2022年3月25日、DELLはIntel第12世代Core CPU(コードネーム:Alder Lake)を搭載した16インチサイズの2-in-1ノート「Inspiron 16 2-in-1 7620」を発売しました。
スペック
■ Inspiron 16 2-in-1 7620 | |
CPU | Core i7-1260P Core i5-1235U |
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メモリ | 16GB DDR4-3200 |
ストレージ | 512~1TB NVMe SSD |
画面 | 16.0インチ IPS WUXGA/4K+ |
インターフェース | USB Type-C(TB4)×2 USB 3.0×2 HDMI 1.4 SDXC オーディオジャック |
wi-fi | Wi-fi 6E+BT5.2 |
サイズ | 356.78×251.88×18.95mm |
重さ | 2.1kg |
特徴
「Inspiron 16 2-in-1 7620」は「Inspiron 16 5620」の2-in-1スタイルバージョン…かとおもいきや、中身が全く違っていて実質の上位モデルです。
ついでに言うと「Inspiron 16 5620」とは違い、Evoプラットフォーム準拠となっています。
CPUとGPU
「Inspiron 16 2-in-1 7620」のCPUは選択肢の構成が変わっていて、下位はAlderLake-UのCore i5-1235U、上位はAlderLake-PのCore i7-1260Pとなっています。
記事執筆時点でAlderLake-Pを搭載するDELL製品はこの機種だけですね。
Core i7-1260PのPassMarkスコアが16,000強。ただし個別にみると11,000~22,000とばらつきがあり、平均すると16,000程度になるといった感じです。
設定次第なところはありそうですが、パフォーマンス重視にすれば18,000~20,000くらいにはなりそうです。
Core i7-11375Hで12,000台なので、軽く1.5倍くらいにはなる計算ですね。
一方Core i5-1235Uは11,000強で、Core i5-1135G7よりちょっといいくらい。ピーク性能は同程度ですが、PコアEコアのハイブリッド構成なので、アイドル時などの低負荷時(Eコアのみ動作時)は相当な低消費電力が見込まれるわけで、省電力と性能の維持を両立しています。
GPUは基本は内蔵グラフィック(Intel Xe)ですが、上位モデルにはGeForce MX550が搭載されます。
性能的には大したことはなく、Iris Xe(96EU)の1割増し程度。ざっくりとRyzen 7 6800H > MX 550 > Ryzen 5 6600H≒Core i7-1165G7くらいになります。
独立したメモリ(といっても2GBですが…)を持っていて、本体メモリを圧迫しないことがメリットと言えばメリットでしょうか。
メモリとストレージ
メモリは全モデル16GB(8GB×2)のDDR4-3200を搭載しています。
ストレージは512GBまたは1TBのM.2 NVMe SSDです。
マニュアルから引用した内部画像です。
メモリは2スロット、バッテリーは大型のものが使われています。
また、構造上ヒンジが大きくなるので、その分ボード位置が少し下がっています。
もう1点、Type-Cが1ポート増えるので、分かりにくいですが右側のMOSFETが一つ増えています。
その他
無線LANは802.11ax(Wi-fi 6E)に対応した、Intel AX211を内蔵。
現在の最新規格ですが、対応ルーターがほとんどないのでしばらくは宝の持ち腐れですね。
バッテリーは上の画像で見たように、大型の87WHrです。
外観
正面です。
ディスプレイは16.0インチでWUXGA(1920×1200)、または有機ELで4K+(3960×2400)です。有機ELモデルはGeForce MX550とセットですね。
どちらも10点マルチタッチ対応で60Hz駆動、輝度と色域はWUXGAが300nitsで100% sRGB、4K+は400nitsで100%DCI-P3となっています。
2. USB 3.2 Gen 1 Type-A
3. オーディオ ジャック
5. USB 3.2 Gen 1 Type-A
6. Thunderbolt 4
7. Thunderbolt 4
インターフェースは電源端子がなくなり、代わりにType-Cが2ポートとなっています。
そしてType-CはどちらもThunderbolt4に対応しています。
ヒンジ部分はこんな感じ。
ディスプレイを開いたときはこのヒンジがスタンドとなってキーボードにわずかに角度が付きます。
ヒンジ部には後方に抜けるように排気口が付いています。
キーボードはテンキーなし。テンキーなしというのはホームポジションが中央に来るので一定の需要があり、大型ディスプレイでこれはうれしいところ。
キーボード左右にはスピーカーが配置されています。
なお、カラーは2色あるようですが、国内向けはプラチナシルバーのみとなっています。
まとめ
「Inspiron 16 2-in-1 7620」の価格は記事執筆時点では20%オフクーポン適用で134,384円からとなっています。
性能の高いCore i7モデルは150,384円からです。
第11世代とは言えPassmarkスコアが21,000なCore i7-11800HにGeForce RTX 3050を搭載した「Inspiron 16 Plus」(166,384円~)に近い価格であり、正直なところコスパとしては高いとはいえなさそうです。
まぁ、解像度が違うんですけど。
姉妹機と言える「Inspiron 16 5620」とはかなり仕様が違うし、価格もワンランク上になっているのですが、タイトルにもあるようにこれで”Pro”とか”Plus”がついていないんですよね。
GeForce GTX/RTX搭載じゃないからだろうか…?
Thundebolt4があるので外付けのGPU Boxなども使えますし、画面も大きいですし、事務用からクリエイター向けまでマルチに使える一台になると思います。
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