2022年1月21日、ミニPCメーカーのMOREFINEはクラウドファンディングサイトのINDIEGOGOで、Celeron N5105を搭載した超薄型のミニPC「M6」 のファンディングを開始しました。
MOREFINE M6 Ultra-thin Pocket Size 4K MINI PC:INDIEGOGO
スペック
■ MOREFINE M6 | |
CPU | Celeron N5105 |
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メモリ | 8~16GB LPDDR4 |
ストレージ | 256GB~1TB M.2 SSD |
インターフェース | USB Type-C(不明)×1 USB 3.1 Gen2×3 HDMI 2.5GbE 有線LAN オーディオジャック |
wi-fi | 802.11ax+BT5.2 |
サイズ | 155×80×19mm |
重さ | 0.195kg |
特徴
MOREFINEは2014年に創業した企業で、最初の製品はスティックPCでした。
その後も定期的にスティックPC/ミニPCを発売していて、ここ最近でのヒットはCHUWI「LarkBox」やGMK「NucBox」と同じ、Celeron J4125を搭載した62mm角ミニPCの「M1T」でしょう。
2021年にはRyzen 9 5900HXを搭載したハイエンド機「S500+」を発売しています。
「M6」はそんな企業がてがけた超薄型ミニPCです。
CPU
「M6」のCPUはJaspreLake世代のCeleron N5105です。
Celeron N5105はTDPが10Wと高めな分CPU性能はかなり高く、マルチスレッド性能はRyzen 3 3250Uや第10世代Core i3-10110Uと並んでいます。
グラフィックは性能が飛躍的にアップしたIce Lake世代と同じUHD Gen11で、実行エンジン(EU)は24EU。Core i3-1005G1が32EUなので単純計算で3/4の性能になります。
実際、同じ24EUなN5100では3DMark NightRaid(Graphics)で3375という記録があり、Core i3-1005G1では4604(実測)だったのでだいたい一致しています。
Celeron J4125(UHD 600)のスコアは2058なので、グラフィックはだいたい1.6~1.7倍の強化となります。
メモリとストレージ
メモリは8GBまたは16GBでオンボードのLPDDDR4です。
Celeron機で16GBは少なく、さらにオンボードで16GBとなるとかなり希少です。
ストレージは256GBから1TBまでのM.2 SSD。256GBはSATA、512GBと1TBはNVMeで提供されます。
本体にはM.2 NVMeスロット(2280サイズ)とM.2 SATAスロット(2242サイズ)があり、デュアルストレージが可能です。
その他
無線LANは802.11ax(Wi-fi 6)対応でIntel AX201チップが使われます。
バッテリーはなく、電源はType-C型で12V/2A入力となります。
USB PD充電器での給電にも対応しているようです。
あと、OSはWindows 11となります。
外観
前面にはインターフェースはなく、電源ボタンのみのすっきりした見た目となっています。
サイドには排気口が大きく開いています。
背面はインターフェースがぎっしり。上面右上が吸気口です。
記載通りであれば、Type-AはすべてUSB 3.2 Gen2で、HDMI 2.0(4K/60Hz対応)、有線LANはなんと2.5GbEです。
Type-C端子は左端は給電用、有線LANの隣の方は規格は不明ですが映像出力に対応しています。つまり、デュアルディスプレイに対応しています。
サイズ感はこんな感じ。
155×80×19mmなので、厚さは薄型ノートPCを閉じた状態と同じくらいです。
家にあるもので近いサイズのものを探したら、ゲーミングノートの電源アダプタ(200W)がほぼ同じサイズでした。
もうちょっとわかりやすく言うと、6.4~6.5インチのスマホを2.5個重ねたくらいですね。
底面にはM.2端子が2スロット分。
おそらく、片面チップものしか入らないと思います。
また、グラフェンシート以外のヒートシンクの類も無理そうなので、発熱の大きい高速モデルも避けたほうがよさそうです。
パッケージです。
本体が小さいのでVESAマウンタがハーフサイズです。
電源アダプタのプラグがCタイプ(中国で一般的なタイプ)で、プラグの選択項目もないので、国内で使用するときは別途用意する必要があるかもしれません。
まとめ
「M6」のファンディング価格は低下の30%オフな256ドル(約29,000円)からとなっています。
現在ファンディング中なのは以下の3モデルです。
8GB/256GB(SATA):256ドル(約29,000円)
8GB/512GB(NVMe):298ドル(約34,000円)
16GB/1TB(NVMe):359ドル(約41,000円)
一番人気は16GB/1TBモデルですね。まぁメモリの増設ができない以上、順当な結果と言えます。
PassMarkスコア4000のCPUに、Celeron機としては珍しく2.5GbEに対応、USBポートも3ポートあれば十分ですし、2.5インチは非対応なもののデュアルストレージにも対応と、エントリークラスとしては文句なしのスペックに加え、16GB/1TBでも4.1万円は妥当な価格に見えます。
ファンディング終了は2022年02月20日、発送は2022年4月が予定されています。
ただ、Amazonを見ると同じミニPCの分野ではPassMarkスコアが8100なCore i5-8259Uに16GBメモリ(ストレージは256GB)なCHUWI「CoreBox」が4万円前後で販売されていたりするわけで…
超薄型とか2.5GbEとかWi-fi 6とか大容量ストレージが必要でなければ、CPU性能が2倍なこっちで済んじゃうのが悲しいところです。結局は何を求めるか次第ってことですね。
関連リンク
MOREFINE M6 Ultra-thin Pocket Size 4K MINI PC:INDIEGOGO
メーカーサイト:MOREFINE
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