どっちも気になる… 「Raspberry Pi CM4」用のSATA HAT2種

シングルボード

「Raspberry Pi CM4」は2020年10月19日に発表された、25ドルからの組み込み向けラズパイです。
ボード単体では動かず、キャリアボードと併用する形で運用するモジュールで、以前にも記事にしています。

対応ボードがだいぶ増えてきた。「Raspberry Pi CM4」は25ドルからの組み込み向けラズパイ

対応ボードは着々と増えているわけですが、その中からSATAボードを2種類紹介します。
なお、どちらも購入可能です。

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Radxa Taco

「Radxa Taco」は「Rock Pi」シリーズを手掛けるradxaが開発した、NAS/Router向けボードです。
radxaはもともと、「Rock Pi 4」および「Raspberry Pi」向けのSATA HATを開発しており、「Taco」もその流れの一つのようです。

ラズパイにも使えるRock Pi 4用の「SATA HAT」2種とキットがすごく便利そう

特徴は以下の通り。

2.5GbE+1GbEのデュアルLANポート(PCIe to 2.5GbEのRTL8125Bチップを使用)
・SATA×5ポート (PCIe to SATAのJMB585チップを使用)
・ソフトウェアRAID 0/1/5 サポート
・USB 2.0×1(PCからのダイレクトアクセスをサポート)
・HDMI×1
M.2 M key(2280サイズ,NVMe対応)
M.2 E Key(Wi-fiモジュールまたはGoogle Coral)
・10ピンヘッダ(OLEDディスプレイなど)
・microSDスロット
・電源は12V入力

試作品の段階ではM.2 E Keyはなく、オンボードWi-fiチップが使われていましたが、製品版ではM.2×2に変更されています。
製品版はすでにallnetchinaで販売されていて、価格は95ドル(約10,800円)です。

全力で詰め込んでいるわけですが、PCIeは1レーンしかないのでASMedia ASM1806というPCIeスイッチを使っています。
とはいえ動作検証ではすべて問題なく動いていて、PCとのやり取りでも最大150MB/s程度で通信できるようです。

Radxa Taco:radxa wiki
リリースノート:github
販売サイト:allnetchina

Axzez Interceptor

もう一つはAxzezというメーカーが開発したボードです。
2020年10月に設立したばかりの企業で、このボードが初製品となります。

特徴は以下の通り。

クアッドGbE LAN(RTL3867RB)
・SATA×5ポート (PCIe to SATAのJMB585チップを使用)
・ソフトウェアRAID 0/1/5/6/10 サポート
・USB2.0×4(うち2ポートはピンヘッダ)
HDMI 2.0×2(4K/60Hz対応)
・3ピンFANコネクタ×4
・FFCコネクタ×2
・電源は24ピンATX

初製品ではありますが、サポートページではボードに最適化したカスタムイメージやカーネルパッチを公開していたり、検証済み電源のリストがあったりと、最低限のサポートは行われています。

初期ロットは1月9日に売り切れ、記事執筆現在は第2ロットの準備が進められているようです。
販売は公式ストアで行われていて、価格は99ドル(約11,000円)です。

Interceptor:Axzez
サポートページ:Axzez forum
販売サイト:Axzez

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