【レビュー】ASUS Vivobook Pro 16X OLED:4Kで有機ELでGPU搭載な、まさにプロ仕様な16インチノート

レビュー

2021年9月2日、ASUSは有機ELディスプレイを搭載するクリエイター向け「Vivobook Pro」シリーズ4機種8モデルを発表、11月24日に発売しました。

ASUS OLED 有機EL搭載シリーズ:ASUS Store
有機ELノートPCシリーズ:ASUS Store

その中から「Vivobook Pro 16X OLED」をお借りすることができたので、レビューしていきます。
機材を提供いただいたASUS様にはこの場をお借りして御礼申し上げます。

スポンサーリンク

ASUS Vivobook Pro 16X OLED

CPU Core i7-11370H
GPU GeForce RTX 3050
メモリ 16GB DDR4-3200
ストレージ 512GB M.2 NVMe SSD
画面 16.0インチ OLED 4K
インターフェース USB Type-C(TB4)×1
USB 3.0×3
HDMI
microSDXC
オーディオジャック
wi-fi 802.11ax+BT4.2
サイズ 360.5×259×19.5mm
重さ 1.95kg

GoodPoint
表現力の高い4K有機EL
dGPU内蔵
デュアルファンでも比較的静か

BadPoint
メモリがオンボード
充電端子とLEDが逆位置
ファンの音に高周波音が混じっている
インターフェース配置がいまいち

パッケージ

内容物
・本体
・電源アダプタ
・電源ケーブル
・ユーザーマニュアル
・その他広告
・ステッカー一式

「Vivobook Pro 16X OLED」のインターフェース

天板とキーボード面はクールシルバーです。
海外ではカラーバリエーションとしてコメットグレーも用意されていて、国内ではAMD Ryzenモデルのカラーとなっています。

■左サイド
・USB 2.0×2
■右サイド
・オーディオジャック
・microSDカードスロット
・Thunderbplt4
・HDMI
・USB 3.2 Gen2
・充電端子

「Vivobook Pro 16X OLED」は最近のノートとしては珍しく、右サイドにインターフェースが集まっています。最近はマウスを置く右は空けるのがトレンドですが、設計的に厳しかったのでしょうか。

ちょっと困ったのが、充電端子は右なのに、充電LEDは左なこと。
コンセントが抜けているのに気づかず端子だけ挿して、充電されていなかったということがありました。わざわざ反対側を見てまで確認はしませんよね…

「Vivobook Pro 16X OLED」のディスプレイ

ベゼル部はブラックです。

ベゼル幅は6.9mm。
最近のノートとしてはそこまで細くありません。

グレアパネルなのでかなり反射します。
というか、グレアパネル=タッチ対応な図式ができてしまっているせいで、触れても反応しなくてあれっ?ってなりました。

ディスプレイはSamsung製の「SDC415D(ATNA60YV02-0)」でした。
検索しても海外の「Vivobook Pro 16X OLED」レビュー記事しか引っ掛からないので、特注の可能性もあります。

発色はとても綺麗で、角度をつけてもはっきりしています。

がじぇっとりっぷではiDisplay Proで色域測定およびキャリブレーションを行うのですが、「Vivobook Pro 16X OLED」はキャリブレーション済みで、すでにプロファイルが作成されていました。

比率 カバー率
sRGB 135.6% 100.0%
AdobeRGB -% -%
NTSC 96.0% 86.4%
DCI-P3 -% -%

AdobeRGBとDCP-P3はなぜかアプリがフリーズしたので計算できず。
とはいえ、グラフを見ると、DCI-P3(ピンクのライン)とほぼ重なっています。右端だけちょっとずれていますね。

ガンマ補正グラフもきれいなものです。

HDRをオンにすると、色深度が10bitになりました。

輝度については最大617nitとされていますが、「iDisplay Pro」で検証したところ、4~330nitでした。

明るさ 輝度
0 4nit
50 87nit
60 126nit
70 174nit
80 220nit
90 277nit
100 330nit

どちらにしろ最大輝度にするとまぶしすぎて目がチカチカしますし、ふと目を離すと部屋が暗く感じるほどです
最大輝度で使うとしたら屋外で、ということになるでしょう。

IPS液晶との比較(左が本機)。
船の陰や画面左の水面など、階調が全然違うのが分かります。右はなんだかのっぺりしていますね。

輝度を上げすぎると白飛びがちになって逆効果で、輝度を50~70にすると階調豊かに表現してくれるようになります。

※比較機はLenovo「IdeaPad L340」

16インチで4Kはさすがに細かくて標準では250%、がじぇっとりっぷは200%(WUXGA解像度相当)で使用していました。
しかしそれでも元の解像度が高い恩恵は大きく出ています。

上が本機、下が「IdeaPad L340」(15.6インチFHD)です。
LEDと有機ELという差もありますが、読みやすさが全然違っていて、印刷の文字を読むみたいに線がピシッと出ているので、すごく読みやすかったです。

ドットバイドット表示でないと困るという人でもなければ、4Kの200%表示は非常におすすめです。

「Vivobook Pro 16X OLED」のキーボード

キーボードはASUSらしい遊び心というか、ゲーミングノートっぽくなっていますが、よくよく考えたら大半のROGシリーズでもここまでやっていないんですよね。
ざっと見た感じだと、現行品で似たようなことをしているのは「ROG Zephyrus G14」くらいです。

変則部分。”¥”キー以外は幅は取れていますが、矢印キーが細いのはちょっとやりにくかったです。

キーピッチは18.5mm。ちょっと狭いかなー?くらいで、そこまで違和感は感じませんでした。

キートップはわずかにカーブを描いていますが、実際のさわり心地はほぼフラットです。

キーボードバックライトは備えていますが、薄暗い状況だと逆に印字が見えなくなります

ASUS独自の新機能、ダイアルパッド。

標準では音量と輝度が割り当てられています。現在はAdobeソフトが対応しているとのこと。
色々使えそうだなとは思いますが、オンオフがだんだん面倒になってきて、オンにしたまま空きスペースで操作、時々間違ってダイアルが表示される、なんてことにもなったので、後半は機能を使わなくなりました。

対応アプリが充実してくればいっそタッチパッドの隣に円形パッドを置いてもいいんじゃないかと思えるくらいには便利になりそうなんですけどね。

「Vivobook Pro 16X OLED」のスピーカー

スピーカーは底面手前に設置。

性能的にはいまいちだけど計算されているなぁと感じました。
基本は全体的に解像度が低く、音がつぶれ気味です。

低音がスカスカなのはPC用の小型スピーカーだから仕方ないとして。

中音はそこそこ。スカスカだけど変な強調もないので、J-POPなどは意外と聞けます。
ただ人の声はちょっと滑舌が悪いと途端に聞きづらくなります

高音も中音と同じような傾向。クリアだとかのびやかだとかは言えないけれど、邪魔をする要素もないので引っ掛かりや違和感を覚えることもなく聞き流せます。

いくつかのジャンルを聞き比べた限りでは得意不得意はなく、どれもフラットですね。

面白い、というか意図してのことでしょうが、手をホームポジションに置くとぐっと音が締まってスカスカ感が薄まり、だいぶ聞ける音になります。

ここで生きてくるのが底面手前に位置していること。
PCを操作しているときは手を置くことで音が締まり、映像視聴時は画面から1mくらい離れると音のダイナミック感が増します。

スピーカー自体の音質には限界があるものの、それをどう聞かせるかは工夫の余地があるんだなぁと考えさせられました。

「Vivobook Pro 16X OLED」のパフォーマンス

「Vivobook Pro 16X OLED」の搭載CPUはCore i7-11370Hです。

設定については初期値のままで、TDPは35W、PL1は55Wです。

以前にレビューしたDELL「Inspiron 14 5410」と同じCPUなのですが、設定の差か冷却の差か、全然違う結果に…
というか、「Inspiron 14 5410」がおかしくて、本機が本来の性能を発揮している感じです。

【レビュー】 DELL Inspiron 14 5410:高負荷時は爆熱だけどスコアの伸びがいいノート
がじぇっとりっぷでは以前にDELL「Inspiron 14 5402」のレビューを行っています。「Inspiron 14 5410」は後継機という位置づけで、同じTigerLake世代でもTDP35WのTigerLake-H35を搭載し、C

総合

PassMarkは旧バージョン(v9)と新バージョン(v10.1)の両方を掲載。

「Inspiron 14 5410」は旧バージョンでCPUスコア(マルチスレッド)が10954.8だったので、同じCPUなのに約26%の差がついています。

CPU

CPU CINEBENCH R15
Ryzen 5 5600U 1353223
本機(Core i7-11370H) 1093237
Core i7-1165G7 859227
Ryzen 5 4500U 858187
Core i7-11370H 708200
Core i5-1135G7 693200
Ryzen 3 4300U 640161
Core i5-10210U 612165
Ryzen 5 3500U 609136
Core i5-8250U 547144
Core i7-10510U 502170
Core i7-8550U 476163
Core i5-7200U 324126
Ryzen 3 3200U 309124

上段:マルチスレッド、下段:シングルスレッド

CPU CINEBENCH R23
Ryzen 5 5600U 79301368
本機(Core i7-11370H) 69391551
Core i7-1165G7 54451522
Ryzen 5 4500U 53931163
Core i7-11370H 44451252
Core i5-1135G7 43361338
Ryzen 3 4300U 42231062
Core i5-1035G7 41001119
Core i5-10210U 36531088
Ryzen 5 3500U 3624940
Core i5-8250U 3035906
Core i7-10510U 29641046
Core i5-7200U 1862799
Ryzen 3 3200U 1736773

上段:マルチスレッド、下段:シングルスレッド

TDP35WのHシリーズの本領発揮と言わんばかりのスコアですね。
4コア8スレッドで、6個あ①2スレッドのRyzen 5 5600Uの80~87%のスコアを叩き出しています。

GPU

CPU 3DMark Fire Strike (Graphic)
GeForce GTX 1060 10371
本機(GeForce RTX 3050) 9278
GeForce GTX 1650 9264
GeForce GTX 1050 Ti 7923
GeForce GTX 1050 6210
Core i7-11370H(8GB×2) 4365
Core i7-1165G7(8GB×2) 3883
Core i5-1135G7(8GB×2) 3842
Ryzen 5 4500U(8GB×2) 3247
Ryzen 5 3500U(4GB×2) 2355
Ryzen 5 4500U(8GB×1) 2217
Ryzen 3 4300U(4GB×2) 2209
Core i5-1135G7(8GB×1) 2061
Ryzen 3 3200U(4GB×2) 1289
Core i5-10210U(8GB×2) 1257
Core i5-8250U(8GB×1) 997
Core i5-7200U(4GB×2) 962

CPU 3DMark Time Spy (Graphic)
本機(GeForce RTX 3050) 4114
GeForce GTX 1650 3495
GeForce GTX 1060 3332
GeForce GTX 1050 Ti 2363
GeForce GTX 1050 1725
Core i7-11370H(8GB×2) 1692
Core i7-1165G7(8GB×2) 1236
Core i5-1135G7(8GB×2) 1118
Ryzen 5 4500U(8GB×2) 940
Ryzen 5 3500U(4GB×2) 776
Core i5-1135G7(8GB×1) 741
Ryzen 3 4300U(4GB×2) 684
Ryzen 5 4500U(8GB×1) 664
Core i5-10210U(8GB×2) 413
Ryzen 3 3200U(4GB×2) 388
Core i5-7200U(4GB×2) 321
Core i5-8250U(8GB×1) 318

グラフィックはDirectXの世代によって結果が変化しています。

DirectX 11のテストである「Fire Strike」ではGeForce GTX 1060が強いですが、DirectX 12のテストである「Time Spy」では大きく逆転しています。

ストレージ

ストレージはSK hynix製の「HFM512GD3JX013N
仕様上はリード3500MB/s、ライト3000MB/sな高速モデルです。

参考 Client SSD:SK hynix

ベンチマークはほぼ仕様通りのリード3540MB/s、ライト2935MB/sでした。

SDカード

カードスロットはmicroSDに対応し、挿入時は頭が出っ張ります。

正直速度は全くでないので、一応カードリーダーはついている、くらいの気持ちでいましょう。

外観

パッケージ

上でも掲載したパッケージ全体です。

付属品

dGPU搭載モデルだけあって、電源アダプタは120W出力

紙類は大量。半分は広告です。

初めて入っているのを見たのが大量のステッカー
確かにクリエイターさんは天板にステッカーを張っているイメージがありますが…

筐体

左右全体。
インターフェースは奥の方、ヒンジ側に集まっています。

…やっぱり右側に集中しているのは違和感がありますね。

全体像。
シールや説明書きでごちゃごちゃしています。なんというか、国内メーカーのPC感が…

16インチという大画面のわりにベゼル(左右6.9mm)があまり細く感じません。
まぁ、サイズが大きい分細いと剛性に問題が出るので、そこは仕方ありません。

カメラは720pで物理シャッター付き。

「Vivobook Pro 16X OLED」はデュアルファンなので、排気口は左右ともに排気に使われます。

パームレストのロゴシール。
あまり見かけない「Pantone Validated」のシールは、色補正がされていて正確な色彩表現ができることを示しています。

参考 Pantone 認証ディスプレイ:ASUS

最大に開いたところ。だいたい135度です。

天板は右端にロゴ

ロゴを正面から。
目立たないけど主張はするといった感じで、個人的には好みです。

重量

重量は仕様通りの1.95kg。
電源アダプタはケーブルとセットで445gでした。

システム

起動前

ASUSはUEFIがかっこいいんですよね。

恒例のバックアップです。
使用したのは「Macrium Refrect Free」で、バックアップサイズは47.93GBでした。

GeForceのドライバなどが含まれるにしても、容量がかなりあります。Windows 11だからでしょうか?

なお、バックアップ時はいったんVMDを切る必要があります。

システム情報

デスクトップはやっぱりゲーミングっぽい感じです。
Windows 11だったので、タスクバーが真ん中に寄っていますね。

メーカー固有アプリのMyASUS。

Windows側にないけど欲しいと思う設定項目がピンポイントで用意されていて好印象。

システム情報。
X7600PCはマザーボードのモデル名、N7600が型番になります。

HWiNFOでのCPU情報
メモリはオンボードなので情報が取れていません。

マザーボード情報。

再起動直後のメモリ使用量は3.7GB。結構多いのはWindows 11だからでしょうか?とりあえず、メモリが16GBあるので余裕です。

スタートアップ

デバイスマネージャ

バッテリーは仕様では96WHrですが、充電容量は91WHr程度に抑えられています。
リチウムイオン電池は完全充電するよりも8~9割にとどめたほうが寿命が長くなるそうで、そういったことも考慮しての仕様なのだと思われます。

ゲームベンチマーク

レビュー機のスペック

レビュー機のスペックは以下の通り。

CPU Core i7-11370H
グラフィック GeForce RTX 3050
メモリ 16GB(8GB×2)
ストレージ 512GB

[軽量級] DQベンチマーク

設定 スコア 評価
3840×2160 最高品質 3603 普通
1920×1080 最高品質 20564 すごく快適
1280×720 標準品質 17444 すごく快適
DQベンチマーク
本機(8GB×2) 20564 / すごく快適
GeFroce GTX 1050 Ti 18021 / すごく快適
GeFroce GTX 1650 15792 / すごく快適
GeFroce GTX 1060 15347 / すごく快適
Core i7-11370H(8GB×2) 12673 / すごく快適
Core i7-1165G7(8GB×2) 10398 / すごく快適
Core i5-1135G7(8GB×2) 10382 / すごく快適
Ryzen 5 4500U(8GB×2) 9431 / とても快適
Ryzen 5 3500U(4GB×2) 6861 / 快適
Ryzen 3 4300U(4GB×2) 6043 / 快適
Core i5-10210U(8GB×2) 5479 / 快適
Ryzen 3 3200U(4GB×2) 4241 / 普通
Core i5-7200U(4GB×2) 3701 / 普通
Core i5-8250U(8GB×1) 3393 / 普通

1920×1080(最高品質)での比較

軽量級タイトルではオーバースペック過ぎて、まともに計測できていません。
4KかWQHD(2.5K)解像度くらいがちょうどいい具合になりそうです。

[中量級] FF XIV 漆黒のヴィランズ

設定 スコア 評価
3840×2400 最高品質 3102 やや快適
3840×2400 標準 7368 非常に快適
1920×1080 最高品質 11217 非常に快適
1920×1080 高品質 13659 非常に快適
1920×1080 標準 15262 非常に快適
1280×720 高品質 15786 非常に快適
1280×720 標準 16668 非常に快適
FF XIV 漆黒のヴィランズ
本機(8GB×2) 11217 / 非常に快適
GeFroce GTX 1060 9652 / 非常に快適
GeFroce GTX 1650 8312 / 非常に快適
Core i7-11370H(8GB×2) 3560 / 快適
Core i5-1135G7(8GB×2) 2901 / やや快適
Ryzen 5 4500U(8GB×2) 2685 / やや快適
Core i7-1165G7(8GB×2) 2676 / やや快適
Core i5-1035G7(8GB×2) 2317 / 普通
Ryzen 5 3500U(4GB×2) 1925 / 普通
Ryzen 3 4300U(4GB×2) 1859 / 普通
Ryzen 5 4500U(8GB×1) 1664 / 普通
Core i5-1135G7(8GB×1) 1303 / 設定変更
Core i5-10210U(8GB×2) 1159 / 設定変更
Ryzen 3 3200U(4GB×2) 1152 / 設定変更
Core i5-7200U(4GB×2) 928 / 動作困難
Core i5-8250U(8GB×1) 872 / 動作困難

1920×1080(最高品質)での比較

中量級になると差が見え始めますがCPU内蔵グラフィックと比較すると圧倒的ですね。
ここまでは4K解像度にしてもプレイできます。

[重量級] FF XV Windowsエディション

設定 スコア 評価
3840×2160 高品質 1610 動作困難
3840×2160 軽品質 2985 やや重い
1920×1080 高品質 4271 普通
1920×1080 標準品質 6021 快適
1920×1080 軽量品質 7709 快適
1280×720 標準品質 8950 快適
1280×720 軽量品質 10694 とても快適
FF XV
本機(8GB×2) 8950 / 快適
GeFroce GTX 1060 8162 / 快適
GeFroce GTX 1650 6272 / 快適
GeFroce GTX 1050 Ti 6353 / 快適
GeFroce GTX 1050 5281 / 快適
Core i7-11370H(8GB×2) 3431 / 普通
Core i5-1135G7(8GB×2) 2733 / やや重い
Core i7-1165G7(8GB×2) 2702 / やや重い
Ryzen 5 4500U(8GB×2) 2606 / やや重い
Core i5-1135G7(8GB×1) 2001 / 重い
Ryzen 3 4300U(4GB×2) 1914 / 動作困難
Ryzen 5 3500U(4GB×2) 1823 / 動作困難
Ryzen 5 4500U(8GB×1) 1724 / 動作困難
Core i5-1035G7(8GB×2) 1543 / 動作困難
Core i5-10210U(8GB×2) 1012 / 動作困難
Ryzen 3 3200U(4GB×2) 1011 / 動作困難
Core i5-8250U(8GB×1) 890 / 動作困難
Core i5-7200U(4GB×2) 867 / 動作困難

1280×720(標準品質)での比較

重量級タイトルでは、FHD解像度なら設定次第では遊べるものの、4Kは無理という結果となりました。
RTX30シリーズの最エントリークラスであることを考えると、FHD解像度で遊べるだけでも十分といえます。

VR Ready

GeForce RTX 3050はVR Readyなのかどうかって、実はずっと気になっていたんですよね。
その割にいまいち情報がなくてやきもきしていたので、ここが個人的に一番検証したかったポイントです。

ずばり、ぎりぎりVR Readyでした。
ほんとにぎりぎりですね。

VRMarkだと多少の余裕をもってVR Readyライン(5000ポイント)を超えています。

レイトレーシング

レイトレーシング用のベンチマーク「Bright Memory」では36FPSでした。
エントリークラスなのでさすがにスコアが伸びませんが、ベンチマーク中は光の反射がしっかり描かれていて、リアル感があってよき…となりました。

消費電力・稼働時間・騒音・温度

消費電力

アイドル時 0.2-18.1W
画面オフ時 0.04-5.4W
スリープ時 0.02-5.2W
充電(アイドル) 34.1W (20%以下)
64.4W (20%以上)
充電(電源オフ) 29.6W (20%以下)
59.3W (20%以上)
CINEBENCH(S) 41.3W
CINEBENCH(M) 72.7W
最大 109W
最大(充電中) 125W

「Vivobook Pro 16X OLED」の電源アダプタは120W。Type-C端子からのPD給電にも対応していますが、全力を出すには電源アダプタが必要になります。
充電も、バッテリーが20%以下ではゆっくりめで、負担をかけないようになっています。
そしてアイドル時の消費電力が安定しません

アイドル時はこんな感じです。20分くらい放置してもこんな状態が続いたので、これがデフォルトなのでしょう。
ちなみにディスプレイの輝度を変化させても測定したのですが、消費電力の変化は乱高下のせいで判断できませんでした

それともう一つ気になるのがCINEBENCH。マルチスレッド時は72.7Wも消費しています。
そもそもが65W仕様なDELL「Inspiron 14 5410」では性能を発揮できないのも当然でしたね。

稼働時間

キー入力のみ 51348秒(14.2時間)
動画再生 50021秒(13.9時間)
フルロード 10256秒(2.85時間)

稼働時間は90WHrという大容量に見合った時間となっています。
これだけ持つのであれば、特に問題はないでしょう。

騒音

状況 音量 聞こえ方
電源オフ 35.3dB
アイドル 35.3dB 無音
最大 44.9dB そこまではうるさくないが耳につく

騒音レベル[dB] 音の大きさのめやす 自室内の聞き騒音
うるさい 70 掃除機
騒々しい街頭
非常にうるさい
60 普通の会話・チャイム
時速40キロの自動車の内部
非常に大きく聞こえうるさい
声を大きくすれば会話ができる
普通 50 エアコンの室外機
静かな事務所
大きく聞こえる
通常の会話は可能
40 深夜の市内
図書館
多少大きく聞こえる
通常の会話は十分に可能
静か 30 ささやき声
深夜の郊外
非常に小さく聞こえる
20 ささやき
木の葉のふれあう音
ほとんど聞こえない

ファンの音はやや高音寄り。

ゲーミングノートなどに比べるとかなり緩く回していて、その分絶対的な音量は低いのですが、キイィィィンというかヒイィィィンというか、ジェット機のエンジン音を遠くで聞くような音が混じっているので、そこは少し耳につきます。

温度

CPU温度は最高95度、GPUは最高75度まで上昇しました。
多少の余裕はありますが、ファンの回転数を抑えている分温度上昇につながっているなぁという印象があります。

まとめ

4Kな有機ELディスプレイにdGPUまで搭載した「Vivobook Pro 16X OLED」は、確かにプロ仕様なクリエイター向けでした。

とにかく、何をするにしてもきびきびと動くし、画面はとにかく美麗だしと、文句が出ません。
いや、インターフェース周りはもうちょっと何とかしてほしいかな…

「Vivobook Pro 16X OLED」の価格は税込197,820円

RTX 3050機にしてはやや高めですが、Core i7-11370H/16GB RAM/RTX 3050 Tiという、似たスペックを持つ「TUF Dash F15」が税込149,800円なので、ここに有機ELディスプレイ代を足したくらいと考えると、結構妥当なのかなぁと。

これでオンボードメモリではなく自分で増設できるのであれば最高なのですが…

関連リンク

ASUS OLED 有機EL搭載シリーズ:ASUS Store
有機ELノートPCシリーズ:ASUS Store

付録

ベンチマーク結果一覧

メーカー ASUS
モデル名 Vivobook Pro 16X OLED
CPU Core i7-11370H
GPU Iris Xe
RTX 3060
メモリ 16GB
ストレージ 512GB
PassMark 9 Total 6083.1
CPU Single 3045
CPU Multi 13875.1
2D 832
3D 8662.6
Memory 2954.9
Disk 26523.8
PassMark 10 Total 3951
CPU Single 3323
CPU Multi 13419.1
2D 385.6
3D 8675.9
Memory 2936.2
Disk 26842.8
3DMark TimeSpy 4114
Graphics 4007
CPU 4848
FireStrike 9278
Graphics 10344
Phisics 13640
Combined 4119
NightRaid 18778
Grapihics 21901
CPU 10386
SkyDiver 19916
Graphic 24360
Phisics 11449
Combined 15822
CloudGate 22251
Graphics 38486
Phisics 9208
IceStorm 28432
Graphics 26743
Phisics 36504
IceStormEX 39552
Graphics 40444
Phisics 36720
IceStormUnlimited 207116
Graphics 453521
Phisics 71380
3DMark TimeSpy 4108
Graphics 3999
CPU 4867
FireStrike 9140
Graphics 10109
Phisics 13943
Combined 4089
NightRaid 18577
Grapihics 21744
CPU 10178
CINEBENCH R15 OpenGL 134.88fps
CPU(M) 1093cd
CPU(S) 237cd
CINEBENCH R20 CPU(M) 2590pts
CPU(S) 596pts
CINEBENCH R23 CPU(M) 6939pts
CPU(S) 1551pts
CPU-Z Single 614.7
Multi 2962.2
CrystalMark Mark 611886
ALU 180875
FPU 103257
MEM 175816
HDD 76674
GDI 27382
D2D 5560
OGL 42322
GeekBench4 Single 6810
Multi 21527
OpenCL 45611
OpenCL(dGPU) 155521
GeekBench5 Single 1579
Multi 5240
OpenCL 15820
OpenCL(dGPU) 52803
PCMark ALL 6014
Essensial 9491
Productivity 9444
DigitalContent 6586
VR Mark 5652
DQ(DX9) 1920・最高 20564
すごく快適
1280・標準 17444
すごく快適
FF XIV(DX11)
紅蓮
1920・最高 10983
非常に快適
1920・高 14021
非常に快適
1920・標準 16013
非常に快適
1280・高 16339
非常に快適
1280・標準 16990
非常に快適
FF XIV(DX11)
漆黒の反逆者
1920・最高 11217
非常に快適
1920・高 13659
非常に快適
1920・標準 15262
非常に快適
1280・高 15786
非常に快適
1280・標準 16668
非常に快適
FF XIV(DX11)
暁月の終焉
1920・最高 11026
とても快適
1920・高 13697
とても快適
1920・標準 16045
非常に快適
1280・高 18131
非常に快適
1280・標準 19953
非常に快適
FF XV(DX11) 1920・高 4271
普通
1920・標準 6021
快適
1920・軽量 7709
快適
1280・標準 8950
快適
1280・軽量 10694
とても快適
MHF(DX10)
大討伐
1920 24263
1280 41706
ブラウザ jetstream2 192.794
BaseMark 598.06
WebXPRT 284
MotionMark 521.55
SpeedMeter2.0 182
octane 68395

ベンチマーク結果画像

コメント

タイトルとURLをコピーしました