2023年2月13日、ミニPCメーカーのMinisforumはWebカメラを内蔵したミニPC「MC560」を発表しました。
スペック

■ MC560 | |
CPU | Ryzen 5 5625U |
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メモリ | 16GB DDR4 |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
インターフェース | USB Type-C(Gen1)×1 USB 3.2 Gen2×2 HDMI2.0 1GbE 有線LAN オーディオジャック |
wi-fi | 802.11ac+BT5.0 |
サイズ | 105×152×67mm |
特徴
「MC560」はミニPCでありながらWebカメラ内蔵という、珍しい機種です。USBでつないだ方が自由度が高いんじゃ?とか言っちゃだめです。
Web会議向けに作られているので、カメラ位置を高くするために直方体型となり、デュアルマイクや3W+3Wのスピーカーを内蔵するなど、作り自体も独特なものになっています。
CPU
「MC560」のCPUはRyzen 5 5625U。ここは奇をてらわず、普通に来ました。
Ryzen 5X25シリーズは2022年のCESで、Ryzen 6000シリーズと同時にRyzen 5000 Refresh(コードネーム:Barcelo)として発表された、Zen3アーキテクチャなCPUです。
性能面ではRyzen 5 5500Uよりは高いものの、Ryzen 5 5600Uよりはやや低い程度。
これはL1/L2キャッシュが半減しているのが主な要因と思われます。
グラフィックについてはあまりデータがないのですが、Ryzen 5での比較を見た感じだとアーキテクチャは同じVegaながら多少は向上しているようです。
メモリとストレージ
メモリは16GB DDR4。記載はありませんが、おそらくはDDR4-3200でしょう。
8GB×2の2スロットタイプで、32GB(16GB×2)まで増設できます。
ストレージは512GB Gen3 M.2 SSD。
この辺りはまぁ、普通です。
その他
無線LANはWi-fi 6(802.11ax)対応。Wi-fi 6Eは非対応のようです。
Bluetoothは5.2まで対応します。
電源は19Vのバレルジャック。
どちらかというと企業ユースっぽいので、中国系でよくある12V Type-Cは避けたようです。
でも、USB PD給電にも対応しています。
Webカメラが売りなだけあって、カメラは2.5K(QHD)解像度。
画角は93.8度です。スマホとかでも使われる35mm判換算だと20mm相当くらいですね。
外観
本体はこんな感じ。
角度をつけるときはまさかの本体ごと傾けるという。カメラユニットを独立させて、回転機構を付けるんじゃ駄目だったんだろうか…?
ちなみにがじぇっとりっぷはこの外観を見たときに、これを思い出しました。
こっちはプロジェクターですが、見た目がそっくりなので、最初はMinisforumがプロジェクター内蔵PCを出してきたのかと思ったくらい。
インターフェースは右サイドと背面に集中しています。
背面にファンが見えますが、「MC560」は背面吸気、天面排気となります。
内部イメージです。
ファンという騒音物体をなるべくマイクから遠ざけつつ、メインボードで遮蔽する構造となっています。
製品の性質的にも静音性が期待できそうですが、ある程度はAIノイズキャンセリング任せになっているかも。
メインボードとインターフェースボードで構成されていて、メモリやストレージの換装は少々手間がかかりそうな感じですね。
流石に2.5インチストレージは入らなかった模様。
CPUとメモリの間くらいにスピーカーユニットがわずかに映っています。
まとめ
「MC560」の価格は74,900円。公式ストアでは割引されて61,115円です。
Amazonでは75,180円に12,000円オフクーポンで63,180円となっています。
Minisforumの新製品は、いつもは価格を合わせてくるのに、珍しいなと。なるべく手数料のとられない公式ストアに誘導したいんでしょうね。
Web会議に焦点を当てるというのは結構面白い試みだと思います。
それだけに、カメラの自由度が低いのがちょっと残念だなぁと。
見た目がメッシュでオシャレなので、性能に不満がなければ見た目重視で買うのもありですね。
なお、記事掲載時点では予約扱いで、発売は3月5日です。
関連リンク
Minisforum MC560:Minisforum
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