2021年12月17日、UMPCメーカーのOne-Netbookは、エンジニア向けUMPC「A1」の上位スペック版となる「A1 Pro」を発表しました。
発売は2022年1月28日で、公式ストア
では予約受付中です。
スペック
■IdeaPad Flex 550 | |
CPU | Core i7-1160G7 Core i5-1130G7 |
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メモリ | 16GB LPDDR4x |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
画面 | 7.0インチ IPS WUXGA |
インターフェース | USB Type-C(TB4)×1 USB 3.0×2 microHDMI microSDXC 1GbE 有線LAN オーディオジャック RS-232 |
wi-fi | 802.11ax+BT5.0 |
サイズ | 173×136×19mm |
重さ | 0.55kg |
特徴
「A1 Pro」は筐体そのままに中身をTigerLake世代に入れ替えた、上位スペックモデルとなります。
A1 Pro | A1 | |
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OS | WIndows 11 | WIndows 10 Home |
CPU | Core i7-1160G7 Core i5-1130G7 | Core m3-8100Y |
メモリ | 16GB LPDDR4 | 8GB DDR3 |
ストレージ | 512GB NVMe | 256/512GB NVMe |
Wi-fi | 802.11ax+BT5.0 | 802.11ac+BT4.2 |
USB | Type-C(4.0) ×1 3.0 ×2 | Type-C(3.0) ×1 3.0 ×2 |
CPU
「A1 Pro」のCPUは、第11世代TigerLake UP4のCore i7-1160G7/Core i5-1130G7です。
TigerLakeはUシリーズに相当するUP4、Yシリーズに相当するUP3の2つのシリーズがあり、パッケージサイズも倍くらい違っています。
TDPの低いUP4ですが、意外なことに性能面ではUP4とほぼ変わりません。
まぁUP3はサンプル数が多い分、悪環境(メモリが少ないとか周波数制限をしているとか)でのデータも含まれるので、同じような環境だとやや下くらいになるんじゃないかと。
それでもこのスコアであればUP4でも問題なく使えますね。
メモリとストレージ
メモリは16GB LPDDR4xです。「A1」比で2倍となりました。
実際の使用上だとシステムが2GBくらい食うので、ユーザーが使える領域は14GBと6GBで、2.5倍くらいの差になります。
ストレージは512GB NVMe SSD。256GBの選択肢がなくなりました。
その他
Wi-fiは、ニュースリリースと製品ページで内容が異なっているのですが、製品ページは「A1」をコピペして書き換えているので、書き換え漏れと思われます。
ニュースリリースをベースに見ると802.11ax(Wi-fi 6)+BT5.0ですね。
バッテリーは3.7V/6,000mAhとあるので、22.2WHrです。
通常の14/15.6インチノートの半分以下ですが、サイズ感からするとこんなものかと。
USB PD給電に対応しているので、不安なら12V/36W以上出力できるモバイルバッテリーを併用することで解決できます(5V/9Vでも充電できますが、電源をオフにする必要があります)。
外観
全体です。基本的に「A1」と変わりません。
ディスプレイは3軸ヒンジが使われ、タブレット状になります。
カメラを省いたことでベゼルはUMPCにしてはやや細めです。
データセンターなどカメラNGな現場も想定される以上、「A1」から引き続きカメラなしというのは当然と言えるでしょう。
電源ボタンはヒンジ近くの中央部分で、指紋リーダーが組み込まれています。
ディスプレイは7インチWUXGA(1920×1200)、10点マルチタッチに対応し、別売りのペンを使えば2048段階の筆圧にも対応します。
インターフェースです。限られたスペースで最大限に確保しているのがよくわかります。
Type-C端子がUSB4に対応しました。
あと、よく見るとmicroSDスロットの位置が「A1」と違うんですよね(「A1」はType-C端子の横)。
筐体は使いまわしかと思っていましたが、少なくとも下半身は新規に型を起こしているようです。
シリアルポートはUSB変換もできますが制限が異なるため、エンジニア向けを謳うのであれば外せない要素となります。
キーボードはみっちり詰まっています。
キーピッチは15mmで、使いこなせるかは人によるとしか言えません。
がじぇっとりっぷの場合は、キーピッチは何とかなりますが、ポインティングデバイスが厳しいのでマウスがあれば何とか…ですかね。
また、キーボードバックライトも内蔵しています。
クーリングはヒートパイプ1本です。
これ、「A1」と同じですが冷却が間に合うのでしょうか?
まとめ
「A1 Pro」の価格は以下のようになっていますが、先行予約価格は10%オフとなり、税込み額で本来の税抜き額と同じになっています。
スタイラスペンはオプションで選択できます。
Core i7-1160G7:税抜162,800円 → 税込162,800円
Core i5-1130G7:税抜144,100円 → 税込144,100円
スタイラスペン:3,080円
また、記事執筆時点ではCore m3-8100Yモデルな「A1」も併売されていて、公式ストアでは税込78,705円(ウィンターセール価格)となっています。
…ガワだけほぼ同じで中身は別物というのはわかりますが、価格が違いすぎやしませんかね…?
関連リンク
One-Netbook A1 Pro:公式ストア
製品ページ:One-Netbook
ニュースリリース:One-Netbook
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