Type-C×2⁉ Alldocube「iPlay 9T」はRK3566に3:2ディスプレイと個性的すぎるタブレット

国内未発表

2022年4月22日ころ、タブレット・PCメーカーのAlldocube(中国名:酷比魔方)は、Rockchip RK3566を搭載した10.5インチタブレット「iPlay 9T」を発表しました。

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スペック

■ iPlay 9T
CPURockchip RK3566
メモリ3GB
ストレージ32GB
画面10.5インチ IPS 1920×1280
インターフェースUSB Type-C(2.0)×2
microSD
オーディオジャック
カメラ前:200万画素
後:500万画素
wi-fi802.11ac+BT5.0
バッテリー5,300mAh
サイズ246.1×172.1×8.6mm
重さ477g

特徴

「iPlay 9T」は型番的には「iPlay 7T」や「iPlay 8T」の姉妹機に当たるのでしょうが、仕様が個性的というか変態的というか、明後日の方向にベクトルを捻じ曲げたかなり意欲的な内容になっています。

【レビュー】 ALLDOCUBE iPlay 8T:スペックは高くないけど手になじむ1万円切りタブレット

SoC

まず、SoCはRockchip社のRK3566です。

Rockchipはがじぇっとりっぷではおなじみのメーカーですが、主にSTB(セットトップボックス)やSBC(シングルボードコンピューター)向けで、タブレット搭載のほとんどはRK3399を使用しています(OP1の名称で使われることが多い)。

RK3566の搭載例だと、 PINE64「PineNote」くらいでしょうか。

これは気になる… PINE64「PineNote」はRK3566搭載の10.3インチE-inkノートパッド

RK3566の構成としては4コアのCortex-A55(1.8GHz駆動)に、GPUはMali-G52 2EE、さらに0.8TOPSのNPUも搭載しています。

性能面では、AnTuTuのスコアが10万強と決して高くありません。GeekBenchによるCPU性能はラズパイ4のBCM2711とほぼ同等。グラフィック部分は不明ですが、AI向けのNPUとインターフェースの多さはRK3566に分があります。

参考:February Update: Show and Tell:Pine64

メモリとストレージ

メモリは3GB。ストレージは32GBです。
SoCのスコアと合わせてもエントリークラスであることが分かります。

その他

ディスプレイはアスペクト比3:2の10.5インチ1920×1280。アスペクト比3:2は時折登場し、これはこれでアリだなぁと思うのですがなかなか定着しないですね。
色表示は1677万色、つまり8bit入力ですが、色域は100% sRGB、コントラスト比は1500:1、輝度は400cd/m2とエントリークラスの割に結構優秀です。

無線LANは802.11ac(Wi-fi 5)までの対応ですが、SoC性能や仕様を考えてもWi-fi 6は持て余すでしょう。
4G/LTEの類は記載がなく、非対応のようです。

センサー類は重力センサーのみ。照度センサーもジャイロもコンパスもないので、ゲームによってはプレイ不可です。

バッテリーは3.8V/5300mAh(=22.04WHr)。10インチクラスのタブレットなのでそこそこの容量ですが、上位機種のように6,000mAhとか7,000mAhとかいかない辺りもエントリー機種っぽさがにじみ出ています。

外観

正面と背面です。
グレーの部分(背面の下半分とサイドフレーム)はアルミですが、残りはプラスチックとなります。

カメラはフロント200万画素のリアが500万画素。これもエントリー機種によく見る組み合わせですね。

インターフェースは左サイドに集中。
タブレットなのにType-C×2が異様な雰囲気を放っています

コスト削減のためmicroSDスロットがむき出しなのは「iPlay 8T」と同じですね。
スピーカーは左右のデュアルスピーカーです。

まとめ

「iPlay 9T」の価格は899元(約17,700円)公式ストアではすでに割り引かれて699元(約13,800円)となっています。

分かりにくいのでいくつかAmazon(セール時価格)と比較してみます。

「Smile 1」:Amazon 12,900円、公式499元(約9,800円)
「kPad」:Amazon 17,900円、公式799元(約15,800円)
「iPlay 40H」:Amazon 23,000~24,000円、公式1,099元(約21,700円)

この辺りから考えると、国内で販売されるときは為替相場にもよりますが、1.5~1.6万円程度ではないかと思われます。

国内では6月上旬にAmazonで販売開始、14,999円(18,999円+4,000円オフクーポン)で販売されています。
おおよそ国際価格に近い水準ですね。

絶対性能からするとちょっと高めですが、個性的すぎる中身を考えるとこんなものかなぁと。
ニッチ過ぎて数も見込めないから、ボリュームディスカウントも効きづらいでしょうしね。

なんにせよ、固定されてしまった感の強いタブレットの構成に新しい風を吹き込む一台に…なればいいなぁ…でも、イロモノで終わるかなぁ…なんか厳しそうな気がしてきたけど、少しでも頑張ってほしいところです。

関連リンク

iPlay 9T:Alldocube

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