2022年12月28日、PC・タブレットメーカーのTECLASTは10.1インチタブレットの「P25T」をリニューアルしました。
スペック

■ TECLAST P25T (2023) | |
CPU | Rockchip RK3566 |
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メモリ | 4GB DDR3 |
ストレージ | 64GB eMMC |
画面 | 10.1インチ IPS HD(1280×800) |
インターフェース | USB Type-C(2.0)×1 microSD オーディオジャック |
カメラ | 前:200万画素 後:500万画素 |
wi-fi | 802.11ax+BT5.0 |
4G/5G | 非対応 |
バッテリー | 5,000mAh |
サイズ | 244×169×9.3mm |
重さ | 543g |
特徴
TECLASTはタブレットを3つのシリーズに分けていて、上から順に”T”、”M”、”P”が頭に付きます。
つまり「P25T」はエントリーランクのタブレットということになります。
「P25T」はもともとは2022年9月に発売されたもので、名前をそのままに中身が変更されました。
変更点はみっつ。SoCがAllwinner A133からRockchip RK3566に変更され、メモリが3GBから4GBに増え、Wi-fiがランクダウンしました。
…SoCのメーカーまで変わるなら名称を変えても良かったのでは…?
SoCについて
「P25T (2023)」のSoCは前述のようにRockchip RK3566です。
このSoCはSBC(シングルボードコンピューター)や中国のTV Boxに使われることが多く、タブレットでの使用例はAlldocube「iPlay 9T」と「FFF-TAB10B1」、PINE64「PineNote」くらいしか知りません。


構成としては4コアのCortex-A55(1.8GHz駆動)に、GPUはMali-G52 2EE、さらに0.8TOPSのNPUも搭載しています。
性能面について、CPU性能はラズパイ4のBCM2711とほぼ同等。グラフィック部分は不明ですが、AI向けのNPUとインターフェースの多さはRK3566に分があります。
まぁ、タブレットでNPUを使う場面があるかと聞かれると微妙なんですけど。
もうちょっと具体的な数字でいうと、GeekBench5でシングルが120~150、マルチが400~450くらいです。
AnTuTu v9で総合13万点、グラフィック2.3万点くらいですね。AnTuTu 10万点と書かれているのは、v8のスコアです。
Allwinner A133のAnTuTu v9スコアが総合6.5万点、グラフィック6500~7000点なので、総合が2倍、グラフィックは3.5倍くらいになっています。
最近エントリークラスに増えつつあるUNISOC T310が、総合16万点、グラフィック1.2万点です。
なので、エントリークラスとしてはグラフィック強めとみることができます。
メモリとストレージ
メモリは4GB DDR3、ストレージは64GBのエントリーハイ~ミドルロー仕様。
Rockchip RK3566はDDR4にも対応していますが、旧仕様からDDR3を引き継いでいるようです。
ストレージは規格の記載がないものの、UFSは使わないと思うので安価なeMMCでしょう。
その他
無線LANはWi-fi 5(802.11ac)。旧仕様ではなぜかWi-fi 6(802.11ax)だったので、性能に見合った仕様に落ち着きました。
Bluetoothも5.0から4.2にランクダウンしています。
画面は旧仕様から引き続き10.1インチ1280×800。10.1インチなのにHDです。
グラフィック性能が上がったのでWUXGA(1920×1200)も行けそうなものですが…
バッテリーも旧仕様から引き続き5,000mAh。上位モデルでは7,000mAhオーバーもある中、少なめです。
外観
実機画像です。中華タブレットの場合、製品イメージではベゼルの太さがかなり加工されているので、実機映像で確認する必要があります。
タブレットとしてはありそうな太さで、極端にベゼルが太いとかはないようです。
インターフェースはType-Cで、microSDはむき出しとなります。
スピーカーは縦置き時の想定ですね。
背面は滑り止めの波型パターン。
カメラはフロント200万画素、リア500万画素。
これも旧仕様と同じで、メモ代わりがいいとこの性能でしょう。
まとめ
「P25T (2023)」は定価14,900円で、記事執筆時点では20%オフの11,920円(クーポン込み)で販売されています。
仕様や性能から考えると、ちょっと安いかも?ってとこですね。
使いどころとしては子供用をアピールしていて、簡単なゲーム用やビデオ通話を想定しているようなのですが…
正直、これを買うくらいならAnTuTu 20万点オーバーのUNISOC T610とかT618搭載タブレットが1.6万円くらいからあるし、「Fire HD 10」だったらVODがHD画質で見れますし、汎用的に使えるのでそちらをおすすめします。
「ならなんで紹介した!?」って聞かれると、「Rockchip機だったから」としか返しようがないです、はい。
「RK3566にバッテリーとディスプレイが付いて1.2万円って安くない?」と思って書き始めたはいいものの、タブレットとしてみた場合は「使いようがない」の評価になっちゃうんですよねぇ…
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