2023年3月14日、LenovoはIntel第12世代Core CPU(コードネーム:Alder Lake)を搭載した13.3インチノート「ThinkBook 13x Gen2」を発売しました。
スペック
■ ThinkBook 13x Gen2 | |
CPU | Core i5-1235U |
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メモリ | 16GB LPDDR5-4800 |
ストレージ | 512GB Gen4 SSD |
画面 | 13.3インチ IPS WQXGA |
インターフェース | USB Type-C(TB4)×1 USB 3.0×2 HDMI microSDXC オーディオジャック |
wi-fi | Wi-fi 6E+BT5.2 |
バッテリー | 56WHr |
サイズ | 296×209×12.9mm |
重さ | 1.2kg |
特徴
「ThinkBook 13x Gen2」は、「ThinkBook 13x」の後継機…なのですが、「ThinkBook 13x」は国内販売されていません。
なので最初に見たときは、「お、新設計機か!…Gen2?」ってなりました。
特徴をざっくり言ってしまうと、「某ハイエンドノート意識してるでしょ?」なノートです。
CPU
CPUはIntel第12世代Alder Lakeから、Core i5-1235Uを搭載します。
グローバルモデルだとカスタマイズでCore i7-1255Uにできるようですが、国内モデルはCore i5固定です。
性能面では、CPU性能は第11世代Tiger Lake比で3割アップ。
比較表だと下位に見えますが、TDP28Wや45Wも混ぜての表なので、PassMarkスコア13000は十分健闘しています。
すでに第13世代Raptor Lakeも登場していますが、動作周波数の向上とキャッシュ増量以外は、PCIe Gen5対応とか、DDR5-5200対応だとか、ハイエンドモデル向けの内容ばかりなので、本モデルではあまり大きな影響があるとは言えません。
グラフィックもIris Xeのままなので誤差レベルの差ですし、第12世代で十分と言えます。
メモリとストレージ
メモリは16GB LPDDR5-4800。
オンボードで増設・換装非対応ですが、よほどメモリーを食う作業でもしない限りは16GBで大丈夫でしょう。
ストレージは512GB M.2 SSD。
PCIe Gen4対応で2242サイズ、TLC NANDであることが記載されています。
その他
無線LANはWi-fi 6E(802.11ax)対応。Bluetoothは5.2です。
約1.2kgと軽量ですが、バッテリーは56WHrとそれなりに確保。稼働時間は約20.3時間とされています。
外観
正面です。
Edge to Edgeキーボードが何かを彷彿とさせますね?
画面は13.3インチWQXGA(2560×1600)。
10bit入力(10億色表示)には対応しませんが、色域は100% sRGBで輝度は400nit、ブルーライト軽減パネルと、結構よさげな仕様です。
ちなみに海外だとタッチ対応もできるようで、その場合は表面がゴリラガラスとなるようです。
カメラはIRカメラ付きの720p。センサーが組み込まれていて、覗き込みに対する警告や、席を外したときの自動ログアウトができます。
インターフェースは左右にUSB4/Thuderblt4端子がひとつづつ。
高さのある端子を排除したため、12.9mmと超薄型筐体になりました。
…Edge to Edgeキーボードといい、これ、どう見てもDELL「XPS 13」を意識してますよね?
ちなみに国内未発売な前世代の「ThinkBook 13x」はこう。明らかなるジェネリックMacBookでした。
ちょっとチャレンジングすぎない?
ハードウェア保守マニュアルから内部図。
内部の半分はバッテリーが占め、拡張性と引き換えにボード面積はかなり小さくなっています。
デュアルファンでの冷却なので、薄型ながら通常のTDP15WのUモデルを搭載できたのでしょう(前世代は省電力版(UP4)のCore i7-1160G7)。
デュアルファンなので、底面の吸気口はがっつり広め。ヒンジが180度まで開くってことも分かります。
気になるのは、スピーカーホール。その位置だと音がいまいちそう。
まとめ
「ThinkBook 13x Gen2」の価格は98,780円から。
メモリ16GBで、2.5Kディスプレイで、TB4×2な超薄型のジェネリックXPSが10万円切りと考えると、安いです。
モデルバリエーションがないことと、カメラが720pなのが惜しいところですが、安価なモバイルノートとして注目を浴びそうです。
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