2022年8月25日、ASUSはRyzen 5000HシリーズとGeForce RTX 3050/3050Tiを搭載したクリエイター向けノート「Vivobook Pro 15 OLED (M6500)」を発表、同日に発売しました。
スペック
■ Vivobook Pro 15 OLED | |
CPU | Ryzen 7 5800H Ryzen 5 5600H |
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GPU | GeForce RTX 3050 Ti (4GB) GeForce RTX 3050 (4GB) |
メモリ | 16GB DDR4-3200 |
ストレージ | 512GB~1TB NVMe SSD |
画面 | 15.6インチ 2880×1620 (120Hz) |
インターフェース | USB Type-C(Gen2)×1 USB 3.2 Gen1×1 USB 2.0×2 HDMI microSDXC オーディオジャック |
wi-fi | 802.11ax+BT5.1 |
サイズ | 359.8×234.3×19.95mm |
重さ | 1.8kg |
特徴
ASUSは有機ELノートに力を入れており、そのラインナップは他社を圧倒しています。
ただその分シリーズがかなり複雑化していて、シリーズごとの特徴を頭に入れておかないと、混乱します。
例えば15.6インチだけでもこれだけのシリーズが乱立しています。
Pro 15X OLED (K6501):Core i7-12650H、GeForce RTX3060
Pro 15 OLED (K6500):Core i7-12650H、GeForce RTX3050
Pro 15 OLED (M6500):Ryzen 5000H、GeForce RTX3050/3050Ti
Pro 15 OLED (M3500):Ryzen 5000H、外部GPU非搭載
Pro 15 OLED (UM535QA):Ryzen 5000H、外部GPU非搭載、薄型
15X OLED (X1503):Core i7-12700H、外部GPU非搭載
ちょっと多すぎませんかね…?素人は判別できなさそう…
価格との兼ね合いもあるのでどれが最高とは評価しづらいのですが、この記事で取り上げる「Pro 15 OLED (M6500)」(以下M6500)はCPU/GPUのバランスもいいんじゃないかと。
CPUとGPU
「M6500」のCPUはRyzen 7 5800HまたはRyzen 5 5600Hです。
GPUはGeForce RTX 3050 TiまたはRTX 3050。
RyzenはすでにRyzen 6000シリーズ搭載機が販売されていますが、主なアップデートはGPU部分であり、CPU部分は大きな差はありません。
dGPU(外部GPU)を搭載するのであれば、Ryzen 5000シリーズで十分です。
CPU性能は十分です。
GeForce RTX 3050はエントリークラスのdGPUですが、旧世代のミドルクラスであるGeForce GTX 1060よりも性能が高く、設定次第では中量級ゲームもプレイできるでしょう。
クリエイティブ用途であれば3D CGのレンダリングには物足りないでしょうがモデルの確認はこなせるでしょうし、画像編集・動画編集なら十分に力を発揮できると思います。
言ってしまえば、ゴリゴリのハイエンドデスクトップを駆使するクリエイターが、出先での確認やちょっとした編集に使うのにちょうどいいノートといったところでしょうか。
メモリとストレージ
メモリは16GBのDDR4-3200。
内部イメージを見る限りではオンボードメモリのようです(赤枠で囲った部分)。
本気でクリエイター用途にするなら32GBモデル、あるいは増設可能モデルが欲しいところですが…
ストレージは512GBまたは1TBのM.2 NVMe SSD。
ASUSはPCIe Gen3 x2接続なSSDをよく使うのですが、この製品はx4接続です。
その他
無線LANは802.11ax(Wi-fi 6)対応。Bluetoothはv5.1です。
ゲーミングではないので有線LANはありません。
バッテリーは3セルの70WHr。
USB PD給電にも対応していますが、電源ジャックによる給電で、電源アダプタは120Wのようです。
外観
フロントです。
ディスプレイは15.6インチの有機ELで、解像度は2880×1620(アスペクト比16:9)。
有機ELディスプレイは結構見比べましたが、ASUSの場合FHD解像度だと近距離だと粒々感があるパネルなのですが、これが2.8Kになるとドットが分からないくらいに細かくて美麗になります。
有機ELらしく10.7億色表示に最大輝度は600nitsでコントラスト比は100万:1。色域は100% DCI-P3で色精度はDelta-E < 2。
さらに応答速度は0.2msでリフレッシュレートは120Hzなので、普通にゲーミングにも使えるレベルです。
正直言って、ディスプレイパネルだけなら最上位クラスですね。
インターフェースはエントリー寄りで、USBは4ポートあるうちの2ポートがUSB 2.0です。
HDMIも1.4(4K/30Hzまで)止まりなので、外部ディスプレイをつないでバリバリというタイプではありません。
あと、厚さは19.95㎜と220mmを切っています。
排気口も背面だけなので、見た目ではdGPU搭載ノートとは気づかないんじゃないかと。
キーボードはテンキー付き。
ASUSらしくちょっとゲーミングっぽい雰囲気に仕上がっています。
まとめ
「M6500」は3モデルあり、価格は以下の通り。発売記念だかは不明ですが、登場時点でセールされています。
MA017W:Ryzen 7 5800H/1TB/RTX 3050 Ti:179,800円 → 149,800円
MA056W:Ryzen 7 5800H/512GB/RTX 3050:174,800円 → 139,800円
MA060W:Ryzen 5 5600H/512GB/RTX 3050:159,800円 → 119,800円
RTX 3050に2.8K有機ELディスプレイで119,800円は安いというか、本当にこの価格で売るの!?とびっくりするレベルです。
普通の液晶ディスプレイでもこのくらいの価格になるのでは…?
計算性能もグラフィック性能もノートとしては十分ですし、画面も綺麗ということで。
外作業用のノートを探しているクリエイターさんや、色を重視している人にはお勧めです。
関連リンク
Vivobook Pro 15 OLED (M6500, AMD Ryzen 5000 Series ):ASUS
Vivobook Pro 15 OLED M6500シリーズ:ASUS Store
ニュースリリース:ASUS
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