2021年11月16日、富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は国内メーカー初となるコンシューマ向けChromebook「FMV Chromebook 14F」を発表、予約を開始しました(発売は12月10日)。
「FMV Chromebook 14F」にはWeb限定モデルとなる「FMV Chromebook WM1/F3」もあり、併せて紹介というかこちらが話のメインですね。
スペック
■ FMV Chromebook 14F | |
CPU | Core i3-1115G4 Celeron 6305 |
---|---|
メモリ | 4~8GB DDR4-3200 |
ストレージ | 128GB NVMe SSD 64GB eMMC |
画面 | 14.0インチ IPS FHD |
インターフェース | USB Type-C(Gen2)×2 USB 3.2 Gen2×2 HDMI microSDXC オーディオジャック |
wi-fi | 802.11ax+BT5.1 |
サイズ | 323.8×216×19.9mm |
重さ | 1.29kg |
ラインナップ
CPU | メモリ | ストレージ | タッチ | 価格 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
Celeron 6305 | 4GB | 64GB eMMC | × | 49,800円 | Amazon限定 |
〇 | 54,800円 | ||||
Core i3-1115g4 | 64,800円 | ||||
8GB | 128GB SSD | 82,280円 |
※カスタマイズ不可
特徴
冒頭の通り、「FMV Chromebook 14F」は国内メーカー初のコンシューマ向けChromebookです。というか、今までなかったんですね。
Chromebook上位モデルのような2-in-1ではなく、クラムシェルタイプとなります。
GoogleではChromebookを無印、PLUS、PREMIUMの3段階にランク分けしていて、「FMV Chromebook 14F」は最上位のPREMIUMとなります(とはいってもCore i3/8GBモデルの話です)。
CPU
CPUはCore i3-1115G4またはCeleron 6305です。
どちらもTigerLakeに属するCPUで、Core i3-1115G4は2コア4スレッド、Celeron 6305は2コア2スレッドです。
まぁ見ての通り、Celeron 6305の性能はかなり低いです。かろうじて2000を超えてはいますが、Celeron N4100にも届いていません。
ただグラフィック部分に関してはCore i3-1115G4と同じ11th Core UHDグラフィックで、同じ48EU、最大動作周波数も同じなので、グラフィック性能だけはCore i3-1115G4と同等っぽいです。
メモリとストレージ
メモリは4GBまたは8GBのオンボードDDR4-3200で増設はできません。
ストレージは64GB eMMCまたは128GB M.2 NVMe SSD。
…eMMCモデルにSSD増設の可能性を考えましたが、たぶんM.2スロットが付いてなさそう。
その他
無線LANは802.11ax(Wi-fi 6)対応です。
バッテリーは51WHrで稼働時間は約10時間(Core i3モデル)です。
外観
フロントです。
ぱっと見だとWindowsノートと見分けがつきませんね。
Webカメラは92万画素です。
そして何気にタッチ対応モデルもノングレアの表記が。
インターフェースは豪勢に全ポートUSB 3.2 Gen2対応。
しかもよく見ると左右どちらからも給電できます。仕様によると、7.5W以上の給電で充電可能だそうです。
また、Type-CはDisplayPort出力にも対応していますね。
Windows機と一番違うのがキーボード。左右端とスペースキーの段の間延びっぷりが…
キートップ中心をへこませる球面シリンドリカルキートップや傾斜をつけたステップ型キートップ、1.7mmのキートラベル、押下圧の2段階設定、半段下げた矢印キーなど、富士通らしい丁寧なつくり込みなのですが、モヤッと感が残ります。
いや、Chromebook配列準拠なので間違ってはいないんですけどね?
天板はChromebookロゴが目立ちますが、メーカーロゴはかなり控えめです。
蒸着箔コーティングで金属感を演出しているとのことなので、ベースは樹脂ですかね。
関連リンク
ラインナップの項に書いたように、「FMV Chromebook 14F(WM1/F3)」の価格はAmazon限定モデルを含めて49,800円からとなっています。
Celeron 6305のCPU性能を考えると、同ランクのChromebookよりワンランク高い値付けですが、富士通製であることや、インターフェースの豪華さ、その他もろもろの作りこみを考えると、相当頑張っています。
クラムシェルな点は微妙ですが、まぁ第1弾なわけですし、定番スタイルを出すのは妥当でしょう。
ここでうまく売れれば今度はスタイルを変えた第2弾、第3弾が登場するかもしれず(そして失敗したらなかったことになるかも)、今後の展開を占う意味でも注目の一台と言えます。
コメント
スペック部分の端末名がIdeaPad Flex 550になってますよ
コメントありがとうございます。修正いたしました。