テンキーなしが魅力。DELL「Inspiron 16 5625」はRyzen 5000 Refresh搭載!

PC

2022年2月8日、DELLは16インチスタンダードノート「Inspiron 16 5625」を発売しました。

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スペック

■ Inspiron 16 5625
CPURyzen 7 5825U
Ryzen 5 5625U
メモリ8~16GB DDR4-3200
ストレージ256~512GB NVMe SSD
画面16.0インチ IPS WUXGA
インターフェースUSB Type-C(Gen2)×1
USB 3.0×2
HDMI
SDXC
オーディオジャック
wi-fi802.11ax+BT5.2
サイズ356.78×251.9×18.3mm
重さ1.87kg

特徴

「Inspiron 16 5625」は一言でいうと「Inspiron 14 5425」の16インチ版です。

16:10になったよ! DELL「Inspiron 14 5425/7425 2-in-1」はRyzen 5000 Refresh搭載の14インチノート

CPUからインターフェース構成まで同じというか、マニュアル画像を見る限りメインボードも同じもののようです
なので以下の説明もほぼ同じものになります。

DELLの16インチノートには「Inspiron 16 Plus(7610)」がありますが、「Inspiron 16 Plus」とは違ってdGPU搭載モデルはありません。

CPU

CPUはRyzen 5000 Refresh(コードネーム:Barcero)であるRyzen 7 5825UおよびRyzen 5 5625Uが搭載されます。

Ryzen 7 5825U/Ryzen 5 5625UはCES 2022においてZen3+なRyzen 6000シリーズとともに発表されたCPUで、Zen3アーキテクチャを採用。
プロセスの最適化やクロックの向上を図った結果、Ryzen 7 5800U/Ryzen 5 5600Uから100MHz動作クロックが上昇しています。

記事執筆時点ではRyzen 7 5825U/Ryzen 5 5625Uのベンチマーク結果はどこも公開しておらず、どの程度性能アップしたのかは不明です。
参考までにRyzen 7 5800U/Ryzen 5 5600Uを基準とした比較を掲載。

CPUPassMark
Ryzen 7 5800U(8C/16T)198213110
Ryzen 7 5700U(8C/16T)162842585
Ryzen 5 5600U(6C/12T)162443056
Ryzen 7 4700U(8C/8T)138072576
Ryzen 5 PRO 4650U(6C/12T)137652505
Ryzen 5 5500U(6C/12T)138022515
Core i7-11370H(4C/8T)128623205
Core i5-11300H(4C/8T)115642860
Ryzen 5 4500U(6C/6T)112782474
Core i7-1165G7(4C/8T)106122877
Core i7-10710U(6C/12T)100812498
Core i5-1135G7(4C/8T)101702733

上段:CPU総合、下段:シングルスレッド

Zen2とZen3では2割ほど性能が違っていて、Ryzen 5 5600UでRyzen 7 5700U同等となっています。
Ryzen 7 5800Uはほぼ2万。改良されたRyzen 7 5825Uはスコア2万オーバーになると思われます。

他の大きな違いとしてはLPDDR4x-4267への対応ですが、「Inspiron 16 5625」はメモリスロットタイプなので影響はありません。

メモリとストレージ

メモリは8GBまたは16GBのDDR4-3200
下の画像の通り、「Inspiron 16 5625」はメモリスロットタイプであり、2スロットあるので最大64GBまで換装・増設できます

サービスマニュアルより「Inspiron 16 5625」の内部画像。メモリ2スロットが確認できます。
「Inspiron 14 5425」と同じボードなので全体的にスペースに余裕がありますね。
スピーカーはキーボード左右に来るので、底面側から見ている内部画像には映っていません。

ストレージは256GBまたは512GBのM.2 NVMe SSD
上の画像でも確認できるように、シングルストレージ構造となります。

その他

無線LANは802.11ax(Wi-fi 6)対応ですが、いつものIntel AX200ではなくMediaTek MT7921が使われています。
MediaTek MT7921は転送速度が最大1200MbpsとAX200の半分なので宅内LANを高速化している場合は使いにくくなりますが、外(インターネット)との通信においてはそこまで差がないでしょう。

実は仕様表を見ると海外ではWi-Fi 6Eに対応した「Qualcomm WCN6856」などもカスタマイズであるようですが、国内では選択できません。

音響チップはRealtek ALC3254でスピーカーは2W×2、Waves MaxxAudio® Pro対応となっています。

バッテリーは4セル54WHrで稼働時間については非記載です。
筐体が大型化するのだからバッテリー容量くらい増やせばいいのにと思わなくもないのですが、部材の共通化でコストを下げていると考えると仕方ないのかなと。

あと地味にカメラが1080p(200万画素)にグレードアップしています(「Inspiron 14 5415/7415 2-in-1」は92万画素の720p)。
テレワークによりカメラを使用する人が増えただけに、地味にうれしい部分ですね。

外観

フロントです。
ディスプレイはIPS相当(“IPS”は株式会社ジャパンディスプレイイースト(旧日立ディスプレイズ)の登録商標なので使うと商標違反となる)のWVA(Wide View Angle)パネル、アスペクト比16:10のWUXGA(1920×1200)で輝度は250nitsとされています。

海外では3K(3072×1920)もあるようで、これは国内モデルでもあったらよかったんじゃないかなぁと。

1. SDカード リーダー
2. USB 3.2 Gen 1 Type-A
3. オーディオ ジャック*
4. 電源ジャック
5. HDMI 1.4*
6. USB 3.2 Gen 1 Type-A
7. USB 3.2 Gen 2 Type C
(電源供給およびDisplayPort)

インターフェースはType-C端子がUSB 3.2 Gen2に対応しています。
Ryzen 6000シリーズであればUSB4に対応するのですが、コンシューマー向けに登場するのはまだ数か月は先でしょう。

キーボードはテンキーなし。これ、うれしい人も多いんじゃないでしょうか。
キーボード左右にはスピーカーが配置されています。

背面です。
ヒンジ部の構造も「Inspiron 14 5425」と同じですね。

まとめ

「Inspiron 16 5625」の価格は記事執筆時点では20%オフセールで71,984円からとなっています。
なんとこの価格、「Inspiron 14 5425」と同じスタート価格です。主流の14インチに比べて生産数はあまり多くない(=コスト増)だろうに、思い切ったことをしています。

中身は「Inspiron 14 5425」と一緒、価格も一緒ということで純粋にディスプレイサイズだけで選べるというのは素晴らしいですね。
モバイルはあまりしない、代わりに大きな画面が欲しいという層に刺さりそうな一台です。

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