Windowsが動く?ゲーミングコンソールのAYN「Odin」が化けそう

クラウドファンディング

AYN「Odin」は2021年08月20日から10月4日までINDIEGOGOでファンディングを行っていたゲームコンソールです。
ファンディング終了後も一部モデルは価格を変えずに販売しています。

Android動作のゲーミングコンソールということでがじぇっとりっぷはあまり興味がなかったのですが、Windows on ARMを動かしてみた動画が公開され、安価なWindowsコンソールになりうるということでいまさらながら記事にしています。

Odin: The Ultimate Gaming Handheld:INDIEGOGO

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スペック

特徴

「Odin」は仕様別にLite/Base/Proの3モデルが用意されています。
見た目的には「Switch Lite」のような感じです。

CPU

CPUはBase/ProとLiteで異なっていて、Base/ProはSnapdragon 845、LiteはMediatek Dimensity D900が搭載されます。
Snapdragon 845は2017年12月に発表された、だいぶ世代の古いSoC、D900は2021年5月に発表された新しいSoCです。
性能比較(Antutu v9)は以下の通り。

SD845:総合40万点、GPU15.4万点
D900:総合42万点、GPU11.7万点

総合性能としてはLiteの方が上という面白い状況となっています。
そのほかのベンチマークについては下記参照。

参考 Snapdragon 845 vs Dimensity 900

メモリとストレージ

メモリはLiteとBaseが4GB、Proが8GBのLPDDR4xとなっています。
ストレージはLiteとBaseが64GB、Proが128GBで、UFS2.1なのでM.2 NVMe SSDまでは行きませんがSATAよりは早いくらいでしょう。

その他

Wi-fiはSoCの世代によるところが大きく、Base/Proが802.11ac(Wi-fi 5)、Liteが802.11ax(Wi-fi 6)と逆転しています。
同じくSoC世代の関係か、OSもBase/ProがAndroid10、LiteがAndroid11です。

バッテリーはLiteとBaseが5000mAh、Proが6000mAhと差がつけられています。

外観

見た目は完全にゲーミングコンソールです。ジョイスティックは位置はSwitchに準じています。
上部にHDMI端子があるところがちょっと変わっています。

サイズ的には「Switch(従来モデル)」と「Switch Lite」の中間くらいですね。

OdinSwitchSwitch Lite
画面サイズ5.95インチ6.2インチ5.5インチ
解像度1920×10801280×7201280×720
本体サイズ224×95.2×23.7mm239×102×13.9mm208×91.1×13.9mm

専用のドッキングステーションも用意されています。
64コントローラーやCubeコントローラーを接続できる優れものです。

Windows on Odin

Windows on ARMはSnapdragon 845搭載のBase/Proモデルで動作が確認されています。Liteは不明です。
動作の様子は下の動画にまとまっています。720pであればゲームプレイも問題ないみたいですね。

「Odin」のWindows動作は公式ではなく(公式ではPC向けのSnapdragon 850になる)、オープンソースで開発が進められている「Renegade Project」を利用します。
ざっくり説明するとリカバリーモードからイメージファイルをぶち込んでいくスタイルです。

Androidと違って、UEFIイメージを入れて、Windows PEを動かして、Windowsイメージを入れて、ドライバーを入れて…と手順が多いので、慣れている人・情報を自分で探せる人向けですね。
起動までは手間がかかりますが、対応状況一覧を見る限り、「Odin」はWi-fiからタッチパネルから一通り動作するようです。

上の動画によると、性能はGeekBench5でシングル517、マルチ2270、ストレージはリード971MB/s、ライト200MB/sとなるようです。

まとめ

「Odin」はファンディング終了後もINDIEGOGOで販売が継続されています。

・Lite:1,550 香港ドル(約2.3万円)
・Base:1,870 香港ドル(約2.8万円)
・Pro:2,251 香港ドル(約3.3万円)
・ドッキングステーション:390 香港ドル(約5,800円)

Proモデルだけファンディング時(1,940香港ドル)より値上がりしています。
また、ドッキングステーション・HDMIケーブル・保護フィルム・ケース・バッグ・充電器がセットになったSuper Packも用意されています。

クラウドファンディング製品ということで不安な部分もありますが、進捗は毎週報告されていて、先月下旬には出荷も始まっています。

現在のゲームコンソールはSteam Deckに注目が集まっていて他のゲームコンソールは影が薄くなっていますが、非公式とはいえWindowsが動くというのは付加価値となりますし、小型端末としても面白いんじゃないかなと思います。

ファンディング時に注目しておくべきだったかなぁ…

関連リンク

Odin: The Ultimate Gaming Handheld:INDIEGOGO

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