2022年3月23日、ASUSはROGゲーミングノートを3シリーズ20製品を発表しました。
すべてが一斉に発売されたわけではないですし、数も多いので、その中から気になったものをピックアップということで、今回は14インチの「ROG Zephyrus G14 GA402」を取り上げます。
「GA402」にはRadeon RX 6800S搭載の上位モデルとRadeon RX 6700S搭載の下位モデルがあり、記事執筆時点で販売されているのは下位モデルとなります。
スペック
■ ROG Zephyrus G14 GA402 | |
CPU | Ryzen 7 6800HS |
---|---|
GPU | Radeon RX 6800S Radeon RX 6700S |
メモリ | 16~32GB DDR5-4800 |
ストレージ | 512GB~1TB NVMe SSD(Gen4) |
画面 | 14.0インチ IPS WQXGA |
インターフェース | USB Type-C(Gen2)×2 USB 3.0×2 HDMI microSDXC オーディオジャック |
wi-fi | 802.11ax+BT5.1 |
サイズ | 312×227×21.74mm |
重さ | 1.65kg |
特徴
「GA402」はCPUもGPUもAMD製な、がじぇっとりっぷが勝手にオールAMDと呼んでいるカテゴリに入るゲーミングノートです。
オールAMDの利点は、CPUとGPUで電力配分を行うSmartShift技術、CPUがdGPUのVRAMに直接アクセスできるSmartアクセスメモリ技術などが使えるところです。
CPUとGPU
CPUは2022年1月のCES 2022で発表されたRyzen 6000シリーズから、8コア16スレッドのRyzen 7 6800HSを搭載。
Ryzen 6000シリーズはCPUアーキテクチャはZen3+で、Ryzen 5000シリーズから劇的な変化はなく軽い性能向上程度です。
一方でGPUアーキテクチャはついにVegaからRDNA2に置き換わり、Ryzen 5000シリーズ比で約2倍の性能になりました。
とはいっても「GA402」はdGPU搭載なので、そこまで恩恵はないんですけど。
dGPUにはRadeon RX 6800SまたはRadeon RX 6700Sを搭載。どちらもビデオメモリは8GBです。
Ryzen 7 6800HSのデータがなかったので、Ryzen 7 6800Hで代用していますが、過去の例を見てもピーク性能は大きく違わないと思われます。
Radeon RX 6800SはGeForce RTX 3070のちょっと上、Radeon RX 6700SはRTX 3060とRTX 3070の間くらいです。
ただしレイトレーシングに関してはGeForceに一日の長があるため、レイトレーシングを効かせるとワンランク落ちます。
Radeon RX 6000Sシリーズは薄型ノート向けなのでRadeon RX 6000Mシリーズに比べて性能が抑え気味となっていますが、これだけのスコアが出れば十分ですし、14インチサイズの薄型筐体で実現する性能としては破格と言えそうです。
参考 Radeon RX 6800S モバイル・グラフィックス:AMD
参考 Radeon RX 6700S モバイル・グラフィックス:AMD
メモリとストレージ
メモリは16GBまたは32GBのDDR5-4800。
オンボードなのかスロットタイプなのかは不明です。
ストレージは512GBまたは1TBのM.2 NVMe SSDで、接続はPCIe Gen4 x4となっているので、転送速度は5000MB/sクラスでしょう。
「14インチ史上最強」の名を冠するだけあって、こういったところの仕様にも手が抜かれていません。
その他
無線LANは802.11ax(Wi-fi 6)対応で、Bluetoothは5.1。使用チップセットは不明です。
バッテリーは4セルで、容量は不明です。
下位モデルでは駆動時間が11.7時間と長く、充電時間が1.7時間と短め。急速充電は30分で50%とされています。
スピーカーはキーボード上部と底面左右のクアッドスピーカーです。
電源アダプタは240Wです。USB PDにも対応していますが、全開で動かすなら電源アダプタ必須になるでしょう。
外観
正面です。
ディスプレイはアスペクト比16:10の14インチWQXGA(2560×1600)、120Hz駆動なので動きの速いゲームにも対応できます。
また、輝度は500nits、色域はDCI-P3 100%、Pantone認証取得済みなので、クリエイター向けでもあります。
カラーはムーンライトホワイトとエクリプスグレーの2色。
インターフェースです。
Ryzen 6000シリーズはUSB4に対応しているはずですが、「GA402」では対応しなかったようです。
「14インチ史上最強」ならここも頑張ってほしかったところですが…
右サイドのType-C端子は映像出力には対応しているものの、PD給電には非対応となっています。
左サイドのType-C端子はフル機能です。
クリエイター用途にも使えるようにとUHS-II対応のmicroSDカードリーダーが追加されています。
キーボードはテンキーなし。キーボードバックライトは1ゾーンRGBです。
タッチパッドが広めにとられ、上部左右にはスピーカー。
さらにカスタマイズ可能な専用ホットキーが4つ並んでいます。
ゲーミングノートなので冷却も気合が入っていて、液体金属グリスにベイパーチャンバーが採用されています。
排気は背後と左右の3方向です。
底面もデザインがしっかりしています。
天面はAniMe Matrix対応。
下位のRadeon RX 6700S搭載モデルはAniMe Matrix非対応版もあります。
まとめ
「GA402」の価格は以下の通り。記事執筆時点で販売されているのは「GA402RJ」のAniMe Matrix非対応モデルのみとなります。
今なら公式ストアでの購入で「ASUSのあんしん保証プレミアム3年パック」が付属します。
GA402RK (RX 6800S/32GB/1TB/ホワイト/AniMeMatrix):299,800円
GA402RK (RX 6800S/32GB/1TB/グレー/AniMeMatrix):299,800円
GA402RJ (RX 6700S/16GB/512GB/ホワイト):229,800円
GA402RJ (RX 6700S/16GB/512GB/グレー):229,800円
GA402RJ (RX 6700S/16GB/512GB/グレー/AniMeMatrix):299,800円
20万オーバーの製品ではありますが、ハイエンドと呼んでもいいスペックを14インチで20mmちょっとの筐体に押し込んでいることを考えると決して高くはありません。
公式が「14インチ史上、最強クラス。」を謳うのも分かりますし、対抗馬になりそうなDELL「Alienware x14」ですら実はRTX 3060までしかラインナップがないので、ベンチマークスコアでは余裕で上回っているんですよね。
正直、よほどの使い手でないと持て余しそうですが、小さくても最強というのはちょっと憧れます。
関連リンク
ROG Zephyrus G14:ASUS Store
ROG Zephyrus G14 (2022) GA402:ASUS
ニュースリリース:ASUS
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