ラズパイにも使えるRock Pi 4用の「SATA HAT」2種とキットがすごく便利そう

2019年12月8日、「Rock Pi」シリーズを手掛けるradxaから、Rock Pi 4/Raspberry Pi用の「Dual/Quad SATA HAT」とRock Pi 4専用の「Penta SATA HAT」、Raspberry PI 4用の「QUAD SATA KIT」の予約が始まりました。発売日については不明です。

ニュースリリース:Introduce ROCK Pi SATA HATs

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Dual/Quad SATA HAT for Raspberry PI 4 or Rock Pi 4

「Dual/Quad SATA HAT」はRaspberry PI 4用と「Raspberry PI 3・3B+/Rock Pi 4」用に分かれ、それぞれデュアルとクアッドがあるので、計4モデルとなっています。
画像が公開されているのはクアッドモデルのみです。

本体はこんな感じでSATA端子が4つ並んでいます。
コントローラーはUSB3.0 to デュアルSATAのJMicron製JMS561で、クアッドSATAは単純にコントローラーを2つ搭載しているようです。
速度は最大で400MB/s(4台でのRAID 0時)となっていますが…これ、本当ですかね?USB3.0の1ポート分はちょっと遅い気がします。

インターフェースはこんな感じです。SATA端子の間はスリットになっています。
別売の、40mmファンと0.91インチOLEDが一体化した「SATA HAT Top Board」(下の画像)をつけた時に、SoCまでエアフローが回るようになっています。

実際にセットしたらこんな感じです。

なんともいえないシュールさが…
USBがブリッジでつながっていたり、SATA HATは六角ネジで支えられていたりということが分かります。
あまり厚いヒートシンクは付けられそうにないですが、ファンからの風が少しでも当たるのなら大丈夫なのかな?

なお、記述にはありませんでしたが、15mm厚のHDDは取り付けられないと思います。
そもそもラズパイの幅が54mm程度なので、15mm×4だと隙間無しでも60mmではみ出しちゃいますしね。

電源は、2.5インチストレージ接続時はUSB PD給電(40W以下)が可能です。これ、地味に凄いと思います。
残念ながら3.5インチストレージ接続時は60W以上のATX電源が必要です。HDDは起動時に大電力を必要とするので、順次起動の仕組みを入れられたらもうちょっと低くても大丈夫なのですが、安全マージンを取ったらこのくらいは必要になってしまいます。
USB PD/ATX電源どちらの場合も、GPIOピン経由で本体の給電も行うので、電源ケーブルが1本で済むのがいいですね。

Penta SATA HAT for Rock Pi 4

「Penta SATA HAT」は「Rock Pi 4」専用のHATです。
どう違うのかというと、USBではなくPCIe2.1 x2接続となっています。

なのでコントローラーもPCIe Gen3x2 to 5 SATAブリッジなJMicron製のJMB585を搭載しています。
Gen3用ですが、PCIeは後方互換性があるので、Gen2でも問題なく動きます。

ソフトウェアRAIDにも対応していて、RAID0時は803MB/sまで出たとのこと。

本体画像です。
SATA端子は4つで、5台目はeSATA接続となっています。
しかも、Power eSATAなので、電源とデータをまとめて送ることができます。

こちらは裏側の画像もありました。
奥でぼやけていますがPCIeの黄土色の接続スロットが見えます。

HDDと接続するとこんな感じです。
「Rock Pi 4」のM.2スロットとリボンで接続されています(「Rock Pi 4」は外向きのM.2スロットを持っていて、下の記事でそのマヌケなイメージが見れます)。

2018年11月7日、深センのSBC(シングルボードコンピューター)メーカーのRadxaが、Rockchip社のRK3399を搭載した「Ro...

一番左のHDDがeSATA接続ですが、電源とデータが一本で接続されているのが分かります。
電源は「Dual/Quad SATA HAT」同様、USB PD/ATX両対応となっています。

QUAD SATA KIT for Raspberry PI 4

「Dual/Quad SATA HAT」ではシュールな見た目でしたが、ケースをつけると”らしく”なります。
ケースはラズパイや「Rock Pi 4」のケースを手掛けるecoPI製です。

細かなサイズが記載されていませんが、500mlペットボトル以下のサイズで、2.5インチ4台内蔵というのは、普通に魅力的です。
2.5インチ専用なので、給電はUSB PDを使います。

反対側にはアクセスLEDが見えるようになっています。
USBブリッジにもカバーが付きます。
「OLED display for IP Address/Storage info」とあるので、天板はOLEDが透けて見えるようになっているのでしょう。

問題があるとすれば、吸気口あるいは排気口にあたるスリットが下部にしか見当たらないことでしょうか。
これ、内部エアフローはどうなっているんですかね?

パッケージ内容は以下となっています。本体と電源とストレージを用意すれば、後は揃っていますね。

・Quad SATA HAT board
・SATA HAT Top board
・ecoPI ケース
・USB3.0 ブリッジ
・ファン付きヒートシンク for Raspberry Pi 4

価格

上記製品はすべて「Rock Pi」シリーズの公式販売先であるALLNET Chinaに登録されており、発売前の予約段階となっています。

Dual SATA HAT:25ドル
Quad SATA HAT:35ドル
Penta SATA HAT:49ドル
SATA HAT Top Board:8ドル
QUAD SATA KIT:99ドル

「Raspberry Pi 4」はAmazonで1GBモデルが6500円、4GBモデルが8300円前後なので、「QUAD SATA KIT」と合わせても2万円はいかないです。

電源も30Wならコンパクトなものが3000円台で販売されています。

まとめ

がじぇっとりっぷは30〜40WまでのPC周辺機器はUSB PDだと電源が共有できて嬉しいなって思っていたので、USB PD給電可能なNASというのはそれだけで魅力的です。
転送速度が最大400MB/sというのも、ネットワーク経由(1GbE)なら125MB/sが上限なので、実はそれほど気にする必要はありません。

個人的な要望を言うと、「Penta SATA HAT for Rock Pi 4」にもケースが欲しかったですね。
「Penta SATA HAT」はUSB3.0を使っていないので、5GbEアダプターのQNAP「QNA-UC5G1T」と組み合わせれば、(ルーター次第ですが)400MB/s超えの転送も可能となるので、実用性が高くなります。

先日のThunderbolt3 to 10GbE(10GBase-T) LANアダプター「QNA-T310G1T」のレビューに引き続き、一緒...

とはいえ、現状のエントリークラスのNASは1GbEなので、「QUAD SATA KIT」も実用的といえば実用的なのですが。もうひとひねりが…

関連リンク


Raspberry Pi 4 Model B 4GB キット

Introduce ROCK Pi SATA HATs :ニュースリリース
Penta SATA HAT:Radxa Wiki
Dual/Quad SATA HAT:Radxa Wiki

QUAD SATA KIT for Raspberry PI 4:ALLNET China
Dual/Quad SATA HAT for Raspberry PI 4 or Rock Pi 4:ALLNET China
Penta SATA HAT for Rock Pi 4:ALLNET China

コメント

  1. 匿名 より:

    専用NASケースは密閉みたいですね。底面はSoCのヒートシンクっぽいのでフィンの断面が通気孔に見えるだけという。

    ファンは内部で空気をかき回してるだけというだけ?

    • がじぇっとりっぷ より:

      情報ありがとうございます。

      考えてみれば内部は基板サイズピッタリなので、底面側まではエアフロー回ってないですね。
      ラズパイ4の場合、SoCは表側にあるので、ヒートシンクにしろ通気口にしろ、底面側にあっても意味無い気が…