実は高くはない? HP「Elite Dragonfly G2」はLTEモデム内蔵の1kgモバイルノート

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2021年4月21日、日本HPはビジネス向けの13.3インチ軽量2-in-1「Elite Dragonfly G2」を発売いたしました。
「Elite Dragonfly G2」は2021年1月のCES 2021に出展、1月14日にニュースリリースが発表されたもので、当初は2月下旬発売とアナウンスされていたものです。
Wi-fiモデルは未発売で、7月中旬発売予定となっています。

HP Elite Dragonfly G2:HP DirectPlus

「Elite Dragonfly G2」は法人向けのラインナップですが、個人でも購入可能です。
このことは公式のQ&Aにも明記されています。

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スペック

■HP Elite Dragonfly G2
CPUCore i7-1165G7
Core i5-1135G7
Core i5-1145G7
メモリ8~16GB LPDDR4x
ストレージ256~512GB NVMe SSD
画面13.3インチ IPS FHD
インターフェースUSB Type-C(TB4)×2
USB 3.0×1
HDMI
オーディオジャック
wi-fi802.11ax+BT5.0
WWAN4G:Intel XMM 7360
5G:Qualcomm X55
サイズ304.3×197.5×16.1mm
重さ0.989~1.15kg

メーカーHP
名称Elite Dragonfly G2
発売日2021/04
定価236,280円~
実売価格164,780円~
価格条件税込
CPUCore i7-1165G7
Core i5-1145G7
Core i5-1135G7
グラフィックIris Xe
メモリ8~16GB
メモリ規格LPDDR4x
メモリ増設×
2.5inch×
M.2256〜512GB(NVMe)
画面13.3インチ
解像度1920×1080 IPS
ベゼル幅
表面光沢
プライバシースクリーン(液晶)
タッチ対応
光学ドライブ
USB2.0
USB3.01(Gen1)
USB-C2(TB4)
USB PD
HDMI2.0 x 1
LANポート
wi-fi802.11ax
Bluetooth5
office
カードリーダー
Webカメラ92万画素
シャッター付き
赤外線カメラ
NFC
指紋センサー
Windows Hello
オーディオジャック
マイクデュアル
スピーカークアッド
スピーカー位置キーボード左右
底面手前
サウンドBang & Olufsen
キーピッチ18.7mm
キーストローク1.5~1.7mm
キーボードバックライト
バッテリー4セル 56WHr
稼働時間17.6Hr
ACアダプタ65W Type-C
充電時間
急速充電50%30~45分
304.3mm
奥行き197.5mm
高さ16.1mm
重量1.15kg(WWAN)
0.989kg(Wi-fi)
開口角度360°
カラードラゴンフライブルー
その他特徴WWAN(4G/5G)
アクティブペン別売

特徴

「Elite Dragonfly G2」は位置づけ的には旧世代の「Elite Dragonfly」と筐体そのものは同じものが使われているようで、アップデートモデルという位置づけになるようです。
とはいっても中身は結構アップデートされています。

Dragonfly G2Dragonfly
CPUCore i7-1165G7
Core i5-1145G7
Core i5-1135G7
Core i7-8565U
Core i5-8265U
Core i3-8145U
メモリ8/16GB LPDDR4x8/16GB LPDDR3
ストレージ256~512GB (NVMe)128GB(M.2 SATA)
256GB~2TB(NVMe)
Optane Memory H10
ディスプレイ13.3インチ IPS FHD
400~1000cd/m2
環境光センサー
(プライバシースクリーン)
インターフェースType-C(TB4)×2
USB3.1×1
HDMI 2.0
オーディオジャック
Type-C(TB3)×2
USB3.1×1
HDMI 2.0
オーディオジャック
Wi-fi802.11ax+BT5.0
WWAN4G/LTE
5G
4G/LTE
バッテリー38 / 56WHr
重量Wi-fi:989g
LTE:1.15kg
Wi-fi:999g
LTE:1.16kg
その他忘れ物・紛失防止
タグ「Tile」搭載

CPU

CPUはIntel第11世代TigerLakeのCore i7-1165G7、Core i5-1135G7、そしてvPro対応のCore i5-1145G7です。
法人向けなのでvPro対応CPUが選択できるようになっています。

メモリ・ストレージ

メモリは8GBまたは16GBのLPDDR4xで、オンボードなので増設はできません。
軽量化との引き換えなのでここは仕方ないところですね。

ストレージは256GBまたは512GBのM.2 NVMe SSD。接続はPCIe Gen3 x4接続です。
Wi-fiモデルでは2TBまで、またはOptane Memory H10(32GB+512GB)へのカスタマイズができるようです。

その他

Wi-fiは802.11ax(Wi-fi 6)対応です。

バッテリーは2セル38WHrまたは4セル56WHrで、38WHrで15.2時間、56WHrだと22.7時間もの駆動時間(JEITA ver2.0)となります。

個人的にすげぇと思ったのがディスプレイです。
WWANモデルとWi-fiモデルで別となっていて、外での使用が想定されるWWANモデルは最大輝度が1000cd/m2とスマホ並みかそれ以上に明るく(普通のノートは300~400cd/m2、明るくても500cd/m2程度)です。

外で使うことを想定しているので、のぞき見防止のプライバシースクリーン(HP Sure View)も内蔵、サインインも指紋リーダーとIRカメラの両方を用意し、パスワードハック(入力しているところを見られてハックされることが多い)に備えています。

WWANモデルは旧世代と同じ4G/LTE(Intel XMM 7360)の他に、5G(Qualcomm X55)を選択することもできます。

堅牢性については米軍調達基準(MIL STD)および12万時間を超える様々なテストをクリアしています。

筐体

「Elite Dragonfly G2」は画像があまり公開されていません。なので、いつものようなインターフェース画像がありません。

ノートPCの多くはマウスを置く左側のインターフェースを簡素にするものですが、「Elite Dragonfly G2」では右側にThunderbolt4端子を持ってきています。

おそらくは膝に乗せて使う、あるいはカフェの広くないテーブルで使うというのが想定されていて、あまりマウスは使わないという考えなのでしょう。
公式サイトの画像もだいたいそんな感じのシチュエーションばかりです。

「Elite Dragonfly G2」は2-in-1スタイルなので画面が360度回転します。

ここで注目すべきは底面のスピーカーホールです。
一般的な底面左右ではなく、キーボード手前側にスピーカーホールが開いています。

これはキーボード左右にもスピーカーがある(上の画像では分かりにくいですが…)ためで、実は13.3インチの筐体内にクアッドスピーカーを搭載しています。
クラムシェルモードでもテントモードでも音がこもらない工夫なのでしょうが…テントモードは向かい側がうるさそうです。

なお、マイクも全方位・ノイズキャンセリング付きのマイクを3つ内蔵しています。

ディスプレイはアクティブペンに対応していますが、ペンは別売りです。対応規格はWACOM AESです。

まとめ

「Elite Dragonfly G2」の価格は税込・送料込で167,780円から、5Gモデルは189,780円からと、なかなかに高価です。
しかし、最初から4G/5Gモデムを搭載(そもそも普通はモデムだけで3~5万円くらいのカスタマイズ費用を取られます)して1kg前後の軽量筐体、高輝度ディスプレイ、内蔵プライバシースクリーンなどの付加価値を足していくと、実は全然高くないんですよね。

記事執筆時点ではvPro対応のCore i5-1145G7モデルは販売されていないのがちょっと残念なところです。

あとはこれでアスペクト比が16:10(1920×1200)、あるいは3:2(1920×1280)だったら文句なしだったんですけどね。

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ニュースリリース:HP

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