2022年9月30日、ミニPCメーカーのBeelinkはIntel第12世代Core CPU(コードネーム:Alder Lake)を搭載したミニPC「SEi12」をグローバル向けに発表、公式ストアでの予約を開始しました。
SEi12 i5-1235U:Beelink
公式ストア:Beelink
※追記:2022年12月1日よりAmazonで販売開始しました。
スペック
■ SEi12 i5-1235U | |
CPU | Core i5-1235U |
---|---|
メモリ | 16~32GB DDR4-3200 |
ストレージ | 500GB NVMe(Gen4) SSD |
インターフェース | USB Type-C(不明)×1 USB 3.0×2 USB 2.0×2 HDMI×2 microSDXC オーディオジャック |
wi-fi | 802.11ax+BT5.2 |
サイズ | 113×126×42mm |
特徴
Beelinkは「SE」シリーズとしてIntel系は第8世代から第12世代までのミニPCを発売しており、「SEi12」はその最新モデルとなります。
CPU
「SEi12」のCPUは第12世代Alder Lake-UのCore i5-1235U。
Alder LakeはPコア(高性能コア)とEコア(高効率コア)のハイブリッド構成となって、CPU性能が第11世代Tiger Lakeから大幅に向上しています。
代わりにグラフィックはほぼそのままで、多少の改善で性能微増にとどまっています。
TDPの高いAlder Lake-PやAlder Lake-Hに比べれば低いものの、Core i5-1135G7比では30%以上のスコア向上、グラフィックは据え置きです。
個人的には性能爆増でレビュアー各位の度肝を抜いたCore i3-1215Uを搭載したモデルが出たら面白いのですが…BeelinkはCPU違いのモデルはあまり出さないので、期待はできないでしょう。
メモリとストレージ
メモリは16GBまたは32GBのDDR4-3200。2スロットで最大64GBまでの増設に対応しています。
ストレージは500GB M.2 SSD。
ミニPCは比較的性能低めなSSDでコスト削減することが多いのですが、「SEi12」ではKingston製のPCIe Gen4 SSDを使用、転送速度は最大7,000MB/sと高速です。
というか、ミニPCで標準がGen4 SSDって少なくとも(がじぇっとりっぷが知る限りでは)国内で販売されている製品ではないので、国内発売されたら初になりますね。
その他
無線LANは802.11ax(Wi-fi 6)対応。
電源は120W(19V/6.32A)です。
外観
正面です。
外見のデザイン面では既存製品から大きな変更はありません。
しかし内部は大きく変更されていて、CPUファンの他にSSDファンが追加されています。
超高速と言っていいPCIe Gen4クラスとなると発熱も相応になるので、ファンまたはヒートシンクなしではサーマルスロットリングが発生しやすいんですよね。
まぁその分、「SEi11」比で高さが2mm増えています。
SSDファンの追加で冷却能力は19%向上。
ファンなしに比べてSSDの温度は10度下がっています。
音量も最大で36dB程度(距離15cm)とあるので、静音性にも優れているようです。
前後インターフェースです。
Beelinkはインターフェースにあまり力を入れないので、MINISFORUMなどに比べて貧弱なのが残念なところです。
Type-Cにいたっては…規格すら記載がないんですよね…
天面は撥水処理されたファブリック。
側面と合わせて3面吸気となっています。
底面には大きなゴム足。
まとめ
「SEi12」の価格はメモリ16GBモデルが459ドル(約67,000円)、メモリ32GBモデルが519ドル(約76,000円)です。
「SEi11」の389ドル(16GB+500GB)からは値上がりしていますが、単純にSSDだけでも30~40ドル違いますし、追加のSSDファンも入れると価格差としては適当かと。
これまでの傾向からも国内で発売されるのは間違いないでしょうし、国内で登場したら初の第12世代ミニPCになると思われます。
MINISFORUMのように奇をてらったところはありませんが、スタンダードなミニPCとして国内発売が待ち遠しいですね。
※追記:2022年12月1日よりAmazonで販売開始しました。
もしもCore i3-1215Uモデルが出て、「SEi11」と同程度の価格であれば、人気が出るかもしれません。
関連リンク
SEi12 i5-1235U:Beelink
公式ストア:Beelink
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