【レビュー】GPD WIN Max 2021:素晴らしい性能アップだけどコスパが微妙になったゲーミングUMPC

レビュー

2021年7月30日にファンディングを開始したGPD「WIN Max 2021」、10月には届いていたのですがなかなか手が回らず、レビューが遅くなりました。

がじぇっとりっぷでは先代の「WIN Max (2020)」もレビューしているので、ちょいちょい比較しながら見ていきます。

【レビュー】 GPD WIN Max :人の欲求の強さを思い知るゲーミングUMPC
がじぇっとりっぷでは2020年5月にGPD「WIN Max」のクラウドファンディング開始の記事を書いています。実は、というほどでもありませんが、がじぇっとりっぷもこの時ファンディング(出資)を行い、先日モノが届いたので、レビューしたいと思い
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GPD WIN Max 2021

CPU Core i7-1195G7
メモリ 16GB LPDDR4x-4267
ストレージ 1~2TB NVMe SSD
画面 8.0インチ IPS 1280×800
インターフェース Type-C(TB4)×2
USB 3.2 Gen1×2
HDMI
1GbE有線LAN
microSDXC
オーディオジャック
wi-fi 802.11ax+BT5.0
サイズ 207×145×26mm
重さ 0.79kg

GoodPoint
TigerLakeになって性能向上
Thunderbolt4×2ポート
静音モードは本当に静か

BadPoint
ディスプレイの品質が落ちた
Wi-fiが仕様と違う

パッケージ

内容物
・本体
・電源アダプタ
・USBケーブル
・説明書

「GPD WIN Max 2021」のインターフェース

■左サイド
・モード切替スイッチ
■右サイド
・1GbE 有線LAN
・microSDスロット
■背面
・HDMI
・USB 3.2 Gen1×2
・Thunderbolt4×2

「GPD WIN Max 2021」のディスプレイ

ベゼルとキーボードはブラックです。

ディスプレイは8インチでベゼル幅は17.5mm
技術的にはもうちょっと広げられそうなものですが…
このくらいはアップデートで大きくしても良かったんじゃないかなぁと。

グレアパネルなのでよく反射します。

ディスプレイパネルは「Digital Flat Panel」とだけあり、型番は不明でした。

比率 カバー率
sRGB 77.2% 73.2%
AdobeRGB 56.6% 57.2%
NTSC 54.7% 54.7%
DCP-P3 56.9% 56.9%

色域はかなり狭いうえになんか妙に偏っているというか、RGBのうちR(赤)とG(緑)は弱くてB(青)は強く出ています。

ガンマ補正グラフでは暗色では赤と緑が強く、明色では青が弱いという結果に。
グラフは直線状なので見た目的な違和感は少なさそうです。

グレアパネルのため、斜めから見ると反射がきつく、見えづらくなっています。
発色そのものの色あせは少ないため、反射のない暗いところでは斜めからもしっかり見えますね。

「GPD WIN Max 2021」のキーボード

キーボード全体です。
8インチ筐体に押し込めるため、かなり無理をしたレイアウトとなっています。

また、US配列が基本となっているので、一部キー(アンダーバー”_”や半角/全角)が見当たらず、戸惑います。
※日本語配列に設定した場合、半角/全角はtabキーの右の”~”キー、@は”{“キーとなります。アンダーバーはありません。

他にない機能として、Fn+”F”で静穏モードに切り替えることができます。
静穏モードではファンの回転数が最大30%に抑制されます

主要キーのキーピッチは17.5mmを確保。
サイズの割に窮屈さはそれほど感じませんが、いかんせんキーボード面までの高さがあるので打ちにくいです。
キーボードを使う際にはリストレストが必須でしょう。

キーはフラットで打ちやすさに対する工夫は特にされていません。

キーボードバックライトを内蔵しています(オンオフのみ)。
変にぼんやりしていないので、明るいところ、薄暗いところでも見やすいです。

「GPD WIN Max 2021」のスピーカー

筐体が小さいため、「WIN Max 2021」のスピーカーホールも小さいです。
音量については通常サイズのノートPCにも劣らず、しっかり出ています。

低音がスカスカなのは仕方ないとして、高音がキンキンしているのが気になるところ。
特に「WIN Max 2021」は手持ちスタイルの関係上スピーカーと耳との距離が近く、すごく耳に刺さります。

中音は割としっかりしていますが、話し声の類は少しこもった感じに聞こえます。
ゲームBGMとか効果音を聞く程度には使えるというか、コンセプト的にそれで充分なんだろうなぁと。

「GPD WIN Max 2021」のパフォーマンス

総合

PassMarkは旧バージョン(v9)と新バージョン(v10.1)の両方を掲載。

CPU

CPU CINEBENCH R15
Core i7-1165G7 859227
Ryzen 5 4500U 858177
本機(通常モード) 734237
本機(静穏モード) 731231
Core i5-1135G7 693200
Core i5-1035G7 656170
Ryzen 3 4300U 640161
Core i5-10210U 612165
Ryzen 5 3500U 609136
Core i5-8250U 547144
Core i7-10510U 502170
Core i7-8550U 476163
Core i5-7200U 324126
Ryzen 3 3200U 309124

上段:マルチスレッド、下段:シングルスレッド

CPU CINEBENCH R23
Core i7-1165G7 54451522
Ryzen 5 4500U 53931163
本機(通常モード) 49361592
本機(静穏モード) 49251541
Core i5-1135G7 43361338
Ryzen 3 4300U 42231062
Core i5-1035G7 41001119
Core i5-10210U 36531088
Ryzen 5 3500U 3624940
Core i5-8250U 3035906
Core i7-10510U 29641046
Core i5-7200U 1862799
Ryzen 3 3200U 1736773

上段:マルチスレッド、下段:シングルスレッド

CPUの処理性能は、上位のCPUを搭載しているにもかかわらず、あまりふるってはいません。
「WIN Max 2020」のCore i5-1035G7からは大幅に向上しているものの、小型筐体ゆえの冷却の限界を感じられます。

また、静音モードに切り替えたことによる性能低下はほんのわずかです。

GPU

CPU 3DMark Fire Strike (Graphic)
本機(通常モード) 5541
本機(静穏モード) 5381
Core i7-1165G7(8GB×2) 3883
Core i5-1135G7(8GB×2) 3842
Ryzen 5 4500U(8GB×2) 3247
Core i5-1035G7(8GB×2) 2693
Ryzen 5 3500U(4GB×2) 2355
Ryzen 5 4500U(8GB×1) 2217
Ryzen 3 4300U(4GB×2) 2209
Core i5-1135G7(8GB×1) 2061
Ryzen 3 3200U(4GB×2) 1289
Core i5-10210U(8GB×2) 1257
Core i5-8250U(8GB×1) 997
Core i5-7200U(4GB×2) 962

CPU 3DMark Time Spy (Graphic)
本機(通常モード) 1735
本機(静穏モード) 1696
Core i7-1165G7(8GB×2) 1236
Core i5-1135G7(8GB×2) 1118
Ryzen 5 4500U(8GB×2) 940
Core i5-1035G7(8GB×2) 801
Ryzen 5 3500U(4GB×2) 776
Core i5-1135G7(8GB×1) 741
Ryzen 3 4300U(4GB×2) 684
Ryzen 5 4500U(8GB×1) 664
Core i5-10210U(8GB×2) 413
Ryzen 3 3200U(4GB×2) 388
Core i5-7200U(4GB×2) 321
Core i5-8250U(8GB×1) 318

CPU性能がそれほど振るわなかったのに対し、グラフィック性能はびっくりするほど高くなっています。
スペック上ではグラフィックコアの動作周波数はCore i7-1165G7と100MHz差のはずですが、数値以上に差があります。おそらくはLPDDR4-4267という高速なメモリが大きく影響しているのだと思われます。

そして「WIN Max 2020」比では2倍を超えています

こうしてグラフィック性能偏重なセッティングを見ると、ゲーミング用なんだなぁと実感します。

ストレージ

ストレージはBIWINの1TBモデルを使用。

リード2100MB/s、ライト1700MB/sと飛び抜けて速いわけではありません。どちらかというとエントリーモデル並みです。

「GPD WIN Max 2021」のIntelモデルはPCIe Gen4 SSDに対応しています。
スペースの都合上片面チップモノしか入らないので、公式ではSAMSUNG 980シリーズを推奨しています。

SDカード

「GPD WIN Max 2021」はmicroSDスロットを備えていて、挿入時は全体が隠れます。
抜く時の押し込みが思ったより深く、指で押してもすんなり抜けなくてちょっと焦りました。

個体によっては引っ掛かって抜けないということもあるそうですが、がじぇっとりっぷの場合はそこまでではありませんでした。

意外なことにSDカードの転送速度は実用レベル
これだけ早ければセカンドストレージとしても使えそうです。

外観

外箱

外箱は正方形で高級感があります。

パッケージ

上で掲載した画像の再掲となります。

付属品

USB PD充電器とUSBケーブルです。USBケーブルは結構太く、つくりがしっかりしています。

充電器は最大65W出力。

マニュアルは先代の流用ですが「WIN Max 2021」に書き換えられていました。

筐体

正面から。
ベゼルが太いのでもうちょっと大きなディスプレイにできたんじゃないかと。

天板を閉じたところ。
ロゴはなく、シックな雰囲気です。

オーディオジャックが前面にあるのが特徴的です。

ディスプレイを最大に開いたところ。185度くらいまで開きます。

底面には大きく吸気口。
というか、サイズが小さいので吸気口の比率が大きくなっているというのが正しいです。

排気口はこの位置。

重量

重量は本体のみで878g、充電器込みで1,040gでした。
仕様では790gなので、結構ずれています。

「WIN Max 2020」との比較

「WIN Max 2021」は「WIN Max 2020」のCPUアップグレード版なため、見た目にはほぼ差がありません

箱は同じものが使われ、ラベルのバーコード番号くらいしか違いがありません。

本体を並べたところ。
どっちが先代だったっけ…

インターフェースも全く同じ。
「WIN Max 2021」はThunderbolt4×2になりましたが、雷マークも片方だけのままです。

見分けるポイントは製造年月を示すシールくらいです。

物議をかもしたのがディスプレイ。
明らかに色味が落ちています

どちらも最大輝度なのですが、明るさも低下しています
キーボード面の反射が全然違いますね。

システム

起動前

UEFIは旧BIOSスタイル

恒例のバックアップです。
「WIN Max 2021」のディスプレイは縦方向が正位置で、ソフトウェアで回転させているのでこうなります。

使用したのは「Macrium Refrect Free」で、バックアップサイズは34.53GBでした。

システム情報

デスクトップ画面は「WIN Max 2020」と全く同じ。
Steamがプリインストールされている点も同じです。

オリジナルアプリ(GPD Assistant)ではいくつかのアプリと設定、解像度の変更ができます。

ストレージは100GBと900GBの二分割。なんて面倒な…

HWiNFOでのCPU情報。
コードネームはTiger Lake Refreshとなっています。グラフィックのEU数は96で、Core i7-1165G7と同じです。

さらに詳細を見ると、TDPは28Wですが、PL1は22Wとなっています。

スタートアップにはGPDのキーボードアプリが入っていました。
ゲームパッド分の割り当てをしないといけないですしね。

個人的に怒りをぶつけたいのがこれ。
802.11ax(Wi-fi 6)を謳っていたのに、802.11ac(Wi-fi 5)までの対応であるIntel AC7265でした。

調べていくとファンディング期間の初期と終了間際に出資した人が主にWi-fi 5になっているのだとか。
GPDは以前も同じことをやらかしており、自分たちで公表した仕様に反することを繰り返すのは信用に大きく傷をつける行為と言えます。

「Wi-fi 5でも十分、WI-fi 5で賄えない常時1Gbps超えの通信を行うような環境は多くない」と擁護する意見もありますが、多数台接続時や離れた距離での通信の安定性は違います。それに消費者を馬鹿にした行いであることには変わりないと思います。

ゲームベンチマーク

レビュー機のスペック

レビュー機と比較機(WIN Max 2020)のスペックは以下の通り。

CPU WIN Max 2021 WIN Max 2020
CPU Core i7-1195G7 Core i5-1035G7
グラフィック Intel Xe Iris Plus
メモリ 16GB
LPDDR4X-4267
16GB
LPDDR4X-3733
ストレージ 1TB(PCIe Gen3x4) 512GB(PCIe Gen3x4)

比較対象

[軽量級] DQベンチマーク

設定 メモリ スコア 評価
1920×1080 最高品質 通常 14008 すごく快適
静穏 13939 すごく快適
1280×720 標準品質 通常 16640 すごく快適
静穏 16747 すごく快適
DQベンチマーク
本機(通常) 14008 / すごく快適
本機(静穏) 13939 / すごく快適
Core i7-1165G7(8GB×2) 10398 / すごく快適
Core i5-1135G7(8GB×2) 10382 / すごく快適
Core i5-1035G7(8GB×2) 9703 / とても快適
Ryzen 5 4500U(8GB×2) 9431 / とても快適
Ryzen 5 3500U(4GB×2) 6861 / 快適
Ryzen 3 4300U(4GB×2) 6043 / 快適
Ryzen 5 4500U(8GB×1) 5722 / 快適
Core i5-1135G7(8GB×1) 5564 / 快適
Core i5-10210U(8GB×2) 5479 / 快適
Ryzen 3 3200U(4GB×2) 4241 / 普通
Core i5-7200U(4GB×2) 3701 / 普通
Core i5-8250U(8GB×1) 3393 / 普通

1920×1080(最高品質)での比較

軽量タイトルでは通常モードと静穏モードの差は誤差程度です。
3D Markと同じようにCore i7-1165G7より3割以上高いスコアをつけています。

[中量級] FF XIV 漆黒のヴィランズ

設定 メモリ スコア 評価
1920×1080 最高品質 通常 4513 快適
静穏 4426 快適
1920×1080 高品質 通常 6142 とても快適
静穏 6115 とても快適
1920×1080 標準 通常 7852 非常に快適
静穏 7766 非常に快適
1280×720 高品質 通常 9481 非常に快適
静穏 9322 非常に快適
FF XIV 漆黒のヴィランズ
本機(通常) 4513 / 快適
本機(静穏) 4426 / 快適
Core i5-1135G7(8GB×2) 2901 / やや快適
Ryzen 5 4500U(8GB×2) 2685 / やや快適
Core i7-1165G7(8GB×2) 2676 / やや快適
Core i5-1035G7(8GB×2) 2317 / 普通
Ryzen 5 3500U(4GB×2) 1925 / 普通
Ryzen 3 4300U(4GB×2) 1859 / 普通
Ryzen 5 4500U(8GB×1) 1664 / 普通
Core i5-1135G7(8GB×1) 1303 / 設定変更
Core i5-10210U(8GB×2) 1159 / 設定変更
Ryzen 3 3200U(4GB×2) 1152 / 設定変更
Core i5-7200U(4GB×2) 928 / 動作困難
Core i5-8250U(8GB×1) 872 / 動作困難

1920×1080(最高品質)での比較

中量級タイトルでもFHD・最高品質で”快適”評価を獲得しています。
ログを見るとスコア4513で30.90fps、最低11fpsでした。FHD・標準画質であれば平均56.9fps、最低14fpsなのでよほど重いシーンでなければプレイできそうです。

内蔵ディスプレイを使うのであればHD(720p)でいいわけで、その場合は標準画質で平均70fps、最低25fpsとなり、普通にプレイできますね。

[重量級] FF XV Windowsエディション

設定 メモリ スコア 評価
1920×1080 高品質 通常 1863 動作困難
静穏 1844 動作困難
1920×1080 標準品質 通常 2593 やや重い
静穏 2584 やや重い
1920×1080 軽量品質 通常 3327 普通
静穏 3283 普通
1280×720 軽量品質 通常 4561 やや快適
静穏 4576 やや快適
FF XV
GeForce RTX 1650 7125 / 快適
GeForce GTX 1050 5281 / やや快適
本機(通常) 3813 / 普通
本機(静穏) 3793 / 普通
Core i5-1135G7(8GB×2) 2733 / やや重い
Core i7-1165G7(8GB×2) 2702 / やや重い
Ryzen 5 4500U(8GB×2) 2606 / やや重い
Core i5-1135G7(8GB×1) 2001 / 重い
Ryzen 3 4300U(4GB×2) 1914 / 動作困難
Ryzen 5 3500U(4GB×2) 1823 / 動作困難
Ryzen 5 4500U(8GB×1) 1724 / 動作困難
Core i5-1035G7(8GB×2) 1543 / 動作困難
Core i5-10210U(8GB×2) 1012 / 動作困難
Ryzen 3 3200U(4GB×2) 1011 / 動作困難
Core i5-8250U(8GB×1) 890 / 動作困難
Core i5-7200U(4GB×2) 867 / 動作困難

1280×720(標準品質)での比較

ちょっと驚きだったのが重量級のFFXV。FHD解像度でも設定を軽量品質まで落とせば”普通”の評価となりました。

HD(720p)では標準品質でも”普通”評価。
「WIN Max 2020」では”動作困難”だったので、かろうじてとはいえプレイ可能な範囲になったのは単純にすごいなと。

さすがにdGPU比だとGeForce GTX 1050にも届きませんが、UMPCでここまで頑張れば十分だと思います。

消費電力・稼働時間・騒音・温度

消費電力

アイドル時 5.3W
画面オフ時 3.8W
スリープ時 0.9W
充電(アイドル) 39.5W(<10%)
62.4W
充電(電源オフ) 34.9W(<10%)
57.8W
CINEBENCH(S) 36.7W
CINEBENCH(M) 40.8W
最大 46.9W(瞬間)
36.7W
最大(充電中) 66.1W

消費電力についてはまぁこんなものかなぁと。
最大電力については瞬間的(2~3秒)にはPL2の28Wまで上がって46.9Wまで行きますが、その後は抑えられて30W台まで下がります。

急速充電もばっちり効いていて、普通に使いながらだと定格の65W弱くらいで推移します。

稼働時間

キー入力のみ WIN Max 2021 2020(比較)
キー入力のみ 71972秒(20時間) 49800秒(13.8時間)
動画再生 61417秒(17時間) 41702秒(11.6時間)
フルロード 7048秒(1.95時間) 5398秒(1.5時間)

バッテリー稼働時間は意外と長いというか、「WIN Max 2020」から比べると大幅に伸びています
CPUの省電力機能の向上が大きな要因だとは思いますが、性能が大幅に上がったのに稼働時間も伸びるって、わずか1世代の差としてはずいぶん大きいなぁと。

騒音

状況 通常モード 静穏モード 聞こえ方(通常)
電源オフ 35.3dB 35.3dB
アイドル 36.1dB 36.1dB シャーっという音
最大 46.4dB(瞬間)
42.8dB
36.1dB 普通にうるさい
最大(背面) 49.0dB 38.3dB

騒音レベル[dB] 音の大きさのめやす 自室内の聞き騒音
うるさい 70 掃除機
騒々しい街頭
非常にうるさい
60 普通の会話・チャイム
時速40キロの自動車の内部
非常に大きく聞こえうるさい
声を大きくすれば会話ができる
普通 50 エアコンの室外機
静かな事務所
大きく聞こえる
通常の会話は可能
40 深夜の市内
図書館
多少大きく聞こえる
通常の会話は十分に可能
静か 30 ささやき声
深夜の郊外
非常に小さく聞こえる
20 ささやき
木の葉のふれあう音
ほとんど聞こえない

騒音に関しては通常モードの高負荷時はかなりうるさいです。
手持ちスタイルが基本なので音源までの距離が近いのも相まって、ファン全開状態では長時間使用したいとは思いません。

しかし静穏モードに切り替えると一転して静かに。通常モードとギャップがありすぎてびっくりします。
完全に無音とはいきませんがほとんど気にならないレベルです。

筐体が多少熱を持つことにはなるものの、がじぇっとりっぷは常時静穏モードで使っています。

温度

CPU温度は静穏モードでCPUの上限である最大100度まで上昇しました。
とはいえ継続負荷をかけても静穏モードでも70~80度で安定するので、そこまでシビアというほどではありません。

まとめ

「WIN Max」は最初の2020年モデルが約8.4万円からとあまりに割安だったので、約11万円に価格の上がった2021年モデルのINDIEGOGOファンディングでは出資者数1/4以下とかなり低い結果に終わっています。

とはいえ性能比較の結果を見ると、軽量級タイトルのプレイヤーはともかく、中量級以上のタイトルをプレイするのであれば買い替える価値はあるのかなと。

気になるのが記事中でも言及したWi-fiですが、最初から802.11ac(Wi-fi 5)が標準で802.11ax(Wi-fi 6)だったらラッキーくらいに考えておかないとがっかりします。
というか公式にアナウンスがあって全員Wi-fi 5、お詫びとしておまけをつけるとかであれば文句は出なかったと思うんですけどね…

ものとしてはいいのに、ケチが付いたのがもったいないなぁと。

なお、がじぇっとりっぷではここ3か月ほど、つなぎのメインノート代わりに「WIN Max 2021」を使っています。

ディスプレイ(LG 24QP750-B)の台座にピッタリすぎて、違和感がないんですよね。

関連リンク

付録

ベンチマーク結果一覧

メーカー GPD GPD
モデル名 WinMax 2021 静穏モード
CPU Core i7-1195G7
GPU Iris Xe
メモリ 16GB
ストレージ 1TB
PassMark 9 Total 6021.3 6017.9
CPU Single 3007 2992
CPU Multi 13467.1 13516.3
2D 1046.1 1040
3D 3704.4 3786.8
Memory 2904 2895.9
Disk 15167 14732.9
PassMark 10 Total 3883.3 3813.7
CPU Single 3524 3487
CPU Multi 12546.6 12204.5
2D 441.8 431.4
3D 3263.4 3328.2
Memory 2633.2 2598.4
Disk 16161 16135.2
3DMark TimeSpy 1905 1871
Graphics 1738 1708
CPU 4190 4078
FireStrike 4959 4792
Graphics 5517 5376
Phisics 11832 11396
Combined 1887 1786
NightRaid 17171 16863
Grapihics 22651 22238
CPU 7243 7117
SkyDiver 13934 13813
Graphic 16026 15790
Phisics 9984 9826
Combined 10057 10386
CloudGate 18332 17775
Graphics 30516 29224
Phisics 7647 7497
IceStorm 100767 99649
Graphics 118184 118845
Phisics 66479 63661
IceStormEX 86553 84234
Graphics 95231 92657
Phisics 65625 63903
IceStormUnlimited 169373 166850
Graphics 270209 268706
Phisics 73445 71711
3DMark TimeSpy 1902 1881
Graphics 1735 1717
CPU 4199 4108
FireStrike 4975 4869
Graphics 5541 5413
Phisics 11878 11459
Combined 1887 1861
NightRaid 17119 16813
Grapihics 22540 22059
CPU 7246 7150
CINEBENCH R15 OpenGL 104.43fps 102.59fps
CPU(M) 734cd 731cd
CPU(S) 237cd 231cd
CINEBENCH R20 CPU(M) 1915pts 1904pts
CPU(S) 609pts 591pts
CINEBENCH R23 CPU(M) 4936pts 4925pts
CPU(S) 1592pts 1541pts
CPU-Z Single 626.8 639.1
Multi 2576.5 2542.7
CrystalMark Mark 543831 545337
ALU 160423 156665
FPU 82441 82164
MEM 170866 176970
HDD 70318 70704
GDI 27849 27893
D2D 8932 8465
OGL 23002 22476
GeekBench4 Single 7110 7170
Multi 19994 19681
OpenCL 61881 61658
OpenCL(dGPU)
GeekBench5 Single 1649 1649
Multi 5067 4896
OpenCL 19751 19391
OpenCL(dGPU)
PCMark ALL 5400 5305
Essensial 10887 10812
Productivity 7190 7129
DigitalContent 5460 5257
VR Mark 2744 2767
DQ(DX9) 1920・最高 14008
すごく快適
13939
すごく快適
1280・標準 16640
すごく快適
16747
すごく快適
FF XIV(DX11)
紅蓮
1920・最高 4399
快適
4312
快適
1920・高 5661
とても快適
5708
とても快適
1920・標準 8261
非常に快適
8163
非常に快適
1280・高 9281
非常に快適
9078
非常に快適
1280・標準 11629
非常に快適
11358
非常に快適
FF XIV(DX11)
漆黒の反逆者
1920・最高 4513
快適
4426
快適
1920・高 6142
とても快適
6115
とても快適
1920・標準 7852
非常に快適
7766
非常に快適
1280・高 9481
非常に快適
9322
非常に快適
1280・標準 11283
非常に快適
11153
非常に快適
FF XIV(DX11)
暁月の終焉
1920・最高 4412
普通
4368
普通
1920・高 5996
普通
5743
普通
1920・標準 7924
やや快適
7848
やや快適
1280・高 9525
快適
9203
快適
1280・標準 11600
とても快適
11431
とても快適
FF XV(DX11) 1920・高 1863
動作困難
1844
動作困難
1920・標準 2593
やや重い
2584
やや重い
1920・軽量 3327
普通
3283
普通
1280・標準 3798
普通
3813
普通
1280・軽量 4561
やや快適
4576
やや快適
MHF(DX10)
大討伐
1920 10647 10481
1280 17301 16932
ブラウザ jetstream2 195.699 184.073
BaseMark 941.04 1189.94
WebXPRT 307 304
MotionMark 711.02 693.79
SpeedMeter2.0 211 208.5
octane 70950 70934

ベンチマーク結果画像

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