昨年あたりからハイエンドタブレット(といっても性能的にはスマホのミドルクラスですが)ではよくUNISOC製のSoCであるT618が採用されています。
ところが最近になってリメイク品のような、モデル名もスペックもよく似た製品が各社から発売され、群雄割拠というかカオスな状況になっているので、いったん整理してみました。
比較表
メーカー | モデル名 | OS | 画面 | メモリ | ストレージ | スピーカー | カメラ | バッテリー | サイズ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Alldocube | iPaly 40 | Android 10 | 10.4インチ 2000×1200 | 8GB | 128GB | BOX Quad speaker with SMART PA | 8MP+5MP | 6000mAh | 248.1*157.9*8.3mm | |
iPaly 40H | Android 11 | 6200mAh | ||||||||
iPaly 40 Pro | 256GB | |||||||||
Teclast | M40 | Android 10 | 10.1インチ 1920×1200 | 6GB | 128GB | Momentum Strereo Speaker System | 8MP+8MP | 6000mAh | 243*163*9.3mm | 529g |
M40 Pro | Android 11 | Momentum II 4-Speaker System | 8MP+5MP | 7000mAh | 不明 | |||||
T40 Plus | Android 10 | 10.4インチ 2000×1200 | 8GB | SWEET3 4-Speaker System | 6600mAh | 不明 | ||||
BMAX | MaxPad l11 | Android 11 | デュアル | 13MP+5MP | 247mm*156mm*7.7mm | 450g |
4G/LTEの比較
対応バンドは縦に間延びするので別枠で記載
メーカー | モデル名 | 対応バンド |
---|---|---|
Alldocube | iPaly 40 | GSM:B2,B3,B5,B8 WCDMA:B1,B2,B5,B8 TD-SCDMA: B34,B39 FDD-LTE: B1,B2,B3,B5,B7,B8,B20,B28AB TD-LTE: B38,B39,B40,B41 |
iPaly 40H | ||
iPaly 40 Pro | ||
Teclast | M40 | GSM:B2,B3,B5,B8 WCDMA:B1,B5,B8 LTE:B1,B3,B5,B7,B8,B20,B34,B38,B39,B40,B41 |
M40 Pro | ||
T40 Plus | GSM:B2,B3, B5,B8 WCDMA:B1,B2,B5,B8 TD-SCDMA:B34,B39 FDD-LTE:B1,B2,B3,B5,B7,B8,B17,B20 TD-LTE:B39,B40,B38,B41 | |
BMAX | MaxPad 11 | GSM: B2/B3/B5/B8 WCDMA: B1/B5/B8 FDD-TLE: B1/B3/B5/B7/B8/B20/B34 TD-TLE: B34/B38/B39/B40/B41 |
UNISOC T618とは
UNISOC(紫光展锐)は上海に本拠を置くファブレスの半導体メーカーで、国策半導体企業集団である清華紫光集団傘下となります。
2018年6月に紫光集団傘下のSpreadtrumとRDA Microelectronicsが合併して誕生しました。
Spreadtrum Communications時代はエントリー向けSoCが主力でしたが、合併後はミドルクラスのSoCにもジャンルを広げ、2019年に発表されたのがT618です。
T618は2コアのCortex-A75+6コアCortex-A55、GPUにMali-G51 MP2という構成で、Antutu v8スコアは20~21万点(GPUは4万点)と、スマホでのミドルクラス、タブレットでのミドルハイクラスとなる性能を持っています。
Alldocube
iPlay 40
Alldocubeが最初に発売した、T618搭載タブレットです。
発売当時はTeclast「M40」とこれしか選択肢がなく、安価な「M40」に対してメモリの多さと画面の広さ・質で対抗していました。
実際当時のあちこちのレビューを見ると「iPlay 40」のディスプレイは高評価なことが多く、値段に見合った品質とされています。
あとはフロントカメラ位置が横持ちの「M40」に対して、「iPlay 40」は縦持ちになっています。
メモリが8GBと多い分、わずかですがベンチマークスコアも「M40」を上回っています。
「M40」より数千円高い価格がネックでしたが、「iPlay 40H」「iPlay 40 Pro」の登場以降BanggoodやAliExpressなど中華系ショッピングサイトでの価格が下落しており、買いやすくなっています。
記事執筆時点での価格は以下
Banggood:189.99ドル(送料1.24ドル)
AliExpress:203.53ドル(送料無料)
iPlay 40H
カメラ位置が横持ちとなり、「M40」の需要を食いにかかってきたモデルです。
またカラーバリエーションををブラックとホワイトの2色として、筐体色にこだわるユーザーも取り込みにかかっています。
たとえばがじぇっとりっぷはホワイトとブラックがあったら(汚れるとわかっていても)ホワイトを選ぶタイプです。
記事執筆時点での価格は以下
Banggood:219.99ドル(送料1.24ドル)
iPlay 40 Pro
T618搭載タブレットの中で唯一ストレージが256GBなのが「iPlay 40 Pro」です。
おそらくは「iPlay 40H」のストレージ増強版、なのだと思います。
記事執筆時点での価格は以下
Banggood:219.99ドル(送料1.24ドル)
AliExpress:209.99ドル(送料無料)
Teclast
M40
Teclastが最初に発売した、T618搭載タブレットです。
発売当時はT618搭載タブレットが他になく「UNISOCって聞いたことないんだけど…?」あるいは「UNISOCってエントリー向けSoCのメーカーじゃなかったっけ?」的な扱いを受けていました。
レビューで実力が知られるにつれ、人気が上がってきた機種ですね。
記事執筆時点での価格は以下
Banggood:159.99ドル(送料1.24ドル)
AliExpress:168.3ドル(送料無料)
M40 Pro
「M40」をクアッドスピーカーにしたアップデートモデルです。OSがAndroid 11となっています。
ついでにバッテリーもT618搭載タブレット中最大の7000mAhとなっています。
Alldocubeは横置き時にスピーカーが左右となりますが、Teclastは上下スピーカーになる点に注意が必要です。
国内販売はまだなく、BanggoodかAliExpressでの購入となります。
記事執筆時点での価格は以下
Banggood:179.99ドル(送料1.24ドル)
AliExpress:188.67ドル(送料無料)、192.28ドル(キーボード付)
T40 Plus
Teclastの最上級クラスとなるのが「T40 Plus」です。
「Tシリーズ」は「Mシリーズ」より上とされているようで筐体も新設計、画面サイズをAlldocubeと同じ10.4インチ2000×1200に、メモリも8GBにしてきました。また、
おそらくはメモリ面で劣る「M40」に代わって「iPlay 40」に真っ向から対抗する目的だったと思うのですが、2021年5月から8月にかけて立て続けにT618搭載タブレットが発売されたために、いまいち周知しきれずに埋もれている印象です。
また、電源とボリュームキーが同じ辺にないので、馴染むのに時間がかかると思います。
国内販売はまだなく、BanggoodかAliExpressでの購入となります。
記事執筆時点での価格は以下
Banggood:189.99ドル(送料1.24ドル)
AliExpress:198.9ドル(送料無料)、202.2ドル(キーボード付)
BMAX
MaxPad l11
「MaxPad l11」は2021年8月に発売されたばかりのタブレットで、現在はBanggoodで発売記念セールを行っています。
後発だけあってAndroid11にAlldicube製品やTeclast「T40 Plus」と同じInCell方式の液晶、高解像度な13MP+5MPカメラ、最軽量となる450gとスペック上はブラッシュアップされています。
国内販売はまだなく、Banggoodでの購入となります。
記事執筆時点での価格は以下
Banggood:189.99ドル(送料1.24ドル)
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