2022年2月1日、ミニPCや産業用PCを手掛けるHUNSN(本社:深セン)は、4つのLANポートを持つファンレスネットワークPC「RS34G」を発売しました。
スペック
■ RS34G | |
CPU | Celeron J4125 |
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メモリ | 0~8GB DDR4-2400 |
ストレージ | 0~512GB mSATA SSD |
インターフェース | USB 3.0×2 HDMI VGA 2.5GbE 有線LAN×4 |
wi-fi | なし |
サイズ | 126×134×40.6mm |
重さ | 1.2kg |
特徴
「RS34G」は通常のミニPCではなく、ネットワークPCに位置づけられます。
対応OSもWindowsやLinuxではなく、pfSenseなどのFreeBSDベースのルーター/ファイヤーウォールOSとなっています(といっても公式サイトではWindowsも動くと書かれていますが)。
HUNSNはこれまでにもNUCサイズのミニPCに複数のLANポートを搭載したネットワークPC/ルーターPCを発売していますが、公式サイトのラインナップを見る限りでは「RS34G」は初の2.5GbE製品と思われます。
公式サイトには「RS34(FNR-RS34)」という製品があるので、「RS34G」はこれの上位製品または後継品という位置づけになるのでしょう。
というか「RS34G」はまだ公式サイトに掲載されていないんですけどね。
CPU
「RS34G」のCPUはCeleron J4125が搭載されています。
Celeron J4125は Gemini Lake Refreshに属するCPUで、現在の超コンパクトPCや格安ノートでよく使われています。NASだとQNAP「TS-x53D」シリーズにも使われていますね。
格安ノートで使われていることからもわかるように、CPUとしての実力は一応実用レベル、PassMarkもCore i5-7200Uに近いスコアとなっています。
ネットワーク処理用としては過剰性能と言えるので、webサーバー兼用とかNAS兼用とかにするのが良さそうです。
メモリとストレージ
「RS34G」はDDR4-2400が1スロットで、メモリなしから8GBまで選べます。
CPUの仕様上は8GBまでですが、16GBモジュールも認識できます(「TS-253D」で確認済み)。
ストレージはmSATA+2.5インチ。
こちらもストレージなしから512GBまで選択できます。
見た感じ2.5インチSATAはケーブルも用意する必要がありそうです。
その他
Wi-fiは残念ながらありません。
その代わりminiPCIeスロットがあり、4G/LTE対応ができるっぽいですが、SIMスロットが実装されていません。
SIMスロットモジュールとM.2 4G/LTEモジュールを組み合わせれば使えると思います。
外観
全体です。
サイズは126×134×40.6mmのNUCサイズ、フィンの高さがあまりありませんがファンレス動作します。
横に通気口があることからわかるように、防塵構造にはなっていません。
とはいえファンレスなので、左右の通気口をテープなどでふさげば埃っぽいところでも使えそうです。
インターフェースです。
背面はLANポートのみで他はフロントに来ています。
ネットワーク機能がメインなのでインターフェースとしては最低限ですが、HDMIもあるので通常のPCのような使い方も可能でしょう。
内部はこんな感じ。
LANポートの後ろにはPCIe to 2.5GbEなI225-Vチップが並んでいます。
Celeron J4125はPCIe Gen2が6レーンなので、このうち4レーン(1レーン×4)をI225-Vに使っている形です。
まとめ
「RS34G」の価格はメモリ・ストレージなしで26,423円、メモリ・ストレージアリは記事執筆時点は15%オフセール中で、例として8GB/128GBで30,817円です。
価格面ではCeleron J4125搭載ミニPCと大して変わらないのに、2.5GbE×4ってのは面白すぎます。
安価なサーバー用/ネットワーク用PCとしては二重丸な製品ではないでしょうか。
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