2022年2月8日、DELLはRyzen 5000 Refreshを搭載した14インチスタンダードノート「Inspiron 14 5425」および14インチ2-in-1ノート「Inspiron 14 7425 2-in-1」を発売しました。
スペック
Inspiron 14 5425
■ Inspiron 14 5425 | |
CPU | Ryzen 7 5825U Ryzen 5 5625U |
---|---|
メモリ | 8~16GB DDR4-3200 |
ストレージ | 256~512GB NVMe SSD |
画面 | 14.0インチ IPS WUXGA |
インターフェース | USB Type-C(Gen2)×1 USB 3.0×2 HDMI SDXC オーディオジャック |
wi-fi | 802.11ax+BT5.2 |
サイズ | 314×227.5×19mm |
重さ | 1.54kg |
Inspiron 14 7425 2-in-1
■ Inspiron 14 7425 2-in-1 | |
CPU | Ryzen 7 5825U Ryzen 5 5625U |
---|---|
メモリ | 8~16GB DDR4-3200 |
ストレージ | 256~512GB NVMe SSD |
画面 | 14.0インチ IPS WUXGA |
インターフェース | USB Type-C(Gen2)×2 USB 3.0×1 HDMI SDXC オーディオジャック |
wi-fi | 802.11ax+BT5.2 |
サイズ | 314×227.5×18.5mm |
重さ | 1.63kg |
特徴
「Inspiron 14 5425/7425 2-in-1」は2021年4月に発売された「Inspiron 14 5415/7415 2-in-1」の後継機に当たります。
「Inspiron 14 5415/7415 2-in-1」はZen2版のRyzen 7 5700U/Ryzen 5 5600Uだったので、アーキテクチャ面ではZen3にアップデート、さらにディスプレイアスペクト比が16:9のFHDから16:10のWUXGAに変更されました。
CPU
CPUはRyzen 5000 Refresh(コードネーム:Barcero)であるRyzen 7 5825UおよびRyzen 5 5625Uが搭載されます。
Ryzen 7 5825U/Ryzen 5 5625UはCES 2022においてZen3+なRyzen 6000シリーズとともに発表されたCPUで、Zen3アーキテクチャを採用。
プロセスの最適化やクロックの向上を図った結果、Ryzen 7 5800U/Ryzen 5 5600Uから100MHz動作クロックが上昇しています。
記事執筆時点ではRyzen 7 5825U/Ryzen 5 5625Uのベンチマーク結果はどこも公開しておらず、どの程度性能アップしたのかは不明です。
参考までにRyzen 7 5800U/Ryzen 5 5600Uを基準とした比較を掲載。
Zen2とZen3では2割ほど性能が違っていて、Ryzen 5 5600UでRyzen 7 5700U同等となっています。
Ryzen 7 5800Uはほぼ2万。改良されたRyzen 7 5825Uはスコア2万オーバーになると思われます。
他の大きな違いとしてはLPDDR4x-4267への対応ですが、「Inspiron 14 5425/7425 2-in-1」はメモリスロットタイプなので影響はありません。
メモリとストレージ
メモリは8GBまたは16GBのDDR4-3200。
先述の通り、「Inspiron 14 5425/7425 2-in-1」はメモリスロットタイプであり、2スロットあるので最大64GBまで換装・増設できます。
サービスマニュアルより「Inspiron 14 5425」の内部画像。メモリ2スロットが確認できます。
「Inspiron 14 7425 2-in-1」もほぼ同じですが、ヒートパイプが一本に減ります。
ストレージは256GBまたは512GBのM.2 NVMe SSD。
上の画像でも確認できるように、シングルストレージ構造となります。
その他
無線LANは802.11ax(Wi-fi 6)対応ですが、いつものIntel AX200ではなくMediaTek MT7921が使われています。
MediaTek MT7921は転送速度が最大1200MbpsとAX200の半分なので宅内LANを高速化している場合は使いにくくなりますが、外(インターネット)との通信においてはそこまで差がないでしょう。
音響チップはRealtek ALC3254でスピーカーは2W×2、Waves MaxxAudio® Pro対応となっています。
バッテリーは4セル54WHrで稼働時間については非記載です。
あと地味にカメラが1080p(200万画素)にグレードアップしています(「Inspiron 14 5415/7415 2-in-1」は92万画素の720p)。
テレワークによりカメラを使用する人が増えただけに、地味にうれしい部分ですね。
外観
正面です。
「Inspiron 14 5425/7425 2-in-1」はフットプリントは同じなので、ヒンジ部が見えなければそっくりです。
2-in-1である「Inspiron 14 7425 2-in-1」のみタッチ対応です。
ディスプレイは前述の通りアスペクト比16:10のWUXGA(1920×1200)。
FHDより縦に120ピクセル増える形で、実際に使うと広くなったと感じます。
また、TÜV Rheinland認定を受けたComfortViewソフトウェアによってブルーライト低減モードも搭載しています。
インターフェースは「Inspiron 14 5425」と「Inspiron 14 7425 2-in-1」でちょっと異なっています。
まずは「Inspiron 14 5425」から。
2. USB 3.2 Gen 1 Type-A
3. オーディオ ジャック
4. 電源ジャック
6. USB 3.2 Gen 1 Type-A
7. USB 3.2 Gen 2 Type-C
(電源供給およびDisplayPort対応)
「Inspiron 14 5425」は前世代の「Inspiron 14 5415」とインターフェース構成はほぼ同じですが、TypeーCがUSB 3.2 Gen1からGen2に変更、microSDスロットがフルサイズのSDに変更されています。
続いて「Inspiron 14 7425 2-in-1」。
2. USB 3.2 Gen 1 Type-A
3. オーディオ ジャック
5.6. USB 3.2 Gen 2 Type-C
(電源供給およびDisplayPort対応)
こちらは大きく変更されました。
前世代「Inspiron 14 7415 2-in-1」はインターフェースは「Inspiron 14 5415」と同じでしたが、DCポートを廃してType-C×2になっています。
これに合わせて付属の電源アダプタもType-Cに変更されています。
左が「Inspiron 14 5425」、右が「Inspiron 14 5415」のヒンジです。
ヒンジ周りのデザインは毎回変更されているというか、いまだ試行錯誤の途中といった感じです。
「Inspiron 14 7425 2-in-1」も多少改良されていますが、ヒンジの構造は変わりません。
あとタッチペンは標準では非同梱で、オプションで追加することができます。
まとめ
記事執筆時点ではDELLでは20%オフセールが実施されていて、「Inspiron 14 5425」の価格は71,984円(税込・送料込)から、「Inspiron 14 7425 2-in-1」は107,984円(同)からとなっています。
前世代も併売されていて「Inspiron 14 5415」は66,944円から、「Inspiron 14 7415 2-in-1」は87,984円からです。
とはいえCPUの項目で示したように、Ryzen 5 5600UはRyzen 5 5700U相当なので、Ryzen 5 5625UはRyzen 7 5700Uを上回ると思われます。
「Inspiron 14 5415」のRyzen 7 5700Uモデルは78,944円からなので、性能当たりのコストは同等か少し下ということになります。
加えてディスプレイがアスペクト比16:10になり、USBも一部アップデートがあるわけで、約5,000円の差があるものの内容的にはそこまでの価格アップとは言えないでしょう。
「Inspiron 14 7425 2-in-1」は…ちょっと擁護できないくらいの差なので…下がるまで待つしかないかなぁ…
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