なにこの解像度?DELL「Inspiron 16 Plus (7610)」はdGPUも搭載できる16インチ3Kノート

PC

2021年6月18日、DELLはTDP45WのIntel第11世代Core-H CPU(TigerLake H45)を搭載した、16インチノート「Inspiron 16 Plus (7610)」を発売いたしました。

スポンサーリンク

スペック

■Inspiron 16 Plus (7610)
CPUCore i7-11800H
Core i5-11400H
GPUGeForce RTX 3050
内蔵グラフィック(UHD)
メモリ8~16GB DDR4-3200
ストレージ512GB~1TB NVMe SSD
画面16.0インチ IPS 3K
インターフェースUSB Type-C(TB4)×1
USB 3.0×2
HDMI2.0
SDXC
オーディオジャック
wi-fi802.11ax+BT5.2
サイズ355.28×247.5×18.99mm
重さ2.011kg

メーカーDELL
名称Inspiron 16 Plus
発売日2021/06
定価154,980円~
実売価格128,633円~
価格条件税抜・配送料込
17%off
CPUCore i7-11800H
Core i5-11400H
グラフィックGeForce RTX 3050
Core UHD
メモリ8 / 16GB
メモリ規格DDR4-3200
メモリ増設最大32GB
2.5inch×
M.2512GB〜1TB(NVMe)
画面16.0インチ
解像度3072×1920
ベゼル幅
表面ノングレア
タッチ対応
光学ドライブ
USB2.0
USB3.02(Gen1)
USB-C1(TB4)
USB PD
HDMI2
LANポート
wi-fi802.11ax(2×2)
Bluetooth5.2
office
カードリーダーSDXC
Webカメラ720p
シャッター付き
赤外線カメラ
NFC
指紋センサー
Windows Hello
オーディオジャック
マイクステレオ
スピーカー2W+2W
スピーカー位置底面左右
サウンドRealtek ALC3204
キーピッチ18.7×18.05mm
キーストローク1.3mm
キーボードバックライト
バッテリー6セル86WHr
稼働時間
ACアダプタ90W / 135W
充電時間
急速充電20分35%
355.28mm
奥行き247.5mm
高さ18.99mm
重量2.011kg
開口角度
カラーミストブルー
その他特徴

特徴

「Inspiron 16 Plus」はノートPCとしては珍しい、16インチディスプレイを備えています。

16インチといえばLenovo「IdeaPad Slim 560 Pro(16)」がありますが、こちらはRyzen 5800H/5600H+GeForce GTX 1650搭載可能で、解像度はWQXGA(2560×1600)です。

仕様がぶっ飛んでる! Lenovo「IdeaPad Slim 560 Pro(16)」はRyzen 5000HにGeForce GTX搭載可能!

似たように見えて全く違っているので、上のスペックを頭に入れながら下を読んでいくと、差が浮き彫りになります。

CPU

CPUは前述したようにTDP45WのTigerLake H45で、8コア16スレッドなCore i7-11800Hまたは6コア12スレッドなCore i5-10400Hとなります。

CPUPassMark(マルチスレッド)
Ryzen 9 5900HX(8C/16T)23758
Ryzen 9 5900HS(8C/16T)23033
Ryzen 7 5800H(8C/16T)22803
Core i7-11800H(8C/16T)21532
Ryzen 7 5800U(8C/16T)19821
Ryzen 9 4900HS(8C/16T)19756
Ryzen 7 4800H(8C/16T)19228
Ryzen 5 5600H(6C/12T)18408
Ryzen 7 Extreme(8C/16T)18378
Core i9-10980HK(8C/16T)17320
Ryzen 7 5700U(8C/16T)16153
Ryzen 5 4600H(6C/12T)15064
Ryzen 7 4700U(8C/8T)13980
Core i7-11730H(4C/8T)12901
Core i7-1165G7(4C/8T)11612
Ryzen 5 4500U(6C/6T)11238
Core i5-11300H(4C/8T)11095
Core i5-1135G7(4C/8T)9902

Core i5-10400Hは公式スコアがまだ出ていませんが、8コア16スレッドなCore i7-11800Hは、同じ8コア16スレッドなRyzen 7 5800Hとほぼ並んでいます。Core i7-1165G7比だと約2倍です。

最大4コアなTigerLake H35と比べても、TigerLake H45が飛び抜けているのがよく分かりますね。

グラフィック

グラフィックは標準だとIntel Xeではなく、Intel Core UHDグラフィックスとなります。
どう違うのかというと、Intel Xeは実効ユニット数が96EU(i5の場合は80EU)なのに対し、Intel Core UHDは32EUと1/3しかありません。性能もほぼ1/3とみていいでしょう。

簡単に言っちゃうと、8コア(6コア)になった分グラフィック用のスペースが削られているわけです。

TDP35WのTigerLake H35はIntel Xeを搭載しているので、TigerLake H45は一応のグラフィック能力はあるものの、dGPUを搭載することが前提なCPUととらえておけばいいでしょう。

そんな「Inspiron 16 Plus」が搭載できるdGPUはRTX30シリーズで最エントリーとなるNVIDIA GeForce RTX 3050です。
仕様表ではRTX 3060まで行けるようですが、国内展開はRTX 3050のみとなるようです。

CPU3DMark FireStrike(Graphics)
RTX 3060 Mobile19472
GTX 1080 Max-Q18118
RTX 2070 Max-Q17966
RTX 2060 Max-Q15234
RTX 3050 Mobile13103
GTX 1060 Max-Q10768
GTX 1650Ti Max-Q8406
GTX 1650 Max-Q7756
GeForce MX450(25W)7500
GTX 1050 Max-Q7288
Core i7-1165G74964
Core i5-1135G73853
Ryzen 7 4700U3105

最エントリーとは言ってもGTX 1060を軽く上回っており、VR Readyもクリアしています。
Intel Xe(Core i7-1165G7)と比べても2.6~2.7倍のスコアを出しているわけで、Intel Core UHD(32EU)と比べたら7~8倍になりそうです。

メモリとストレージ

メモリは8GB(4GB×2)または16GB(8GB×2)のDDR4-3200です。

内部画像を見ると2スロットなので増設もできますね

ストレージは512GBまたは1TBのM.2 NVMe SSD。どうもM.2 2230サイズとなるようです。

マウントブラケットを外せばM.2 2280サイズに換装することも可能です。
仕様表によると、M.2 2280の場合はPCIe Gen4.0にも対応(ただし最大32Gbps=4GB/sまで)するようです。

また、すぐそばにはM.2 2230サイズ専用のセカンドSSDスロットがあり、デュアルストレージが可能です。
メインSSDを換装したら、元のSSDをこちらに挿せば無駄がありませんね。

その他

Wi-fiは802.11ax(Wi-fi 6)に対応した、Intel AX201を搭載、Bluetooth5.2にも対応しています。

バッテリーは6セル86WHrと大容量。セル数が多いので急速充電がしやすく、20分で35%の急速充電となっています。
なんか少ないように見えますが、単純計算した充電量は30WHrなので、一般的な50WHr程度のバッテリーだと60%相当になります。割とぶっ飛んでますね。

一番の特徴であるディスプレイは16インチでアスペクト比は16:10、解像度は3072×1920です。
…なんて中途半端な…縦解像度を先に決めたのでしょうが、もやっとします。

輝度は300nitsと外で使うには不向き、色域は100%sRGB、コントラスト比は1000:1、デフォルトではブルーライトカットが有効にされています。

電源アダプタはdGPU非搭載モデルが90W、dGPU搭載モデルが135Wとなっています。

筐体

正面です。
元の画面が大きいので、ベゼルが細く見えます。

カメラ部のアップ
物理シャッターは付いているものの、IRカメラはありません。

■左
・電源ジャック
・排気口
・HDMI2.0
・USB Type-A 3.2 Gen1
・Thunderbolt4
■右
・オーディオジャック
・USB Type-A 3.2 Gen1
・SDXCカードリーダー
・排気口

インターフェースは一通りそろっていて、Thunderbolt4も1ポート備えています。クリエイター向けなので、カードリーダーもフルサイズのSDXCになっています。
あとは排気口がかわいらしくていいなぁと(多分排気音はかわいくないでしょうが)。

キーボードはテンキー付きで、キーピッチは18.7mmです。
キーボードバックライトも内蔵しています。

カラーはミストブルー一色です。

底面は左右にスピーカースロット。ぱかっと外れそうな感じですが、そういうことはないようです。
dGPU搭載可能なので、吸気口が大きく開いています。

一番下の排気口らしき部分も側面と同じく丸く切り抜かれていて、デザイナーのこだわりが見て取れます。

まとめ

「Inspiron 16 Plus」の価格はdGPUなし(CPU内蔵グラフィックのみ)が17%オフクーポン適用でCore i5モデルが122,824円(税込・送料込)から、Core i7モデルが同143,574円から、RTX 3050搭載モデル(Core i7のみ)が同170,964円からとなっています。

安くはありませんが、現行最高クラスの性能を持つCPUと、大量調達割引の利きにくそうな16インチ3Kディスプレイを考えると、このくらいの価格にはなるでしょう。
Core i7-1165G7搭載ノートの2倍のCPU性能、2.7倍のグラフィック性能、2.56倍の画面の広さ(WUXGA比)、そして価格も2倍と考えると、なんか妥当な気がしてきます。

「Inspiron 16 Plus」のコンセプトは「マルチタスクおよびコンテンツの制作に最適」。確かにデザインもクリエイター寄りの雰囲気ですし、クリエイターが持つノートとして考えれば、ありでしょう。

ゲーミングノートを買った方が安いとか言っちゃだめですよ?

まとめ

コメント

タイトルとURLをコピーしました