これもうミニサーバーだ。 Synology「DS923+」は10万円以下のRyzen R1600搭載4ベイNAS

NAS

2022年11月24日、NAS・ネットワーク機器メーカーのSynology(本社:台湾)は、Ryzen R1600を搭載した4ベイNAS「DS923+」を発表しました。

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スペック

■DS923+
CPURyzen R1600
メモリ4GB DDR4
ストレージ3.5/2.5インチ×4ベイ
M.2 NVMe×2スロット
インターフェースUSB 3.0×2
1GbE 有線LAN×2
eSATA×1
PCIe Gen3 x2 ×1
サイズ166×199×223mm
重さ2.24kg

型番DS923+
メーカーSynology
価格96,400円
発売日2022/11
199
高さ166
奥行き223
CPUAMD Ryzen R1600
3.1GHz Dual-Core
内部フラッシュメモリ
メモリ4GB DDR4
最大メモリ32GB
ホットスワップ
SSD対応
NIC (1GbE)2
NIC (Multi)
LA/PT
USB2.0
USB3.02
USB type-c
eSATA1
PCIeGen3 x2
SDカード
HDMI
4K対応
DisplayPort
S/PDIF
オーディオジャック
スピーカー
赤外線レシーバー
ハードウェア
暗号化
ハードウェア
アクセラレーション
IPカメラ(無償)2
IPカメラ(最大)40
仮想化
(VMWare)
仮想化
(Windows)
仮想化
(Citrix)
仮想化
(OpenStack)
仮想マシン
(VirtualBox)
仮想マシン
(Docker)
対応RAID0/1/5/6/10/Hybrid RAID
ファイルシステムEXT4/Btrfs
システム
ファン
92mm x 2
ノイズレベル22.9
Wi-fiUSBアダプタ
消費電力35.51W
重さ2.24kg
DTCP+
DTCP-IP
DLNA
iSCSIターゲット128
iSCSI LUN256
ユーザー数2048
グループ数256
並列接続数1000
共有フォルダ512
スナップショット1024
read性能592.65
write性能562.54
read性能
(暗号化)
577.57
write性能
(暗号化)
561.41
備考M.2×2

特徴

「DS923+」は型番的に「DS920+」の後継機です。
命名規則としては「DS Plus」シリーズの最大9ベイ(4ベイ+増設5ベイ)、23年モデルとなります。

上位の方がお得? Synology「DS420+」「DS920+」は性能差・機能差の割に8,000円差しかないよ

他メーカーではCPUをCeleron J4125からCeleron N5095にアップグレードするところが多い中、まさかのAMD Ryzen R1600への変更です。

CPU

前述の通り、「DS923+」のCPUはRyzen R1600です。

AMDの組み込み向けAPU。「Ryzen Embedded V1000/R1000」シリーズまとめ

2019年発表の組み込み向けCPUで、Zenアーキテクチャとちょっと古めです。
Ryzen R1600のPassMarkスコアは3200。性能的にはCeleron J4125とCeleron N5095/5105の中間くらいです。

V3000シリーズとは言わないまでも、せめてR2000/V2000シリーズだったらもっと良かったのですが…

メモリとストレージ

メモリは4GB DDR4 ECC。内部は2スロットで最大32GBまで増設できます

ストレージは4ベイ。拡張ユニットの「DX517」(eSATA接続)と合わせると最大9ベイまで対応します。
また、底面にM.2 NVMeスロットを2スロット内臓していて、SSDキャッシングやSSDストレージプールとして使えます。

その他

ネットワークは1GbE×2
最新のNASなのに2.5GbEに対応していないのはどうかと思いますが、PCIe Gen3スロットがあり、10GbEカードを装着することができます。
ただこれ、コンパクト化というか既存製品からのサイズ維持を優先したのか、専用カードなんですよね。

OSはSynology独自(といってもLinuxベースですが)のDSM(DiskStation Manager)。
QNAP同様にアプリストアもあり、結構な種類のアプリが用意されています。

個人的にSynologyアプリの大きなところはSynology Officeがあることと思っています。
Google Driveのドキュメントやスプレッドシートをプライベート環境で使えるのは大きな強みと言えます。

Dockerや仮想マシンにも対応しているので、アプリストアにとらわれず大体のことはできるのも、x86_64 CPUを使っている強みですね。

外観

正面です。
見た目は「DS920+」と変わりません。

背面です。
ファンは92mm×2。騒音レベルは22.9dBと低めです。

「DS920+」からの大きな変更点が、真ん中の拡張ポート。

こんな感じの10GbE拡張ボードを追加できます。
というか、独自形状なので汎用製品が使えないんですよねぇ…

まとめ

「DS923+」の価格は96,400円
価格面でいえば他社の同ランクと同程度で、2.5GbEがない分ちょっと安いくらいかな?といったところです。
Synology独自の強みと言えるeSATA拡張を考えれば、割には合うでしょう。

しかし…ここまでくるとHPE ProLiant MicroServerの代わりにも使えそうだなぁと。

関連リンク

コメント

  1. Khng より:

    なんで1Gねん

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