2021年9月3日、ASUSは15.6インチサイズのChromebook「CX1500CKA-EJ0015」を発売いたしました。
スペック
■CX1500CKA-EJ0015 | |
CPU | Celeron N4500 |
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メモリ | 4GB LPDDR4X-2933 |
ストレージ | 64GB eMMC |
画面 | 15.6インチ IPS FHD |
インターフェース | USB Type-C(Gen1)×2 USB 3.0×2 microSDXC オーディオジャック |
wi-fi | 802.11ax+BT5.0 |
サイズ | 361.3×249.9×18.9mm |
重さ | 1.8kg |
特徴
ASUSの「Chromebook CX1」は、2021年6月24日に「CX1500CNA-BR0066」を発売しており、2か月ちょっとでのリニューアルとなります。
ただ、アップデートでのスペック差がちょっとえぐいので、表にしてみました。
新モデル | 旧モデル | |
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CPU | Celeron N4500 | Celeron N3350 |
PassMarkスコア (マルチ/シングル) | 2060 / 1369 | 1147 / 811 |
メモリ | 4GB LPDDR4X-2933 | 4GB LPDDR4-2400 |
ストレージ | 64GB eMMC | |
ディスプレイ | 15.6インチ FHD(1920×1080) | 15.6インチ WXGA(1366×768) |
Wi-fi | 802.11ax(Wi-fi 6) | 802.11ac(Wi-fi 5) |
Bluetooth | v5.0 | v4.2 |
キーボード | テンキーあり | テンキーなし |
価格 | 35,800円(税込) | 34,800円(税込) |
1,000円差にしては中身の違いがひどいわけですが、実際には旧モデルはAmazonなどでは2万円台半ばになることもあります(内容的にもそのくらいが妥当なのです)。
CPUは同じ2コア2スレッドですが、ApolloLake世代からGeminiLakeをすっ飛ばして最新のJasperLakeとなりました。性能面ではPassMarkスコアが約1.8倍になっています。
Celeron N4500はWindowsタブレットになりますがCHUWI「Hi10 Go」でレビューした時はシングルスレッド性能が高いので操作性がよく、Celeronの割にはきびきび動く印象でした。
軽量なChromebookではその傾向はより大きくなると思われます。
メモリは4GBのままですが2割強高速になっています。メモリの高速化は快適な応答性につながるので、歓迎すべきポイントです。
ストレージは64GB eMMCで変わらず。おそらくはアプリ起動などではストレージがボトルネックになりそうなので、SSDとまでは言わずとも、eMMCより高速なUFS(最近はスマホなどで使われています)にして欲しかったところですね。
そしてCPUと同じく大きいのが画面解像度で、1366×768から1920×1080に向上しました。
15.6インチで1366×768はないわぁ…と思っていたので、これは素晴らしい改善です。
地味なところでは802.11ax(Wi-fi 6)への対応。
Chromebookの用途的には802.11ac(Wi-fi 5)でも十分と言えば十分なのですが、ルーターから離れたときの速度が結構違うので対応しているのはありがたいです。
また、見た目は薄型のモバイルノートなのですが、軍用規格(MIL-STD-810H)に準拠したテストをクリアする耐久性に、防滴キーボードを備えています(さすがに防水ではありません)。
外観
フロントです。
スピーカーホールが出前にあるという、ちょっと変わった作りになっています。
キーボードがテンキー付きになったので、タッチパッドは中心から左にずれました。
ここは人によって好みがわかれるところです。
ちょっと見づらいですが、USBはType-C×2+Type-A×2で、すべてUSB3.2 Gen1です。Type-CはUSB PD給電及び映像出力に対応しています。
Type-Cが左右に分散しているので、左右どちらでも給電できるっぽいところは良ポイントです。
ディスプレイは180度まで開きます。
360度の2-in-1でないこと、タッチ非対応な点はChromebookとしては残念なポイントですが、価格を考えたらこうなるのかなと。
全部入りを希望するなら、価格が跳ね上がりますが上位の「Chromebook Flip CX5」があります。
まとめ
上の表ですでに出ていますが、「CX1500CKA-EJ0015」の価格は35,800円(税込)です。価格面では他メーカーのエントリークラスのChromebookと変わりません。
15.6インチという大画面にコストをかけた代わりに、2-in-1とタッチ機能が犠牲になったと考えれば妥当でしょう。
変わったところでは「あんしん保証」という、保証料0円で登録するだけで1年間はあらゆる故障の自己負担が20%になるというサービスが付属します。
水没・落下なども含めて故障原因を問わないので、お子様のいる家庭でも安心です。
タッチ必須なゲームなどには向いていませんが、あれこれをこの一台で済ますのではなく、スマホの補完として大画面での文字入力を中心とした作業用と割り切って使うのがちょうど良さそうです。
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