2022年1月19日、翔泳社は全国のITエンジニアが選んだ“おすすめ書籍”の投票を集計し、投票数が多かった上位10冊ずつを「技術書・ビジネス書各ベスト10」として発表、2月17日の「Developers Summit 2022」内で大賞が決定しました。
過去の大賞は以下。
『ITエンジニア本大賞』はITエンジニアのみなさんに読んでほしい技術書・ビジネス書を選ぶ、翔泳社主催のイベントです。
2014年からスタートし、今回が9回目の開催となります。
元々は『ITエンジニアに読んでほしい！技術書・ビジネス書 大賞』という名前でしたが、2020年より通称であった『ITエンジニア本大賞』に変更されています。
ITエンジニア本大賞2022 技術書部門ベスト10
技術書部門では”入門”が2冊残りましたが、”図解”とか”基礎から”といったワードが消え、実践寄りのラインナップとなっています。
“入門”の2冊も内容は実践よりですね。
そのため、基礎系が多いKADOKAWAや講談社の本が姿を消しました。
機械学習・データ分析分野は2018年から5冊、1冊、3冊、1冊、3冊と隔年で盛り上がっています。
また、最新の流行(？)であるマイクロサービスから1冊入っています。
大賞：『達人プログラマー 熟達に向けたあなたの旅（第2版）』（David Thomas他、オーム社）
『アジャイル開発とスクラム 第2版 顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア開発マネジメント』（平鍋健児他、翔泳社）
『1日1問、半年以内に習得 シェル・ワンライナー160本ノック』（上田隆一他、技術評論社）
『AI・データ分析プロジェクトのすべて［ビジネス力×技術力＝価値創出］』（大城信晃他、技術評論社）
『AWSではじめるインフラ構築入門 安全で堅牢な本番環境のつくり方』（中垣健志、翔泳社）
『機械学習を解釈する技術〜予測力と説明力を両立する実践テクニック』（森下光之助、技術評論社）
『データ指向アプリケーションデザイン――信頼性、拡張性、保守性の高い分散システム設計の原理』（Martin Kleppmann、オライリー・ジャパン）
『分析者のためのデータ解釈学入門 データの本質をとらえる技術』（江崎貴裕、ソシム）
『モノリスからマイクロサービスへ ―モノリスを進化させる実践移行ガイド』（Sam Newman、オライリー・ジャパン）
『LeanとDevOpsの科学［Accelerate］ テクノロジーの戦略的活用が組織変革を加速する』（Nicole Forsgren Ph.D.他、インプレス）
ITエンジニア本大賞2022 ビジネス書部門ベスト10
ビジネス書は大別して組織論と思考・アウトプット法が9冊を占める結果に。
2020年の「テレワーク最高！」から、2021年はテレワークのデメリットも見えてきました。
テレワークを継続するにはどうコミュニケーションをするべきか、共通意識・共通言語を持つためのアウトプットはどうすればいいのかというところが大いに議論されたことがラインナップにも表れていますね。
なお、残り1冊はビジネスデザインです。
『直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN』は2020年にも入っていました。
大賞：『プロダクトマネジメントのすべて 事業戦略・IT開発・UXデザイン・マーケティングからチーム・組織運営まで』（及川卓也他、翔泳社）
『恐れのない組織 「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす』（エイミー・C・エドモンドソン、英治出版）
『進化思考 生き残るコンセプトをつくる「変異と適応」』（太刀川英輔、海士の風）
『超・箇条書き 「10倍速く、魅力的に」伝える技術』（杉野幹人、ダイヤモンド社）
『直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN』（佐宗邦威、ダイヤモンド社）
『ビジネスデザインのための行動経済学ノート バイアスとナッジでユーザーの心理と行動をデザインする』（中島亮太郎、翔泳社）
『マーケターのように生きろ 「あなたが必要だ」と言われ続ける人の思考と行動』（井上大輔、東洋経済新報社）
『ユーザー中心組織論 〜あなたからはじめる心を動かすモノづくり〜』（金子剛他、技術評論社）
『ユニコーン企業のひみつ――Spotifyで学んだソフトウェアづくりと働き方』（Jonathan Rasmusson、オライリー・ジャパン）
『良いFAQの書き方──ユーザーの「わからない」を解決するための文章術』（樋口恵一郎、技術評論社）
関連リンク
ITエンジニア本大賞：翔泳社
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