2022年2月7日、ASUSはRyzen 5000Uシリーズを搭載したミニPC「PN51-S1」を発表、2月9日に発売しました。
スペック
■ PN51-S1 | |
CPU | Ryzen 7 5700U Ryzen 5 5500U |
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メモリ | SO-DIMM DDR4-3200×2 |
ストレージ | M.2(2280)×1、2.5インチ×1 |
インターフェース | USB Type-C(Gen1)×2 USB 3.0×3 HDMI DisplayPort 2.5GbE 有線LAN オーディオジャック |
wi-fi | 802.11ax+BT5.2 |
サイズ | 115×115×49mm |
重さ | 0.7kg |
特徴
「PN51-S1」はRyzen 4000Uシリーズを搭載した「PN50」の後継機である「PN51」のマイナーチェンジ版のような位置づけです(「PN51」は国内では販売終了した模様)。
メモリやストレージのないベアボーンなので、別途メモリ・ストレージ・OSを用意する必要があります。
「PN50」から筐体そのものに変更はなく、CPUの更新と一部のインターフェースの変更・機能制限といったところです。
PN51-S1 | PN50 | |
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CPU | Ryzen 7 5700U Ryzen 5 5500U | Ryzen 7 4800U Ryzen 7 4700U Ryzen5 4500U Ryzen 3 4300U |
メモリ | SO-DIMM DDR4-3200×2 | |
ストレージ | M.2 2280×1 SATA×1 | |
映像出力 | 最大3画面 | 最大4画面 |
インターフェース(前) | Type-C(Gen1)×1 Type-A(Gen1)×1 | Type-C(Gen2)×1 ※映像出力対応 Type-A(Gen1)×1 |
インターフェース(後) | Type-C(Gen1)×1 ※映像出力対応 Type-A(Gen1)×2 HDMI1.4 DisplayPort 1.4 2.5GbE 有線LAN | Type-C(Gen2)×1 ※映像出力対応 Type-A(Gen1)×2 HDMI2.0 DisplayPort 1.4 1GbE 有線LAN |
サイズ | 115×115×49mm |
※2022年2月12日追記:「PN51」を国内未発売としていましたが、正しくは販売終了して現在売られていない、でした。記事にまでしているのに確認不足申し訳ありません。
CPU
「PN51-S1」のCPUはZen2版Ryzen 5000UシリーズのRyzen 7 5700U、Ryzen 5 5500Uです。Ryzen 3 5300Uモデルはありません。
Ryzen 7 5700Uは何気にRyzen 7 4800Uに負けているんですよね。
ただ「PN50」のRyzen 7 4800U/4700Uモデルはいつ見ても在庫切れだったので実際の販売数量はそれほど多くないと思われ、主力はRyzen 5 4500UおよびRyzen 3 4300Uモデルだったと考えるとそれなりの性能アップとみなせます。
そしてRyzen 5 5500UはRyzen 7 4700Uと同等となっています。この性能アップは大きいです。
メモリとストレージ
「PN51-S1」はベアボーンなのでメモリ・ストレージは内蔵していません。
メモリはSO-DIMM DDR4-3200が2スロットで最大64GBまで対応、ストレージはM.2 2280+2.5インチ SATAで、ここは「PN50」と変わりありません。
その他
Wi-fiは802.11ax(WI-fi 6)に対応したIntel AX200。Wi-fi 6Eには非対応です。
有線LANは2.5GbEに対応。
ASUSは今年からようやく2.5GbEに乗り出したようで、先日紹介した「PN80」「PL63」も2.5GbE対応です。
外観
インターフェースです。
廉価版なのでType-C端子はUSB3.2 Gen2ではなく、USB3.2 Gen1にとどめられています。
USB PDに対応しているため、PD出力対応ディスプレイと接続すればケーブル一本で稼働させることができます。
また地味にHDMIが4K/30Hzまでの1.4にダウングレードしているという。
DisplayPortは1.4のままなので、4KディスプレイはDisplayPortにつなぐことになります。
映像出力はトリプルディスプレイに対応。
「PN50」および「PN51」はクアッドディスプレイ対応ですが、前面のType-CがAlt Mode非対応となったことで3画面に減っています。
サイズ感は手のひらサイズのNUC規格。
内部アクセスなどは「PN50」と同じです。
パッケージです。
VESAマウンタはロック機構ナシの一枚板で、こういうところでもコストダウンしています。
まとめ
「PN51-S1」の記事執筆時点での格は以下の通り。
Ryzen 7:58,800円(公式) / 59,394円(Amazon)
Ryzen 5:52,800円(公式) / 53,333円(Amazon)
(参考)PN50(Ryzen 7):53,800円(公式・在庫なし)
(参考)PN50(Ryzen 5):47,800円(公式) / 47,273円(Amazon)
(参考)PN50(Ryzen 3):42,800円(公式) / 40,449円(Amazon)
一見Amazonは高く見えますが、1%ポイント分を差し引くと同額となります。
さらに各種セールやAmazonギフト券のポイント還元などを利用すると実質的にASUS Storeで買うより安くできます。
「PN50」の方が安いですが、性能比を考えるとこんなものかなぁと。Ryzen 5 5500Uモデルは性能が同等なRyzen 7 4700Uモデルよりちょっとだけ安いです。
「PN50」のレビューでは静かとは言い切れませんでしたが、「PN51-S1」ではファンの回転数を抑えながら「PN50」並みの性能を維持するとかできそうな気がするので、卓上にも向いているかもしれません。
…製品ページにはBIOSのファン制御について記載がありませんが、わざわざ機能を削る理由もないですし、制御できると思います。
コメント
PN51は日本未発売ではありませんね。
ちなみに47000円でしたのであちらの方が発売時の価格は安かったです。
廉価版というよりマイナーチェンジ版ですね。
コメントありがとうございます。
自分でも記事にしていましたね… orz