2021年9月11日、ASUSは13.4インチの拡張型ゲーミングノート「ROG Flow X13」シリーズのラインナップにRyzen 7+4Kディスプレイな「GV301QH-R7G1650EC」を追加いたしました。
スペック
■GV301QH-R7G1650EC | |
CPU | Ryzen 7 5800HS |
---|---|
GPU | GeForce GTX 1650(4GB) |
メモリ | 16GB LPDDR4x-4266 |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
画面 | 13,4インチ IPS WQUXGA(3840×2400) |
インターフェース | USB Type-C(Gen2)×2 USB 3.2 Gen2×1 HDMI オーディオジャック ROG XG Mobileインターフェース |
wi-fi | 802.11ax+BT5.0 |
サイズ | 299×222×15.8mm |
重さ | 1.35kg |
特徴
「ROG Flow X13」は13.4インチというコンパクトな筐体にdGPUを収めただけではなく、独自のROG XG Mobileインターフェース(PCIe 3.0×8)経由でGeForce RTX 3080/3070を搭載したGPU Box「ROG XG Mobile GC31」と接続することで、グラフィック能力を劇的に向上させることができます。
2021年1月のCES 2021でのお披露目、3月の国内発表時にはどちらも大手メディアで大きく取り上げられ、発売直後に在庫切れ(記事にしようとしたときには既に売り切れていた)、さらに生産遅延と、レビューは見れてもモノが手に入らないという状況が長く続きました。
最近になってようやく普通に買える状況となり、いい加減記事にしようかなぁといったところにラインナップが追加されたわけです。
なお、「ROG Flow X13」はゲーミングブランドの”ROG”の名を冠していますが、クリエイティブ用途を重視しているというか、製品ページにゲームしている画像がないんですよね。
CPUとGPUについて
「ROG Flow X13」のCPU(APU)は、AMDのZen3アーキテクチャを採用したRyzen 9 5900HSまたはRyzen 7 5800HSです。
GPUはGeForce RTX 3050 TiまたはGeForce GTX 1650。
Ryzen 9 5900HSとRyzen 7 5800HSは、スコア日は5~6%なので、それほど大きな差はありません。
GeForce RTX 3050 TiのスコアがGeForce RTX 3050より低くなっていますが、これはなぜかスコアが10000前後と14000前後の2つの山ができているためです。
メモリとストレージ
メモリはオンボード16GBで、高速なLPDDR4x-4266が使われています。
ストレージは512GB M.2 NVMe SSDですが、接続がPCIe3.0 x2(最大で約2,000MB/s)となっています。
まぁ十分に早いのですが、ゲーミングとしてはやや遅いかなぁといったところですね。
その他
Wi-fiは802.11ax(Wi-fi 6)に対応しています。
バッテリー駆動時間は9.6時間。ここはCPUとディスプレイによって変わってくるところで、モデルによって9.1時間~13.2時間と幅があります。
外観
フロントです。
ディスプレイはアスペクト比16:10で、3840×2400(60Hz)または1920×1200(120Hz)です。
「GV301QH-R7G1650EC」は4Kディスプレイです。
ゲーミング用途なら120Hzの方がいいのかもしれませんが、クリエイティブ用途なら4Kもありですね。まぁ、13.4インチ4Kとか、目が死ぬ気がしますが。
ゲーミングノートですが2-in-1スタイルが可能。
これもクリエイティブ用途を見据えた設計ということでしょう。
インターフェースはType-C×2(うち1ポートはROG XG Mobileインターフェース内)、Type-A×1の3ポートにHDMIとオーディオジャックとなっています。
排気口を大きく取っている中で何とか確保した感がありますね。
2-in-1タイプのため電源ボタンはサイドにあり、指紋リーダー兼用となっています。
キーボードは86キー日本語キーボードです(発表資料では英字配列ですが、きちんと日本語配列になります)。
レビューではエンターキー周りとスペースキー周りが変則的になっています。
天板はASUSっぽいツートンですが、背面ドット絵表示なAniMe Matrixは搭載されていません。
ROG XG Mobile GC31
「ROG XG Mobile GC31」は今のところ「ROG Flow X13」シリーズ専用の外付けGPU Boxです(将来的には他にもROG XG Mobileインターフェース搭載機が出るかもしれません)。
GPUとしてGeForce RTX 3080またはRTX 3070を搭載するほか、USB3.2(Type-A/Gen1)を4ポートとSDXCカードリーダー、有線LANのハブ機能も備えています。
ROG XG Mobileインターフェースはインターフェースの一部にType-C端子が入っているため、USB PD給電にも対応、「ROG XG Mobile」経由で「ROG Flow X13」の給電も行えます。
ROG XG Mobile GC31 (GC31R-026) RTX 3070
ROG XG Mobile GC31 (GC31S-026) RTX 3080(在庫切れ)
ラインナップ
CPU | GPU | メモリ | ストレージ | ディスプレイ | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
Ryzen 9 5900HS | RTX 3050 Ti | 32GB | 1TB | 4K | 249,800円(在庫切れ) |
16GB | 512GB | WUXGA | 219,800円 | ||
GTX 1650 | 32GB | 1TB | 4K | 239,800円(在庫切れ) | |
16GB | 512GB | WUXGA | 219,800円 | ||
Ryzen 7 5800HS | 4K | 179,800円 | |||
WUXGA | 149,800円(在庫切れ) |
現在ASUS Storeでは6モデルがラインナップされていますが、販売されているのは半分の3モデルだけです。
4Kモデルはこの記事で紹介した「GV301QH-R7G1650EC」だけですね。
まとめ
「ROG Flow X13」は一式揃えようと思ったら40万円コースだったわけですが、比較的手の届きやすい範囲にまで価格が落ちました。
また、「ROG XG Mobile GC31」のRTX 3070モデルは9月30日10時までのAutumnセールで22%オフの116,820円となっており、合わせても30万円でギリギリ収まります。
家ではがっつりゲーミングで、本体にもdGPUを内蔵しているから単独でも性能が高いモバイルゲーミングノート、こういうコンセプトのものはなかなか出てこないので、気になる人は買えるうちに買っておくのが吉です。
関連リンク
ROG XG Mobile GC31 (GC31R-026) RTX 3070
ROG XG Mobile GC31 (GC31S-026) RTX 3080(在庫切れ)
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