【レビュー】Amazon Fire HD 10 Plus(2021):そつがなくコスパに優れたタブレット

レビュー

2021年5月、Amazonは「Fire HD」の10.1インチモデルをリニューアル、「Fire HD 10(2021)」および「Fire HD 10 Plus(2021)」を発売いたしました。

2021年6月のプライムデーでは「Fire HD 10(2021)」が早速9,980円でセールされてあっという間に売り切れとなり、がじぇっとりっぷも購入できなかったため、諦めて「Fire HD 10 Plus(2021)」を12,980円で購入することとなりました。

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Fire HD 10 Plus(2021)

■Fire HD 10 Plus
CPUMediaTek MT8183
メモリ4GB
ストレージ32GB eMMC
画面10.1インチ IPS WUXGA
インターフェースUSB Type-C(2.0)×1
microSDXC
オーディオジャック
wi-fi802.11ac+BT5.0
カメラ前面:200万画素
背面:500万画素
サイズ247×166×9.2mm
重さ468g

GoodPoint
そこそこの性能で安価
無線充電対応
microSDの速度が結構早い

BadPoint
スピーカーがしょぼい
付属アダプタの出力が低い
アプリストアがしょぼい

「Fire HD 10」との違い

「Fire HD 10(2021)」と「Fire HD 10 Plus(2021)」の違いはメモリ量、無線充電、カラーバリエーションの3点です。

Fire HD 10Fire HD 10 Plus
メモリ3GB4GB
無線充電
カラーブラック
デニム
オリーブ
スレート

内容的には3,000円差は理解できるのですが、セール時は価格が3割違うことになるので、かなり大きく感じます。
それに「Fire HD 10(2021)」でも前世代の「Fire HD 10(2019)」比でメモリ1.5倍(2019モデルはメモリ2GB)となって快適性が増しているので、それでも十分なんですよね。

パッケージ

内容物
・タブレット本体
・USBケーブル
・電源アダプタ
・ユーザーマニュアル
・安全・規制に関する情報

インターフェース

インターフェースはType-C端子とmicroSDスロット(左端)、音量ボタンに電源ボタンと、タブレットとしては一般的なものです。

パフォーマンス

モデルFire HD 10 Plus(参考)M40SE
SoCMT8183T610
メモリ4GB4GB
OSFire OS 10
(Android 9)
Android 10
Antutu v8総合162024192486
CPU6939565992
GPU2621031138
CPU Prime4348339769
GeekBench 4Single14731766
Multi45755615
GeekBench 5Single304365
Multi13531374
3DMarkWild Life512
Wild Life Unlimited506
Wild Life EX126
Sling Shot14971719
Sling Shot EX11141119
IceStormMax outMax out
IceStorm EXMax outMax out
IceStorm Unlimited1974721618
PCMarkwork 2.07615
work 3.054037917
work11433
vision5482
storage32961
ブラウザjetstream231.4335.425
Basemark178.06211.94
WebXPRT4963
MotionMark82.45105.22
Octane924310311
Speedometer28.530.3
Antutu2669129039

ベンチマークはタブレットとしてはミドルやや下くらいの性能です。
CPUスコアは高いものの、GPUが2.6万点とちょっと低めですね。

GeekBench(5.4.1)はマルチスレッドが1353点。
Celeron N4100が1100点くらいなので、少し上くらいになります。
…結構性能高くない…?

一方でシングルスレッド性能が低いため、ブラウザベンチマークは軒並み点数が伸びません

ストレージ

ストレージは割と高速で、内蔵ストレージが180~190MB/s、microSDも60~70MB/s出ています。

実際、アプリの起動もそれなりに早いですし、ストレージ面については上等と言えます。

使ってみた

操作感

操作はきびきびとしていて、もたつく場面はほとんどありません。

素のAndroidではなく、カスタムされたFire OSですが、基本的というかコアの部分はほぼ同じなので、設定などで戸惑ったりすることもありません

ディスプレイ

「Fire HD 10 Plus」は10.1インチWUXGA(1920×1200)、DPIは224とそれなりに高密度で、顔を近づけてもドットを見分けるのは困難です。
色合いに関しても自然で、特に違和感はありません。

左右のベゼル幅は14.9mm。

輝度100%では左右・上下から見ても色の変化はなく、どちらかというとガラスの反射の方が見にくくなる原因となります。

暗所では反射もなくなるので見やすいですね。

輝度は落とすとかなり暗くなります。
普段は90~100%で問題ないでしょう。

サウンド

スピーカーは良くも悪くもちっちゃなスピーカーで鳴っているなぁという印象。
横置きにしたときにスピーカが上を向いているので、音の広がりはいいんですけどね。

低音は全く出ておらず、とにかく軽いです。

高音はキンキンシャカシャカ、というかジャカジャカした音で、伸びも感じません。
この手のものだと破裂音が得意だったりするのですが、そこもいまいちですね。

一方で中音はそこそこクリアで、CMなど人が話す声については比較的聞きやすいです。
というか、テレビ電話などに必要な”人の声”だけに焦点を当てて、他を諦めたんじゃないかなってくらいの感じでした。

まぁ、価格が価格ですし、そこに文句をつけるのも筋違いですね。
安価なスピーカーでも劇的に音が変わるので、ストリーミングの映画を見るとか音楽をかけ流すとかを考えているのであれば、多少手間でもスピーカーを用意した方がいいでしょう。

スピーカーを内蔵したワイヤレス充電対応のタブレットスタンドとかあればいいのでしょうが、ないんですよねぇ…

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動画

最近タブレット周りでは話題になるWidevine
「Fire HD 10 Plus」は最高のL1(Level 1)で、Amazon Prime VideoをHD(高画質)で再生することができます(Amazonのデバイスなので、できて当たり前ですが)。
がじぇっとりっぷが見た限りでは、(ある程度のネットワーク速度が必要ですが)コマ落ちすることもなく滑らかに再生できていますし、10秒送り、10秒戻りもスムーズです。

スピーカーはいまいちですが、アニメやドラマは人の声はちゃんと聞こえるのでストーリーを把握するのに問題ありません(主題歌などはボロボロです)。

WidevineとはDRM(Digital Rights Management、デジタル著作権管理)のひとつで、Google独自のデジタル著作権管理テクノロジーです。
他のDRMにはMicrosoftのPlayReady、AppleのFairPlayなどがあります。

WidevineにはL1(最高)からL3(最低)の3段階があり、Amazon PrimeではHD画質以上での再生にはL1(と独自のAmazon認証)が必要となります。
NetFlixなどもWidevineDRMを採用しており、L1でないとHD画質での再生ができません。

ゲーム

PUBG

PUBGは「HDの高」まで設定できました。
解像度を抑えているので動作自体は軽快で、特に詰まったりカクカクしたりということはありませんでした。

ウマ娘

ウマ娘は描画がかなりギリギリです。
レース中やライブシーンなどで表示キャラ数が多いシーンではちょいちょい表示が遅くなることがありました。
カクカクとはならず、スローになります

とはいえプレイそのものには影響がない程度です。

東方ダンマクカグラ

表示は滑らかでプレイできるものの、音源とスピーカーとの相性が悪いのかビリビリ音・ブツブツ音がひどくて音ゲーとしてはいまいちです。

カメラ

カメラはフロントが200万画素(1600×1200)、リアが500万画素(2592×1944)までとなります。
下の画像はサイズを横幅800にした以外の加工はしていません。

リアカメラはややピントが甘く、文字がぼんやりしています。
暗いところも弱いようで、粒子感が強く出ます。

フロントカメラはリアカメラよりもピントが合いやすく、暗いところの粒子感もリアカメラよりは薄めです。
遠景は苦手で得意レンジは1m前後っぽいので、完全に自撮りないしはビデオ通話用ですね。

バッテリー

バッテリーについては満充電からのスタンバイで約14日となりました。

バッテリーベンチマークでは7時間33分となりました。

充電は付属のアダプタとUGREENの65W PDアダプタで計測。

【レビュー】 UGREEN 65W 3C1A USB充電器:ちょっと大きいけど必要十分な4ポート充電器

「Fire HD 10 Plus」はワイヤレス充電にも対応しているので、Qiスタンドを使っての計測も行いました。

スマホ用の充電スタンドですが、ちゃんとワイヤレス充電ができています。

有線無線
付属アダプタ11.9W10.9W
UGREEN PD充電器14.9W14.9W

最大15W弱で充電できています。
付属アダプタは…もうちょっと出力の強いものを同梱して欲しいところです。

もうちょっと詳しく見ると、9V/1.5A程度で充電しています。

なお、無線充電は角度固定のスタンドではなく、角度を変えられる折り畳み式(かつ15W以上)にした方が使い勝手が高いです。
がじぇっとりっぷは角度固定のものを買ったのですごく使いにくいです…

気になった点

一番気になったのはアプリストアです。
主要アプリは更新されているものの、ベンチマークアプリの類は古いままのことが多く、GMSをインストールすることになりました。

色の設定について、色弱者用の補正設定はあっても、カラーバランスの変更に関する項目がありません。まぁ、標準でも違和感がないのでがじぇっとりっぷは気になりませんが、人によっては寒色寄りが好みとかあると思うので、まったく設定できないというのもどうなのかなぁと。

あとはAmazonのタブレットなので、ことあるごとにAmazonのサービスに誘導させようとする点でしょうか。
どうせならセットアップの時にまとめて設定出来たらうれしかったのですが…

熱についても少し気になりました。
「Fire HD 10 Plus」のSoCは横持ち時に右手の位置にあり(多分無線充電の関係)、高負荷のゲームなどをすると右手だけが温かくなります
持てないほど熱くまではなりませんが、持っていると結構気になります。

外観

外箱は鮮やかなオレンジで、高級感を持たせようとする中華系タブレットというよりは、スポーツ/ストリート系なアメリカンな雰囲気です。

地味にシールが開けやすくなっています。

少ない紙量でタブレットを固定する形になっており、なるべくエコなパッケージとなっています。

上でも掲載したパッケージ全体。

同梱物

充電ケーブルはType-A to Type-C

充電アダプタは9W出力でした。
でも前述の通り、限界を超える11.9Wまで頑張ってくれます。
…いや、最初から15W出力くらいあればいいだけの話なんですが。

紙類は2種類。
見れば分かるように、日本語と見せかけて中国語フォントが使われています。
…日本人の監修は付かなかったんだろうか…

本体

「Fire HD 10 Plus」のカラーはスレートのみです。
フロントカメラは横向き時を正位置としています。

左右インターフェース
インターフェースは横置き時の右側に全部集まっています。

フロントカメラはマイクとかIRカメラとか、そういうものは付いていません。
リアカメラは最近の中華タブレットのように出っ張っておらず、扱いやすいです。

見づらいですが背面中央にAmazonロゴ

背面下部の認証情報
充電が5V/3A(=15W)まで対応していることも記載されています。
…本当、なんで充電アダプタが9Wなんだろう…

参考 技術基準適合証明等を受けた機器の検索(201-200693):総務省

microSDスロットはこんな感じで独立したスロットになっています。

本体重量(実測)は461g。充電アダプタ込みで535gでした。

比較

「Nexus 7」と「Fire HD 8」と並べると、サイズ差はこんな感じです。

インターフェースそのものは「Fire HD 8」と変わりません。

表示比較。
「Fire HD 8」は1280×800なので文字サイズも大きく、みっちりしています。

システム

セットアップ

セットアップは言語選択の次はネットワーク接続。
非接続状態ではこれ以上進みません。

子供用にするかとか、ロック画面のパスワードとかの設定

合間にAmazonのサービス広告が挟まります。

ホーム・設定

ホーム画面です。
ほぼAmazonの独自アプリですね。

ユーティリティに含まれているアプリ

クイックメニューはこんな感じ。

設定一覧。

セットアップ時にネットワークに接続しているので、早速システムアップデートが走っています。

ストレージは25GB弱が空いていました。

まとめ

「Fire HD 10 Plus」ではハードなゲームは厳しいものの、メモリが多いので動作そのものは軽快で、WEBブラウジングやストリーミング再生はスムーズです。
今回はメモリ4GBな”Plus”を見ましたが、ほとんどの場面ではメモリ3GBな”無印”でも事足りると思います。というか、それ以上はSoCがボトルネックになります。

スピーカーはもうちょっと良くなればうれしいですが、タブレットにそこまで求めるのも酷というものでしょう。

性能や使用感を考えると、通常価格(18,980円)は割と妥当かなと。
ワンランク性能の高いUNISOC T610タブレットが同価格帯ですが、無線充電が付いている分で相殺というところでしょう。
なので、プライムデーやサイバーマンデーでのセールは激安と言えますし、“無印”の9,980円は破格レベルです。

下手に無名の格安タブレットを買うくらいなら、半年待ってでも「Fire HD 10/10 Plus」を買った方がいいでしょう。

関連リンク

おまけ

他のカバーの半額くらいで売られていた安いカバーを買ったら、ボタン位置がずれていたという。
これ、見切り発車で作ったんじゃないかなぁ…

そして文句言おうとしたら商品ページが消滅していてどうしようもないというね。

付録:ベンチマーク スクリーンショット

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