結構アップデートされてる。Lenovo「IdeaPad Slim 570(14″)」は6万円台の安価なRyzenノート

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2022年5月24日、LenovoはRyzen 5 5625Uを搭載した14インチスタンダードノート「IdeaPad Slim 570(14″)」を発表、このほど発売開始しました。

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スペック

■ IdeaPad Slim 570(14″)
CPURyzen 5 5625U
メモリ8GB DDR4-3200(オンボード)
ストレージ256GB NVMe SSD
画面14.0インチ IPS FHD
インターフェースUSB Type-C(Gen1)×2
USB 3.0×2
HDMI
SDXC
オーディオジャック
wi-fi802.11ax+BT5.1
サイズ321.7×211.8×17.9mm
重さ1.38kg

特徴

現在のLenovoでは下位となる”100番台″、”300番台″、”500番台″を「IdeaPad」シリーズに、上位の”600番台″、”700番台″、”900番台″を「Yoga」シリーズに分類しています。
”100番台″、”300番台″は新機種が出たり出なかったりですが、”x70″は久しぶりに上から下まで揃い踏みしました。

「IdeaPad」内では最上位となる”500番台″ですが、下位のリリース状況によってはエントリー寄りになることもあるわけですが、今回はミドルクラスと呼んで差支えないでしょう。

「IdeaPad Slim 570(14″)」は「IdeaPad Slim 550(14″)」の後継機です。560番台は”Pro”シリーズで占められていて、通常モデルは出ていません。

割と安価。Lenovo「IdeaPad Slim 550 14」はRyzen 5000搭載で5.6万円から

内容的には順当なアップデートとなっていて、表面的な部分ではCPU、Wi-fi、カメラ、電源、筐体素材の5点が変更ポイントとなります。

と言うよりか、分かりやすく”100番台″、”300番台″と差別化するためにグレードアップしたというのが適当な評価でしょう。

CPUはRyzen 5のみ

「IdeaPad Slim 570(14″)」のCPU(APU)はRyzen 5000 Refresh世代でZen3アーキテクチャなRyzen 5 5625Uです。Ryzen 7やRyzen 3のラインナップはありません
Ryzen 5000シリーズはZen3のRyzen 7 5800UやRyzen 5 5600Uは供給が限定的で搭載機種もあまり多くはありませんでしたが、Ryzen 7 5825U/Ryzen 5 5625Uで一気に広がりました。

前世代「IdeaPad Slim 550(14″)」はZen2アーキテクチャなRyzen 7 5700U/Ryzen 5 5500U/Ryzen 3 5300Uだったので、アーキテクチャ面でも世代が新しくなっています

CPUPassMark
Core i7-1270P(12C/16T)228423824
M1 Max(10C/10T)226813850
Core i5-1240P(12C/16T)216463659
Ryzen 7 5800U(8C/16T)189243100
Ryzen 7 5700U(8C/16T)162122622
Ryzen 5 5625U(6C/12T)155913107
Ryzen 5 5600U(6C/12T)154432941
Core i5-1235U(10C/12T)148573529
Ryzen 5 4600H(6C/12T)147572463
Ryzen 7 4700U(8C/8T)136662556
Ryzen 5 5500U(6C/12T)131932454
Core i7-11375H(4C/8T)123493099
Ryzen 5 4500U(6C/6T)111332458
Core i7-1165G7(4C/8T)106112878
Core i5-1135G7(4C/8T)101402728
Core i7-1065G7(4C/8T)87312413
Ryzen 5 3550H(4C/8T)80142082
Ryzen 7 3700U(4C/8T)73232014
Ryzen 5 3500U(4C/8T)71071983

上段:CPU総合、下段:シングルスレッド

Ryzen 5 5625Uはスコア的にはRyzen 5 5600Uからほとんど変化はありません。
Zen2アーキテクチャなRyzen 5 5500Uから比較すれば2割弱の向上ですし、上位のRyzen 7 5700Uに近いスコアとなります。

メモリとストレージ

メモリはオンボード8GB DDR4-3200。唯一の欠点というか不満点は、ここです。
いまや8GBなんてのは最低レベル、16GBは欲しいところなんですけど…そもそもランナップとして用意されていないんですよね。
これでまだメモリスロットタイプなら分かるのですが、オンボードなので増設もできないし…なので、8GBで大丈夫って人向けになります。

ストレージは256GB M.2 NVMe SSD。安価なのでストレージ容量も少なめですが、128GBでないだけましですね。

その他

上でも書いたように、無線LANは802.11ax(Wi-fi 6)に対応。LenovoのミドルクラスはWi-fi 5だったりWi-fi 6だったり(Wi-fiチップが枯渇していたころはダウングレードすることもありました)とまちまちでしたが、Wi-fi 6で置き換わってきました。

バッテリーは3セルの56.5WHr。駆動時間は15.9時間です。
急速充電対応とありますが、満充電まで3.5時間という以上の記載はありません。

それからLenovoとしては珍しく、MILスペック(MIL-STD-810H)準拠であることが謳われています。
筐体はアルミニウム合金製ということで、前世代「550」での”天板のみアルミ素材”から進化したようです。

外観

フロントです。
ディスプレイは14インチFHD(1920×1080)で、色域(45%NTSC)や最大輝度(300 nit)は前世代「550」と変わりません。

画面上部のカメラは720Pから1080Pにアップグレードされました。
「170」および「370」が出たからこその差別化要素と思われます。

1. 4-in-1メディアカードリーダー
2. USB 3.2 Gen1
3. USB 3.2 Gen1 Type-C
4. USB 3.2 Gen1 Type-C
5. HDMI
6. オーディオジャック

インターフェースは電源ジャックがなくなり、USB PD給電オンリーとなりました(PD給電自体は「550」も対応)。
これによってUSBが4ポートとちょっと豪華になっています。

とはいえ1ポートくらいUSB3.2 Gen2でもよかったんじゃないかなぁと思わなくもないわけですが。

キーボードは特に変化なし。
電源ボタンに指紋センサー内蔵な点も同じです。

ボディカラーはプラチナグレーからストームグレーに変更されました。渋いですね。

まとめ

「IdeaPad Slim 570(14″)」の価格は66,836円(税込・送料込)です。Office付きだと86,867円(同)となります。
記事執筆時点では「IdeaPad Slim 550(14″)」も62,700円で併売されています。

ただ変更点も結構あるので、+4,000円で済むなら「570」を選んだほうが満足度は高いでしょう。

ミドルクラス製品としてきっちりまとまっていますし、メモリ8GBで問題ないのであればまぁいいんじゃないでしょうか。

ただ、数か月もすればRyzen 6000Uシリーズ搭載機が出回るようになると思われるので、買い時かと言われても微妙と答えざるを得ないところがアレだなぁと…

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