Allyキラーなるか。ONE-NETBOOK「ONEXFLY」は10万円台からの7840U搭載7インチUMPC

クラウドファンディング

2023年8月11日、ONE-NETBOOK社はクラウドファンディングサイトのIndiegogoにてRyzen 7 7840Uを搭載した7インチUMPC「ONEXFLY」のファンディングを開始しました。

ONEXFLY: Most Compact and Powerful 7840U Handheld:Indiegogo

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スペック

■ ONEXFLY
CPURyzen 7 7840U
メモリ16~64GB LPDDR4X-7500
ストレージ512GB~4TB NVMe Gen4 SSD
画面7.0インチ IPS FHD(120Hz)
インターフェースUSB Type-C(TB4)×2
USB 3.0×1
microSDXC
オーディオジャック
wi-fiWi-fi 6E+BT5.2
バッテリー48WHr
サイズ263.6×98.25×22.6mm
重さ580g

特徴

「ONEXFLY」は2022年9月くらいから製品予告をしていて、6月29日の新製品発表会でお披露目。
さらに海外で特別企画『事前に 2000人達成でクラウドファンディング価格を739ドルからに』を実施した結果、739ドルスタートとなっています。

CPU

「ONEXFLY」のCPUは2023年の他のUMPCと同じく、Ryzen 7 7840Uを搭載しています。
Ryzen 7040シリーズはZen4アーキテクチャ+RDNA3アーキテクチャの新設計CPUで、7000シリーズの目玉となるシリーズです。

シリーズ多すぎ。 モバイル向けRyzen 7000シリーズまとめ
CPUPassMark(Multi)
Core i9-13900H(14C/20T)32844
Core i7-13700H(14C/20T)30966
Core i9-12900H(14C/20T)29049
Ryzen 7 7840HS(8C/16T)28429
Core i7-12700H(14C/20T)26834
Ryzen 9 6900HX(8C/16T)25004
Ryzen 7 7735HS(8C/16T)24497
Ryzen 7 7840U(8C/16T,30W)23603
Ryzen 7 6800H(8C/16T)23503
Core i9-11980HK(8C/16T)23463
Ryzen 9 5900HX(8C/16T)23014
M1 Pro(10C/10T)22060
Core i5-12500H(12C/16T)21617
Ryzen 7 5800H(8C/16T)21349
Ryzen 7 6800U(8C/16T)20903
Core i7-1360P(12C/16T)20813
Ryzen 7 7730U(8C/16T)19673
Core i5-1340P(12C/16T)19618
Ryzen 7 7840U(8C/16T,15W)19236
Ryzen 7 4800H(8C/16T)18947
Ryzen 7 5825U(8C/16T)18499
Core i5-12450H(8C/12T)18375
Ryzen 5 6600U(6C/12T)17804
Core i5-1240P(12C/16T)17407
Core i7-1260P(12C/16T)17066
Ryzen 5 7530U(6C/12T)16444
Ryzen 5 5625U(6C/12T)14969
Core i5-1235U(10C/12T)13516
Core i7-1255U(10C/12T)13443
Core i7-11370H(4C/8T)11937
Core i7-1165G7(4C/8T)10487
Core i5-1135G7(4C/8T)10058
GPUFireStrike(Graphics)
RTX 3070 Mobile26845
RTX 4060 Mobile26304
Radeon RX 6600M23121
RTX 3060 Mobile20103
Radeon RX 6500M13865
GTX 1660Ti Max-Q13346
RTX 3050 Mobile12001
GTX 1060 Max-Q10765
VR Readyの壁
RTX 2050 Mobile7908
AMD 780M(7840HS)7900
GTX 1650 Max-Q7785
AMD 780M(Z1 Ex)7350
AMD 780M(7840U,30W)7036
GTX 1050 Max-Q7285
AMD 680M(6800U)6890
GeForce MX5506199
Core i7-12700H5641
GeForce MX450(30.5W)5369
Core i7-1165G75102
AMD 780M(7840U,15W)5098
Ryzen 5 6600H5075
Core i7-1260P4960
Ryzen 5 6600U4832
Core i5-12500H4580
Core i7-1255U4383
Core i5-1240P4195
Ryzen 7 5800U3933
Core i5-1135G73800
Core i5-1235U3745
Ryzen 5 5625U3453
Core i3-1215U3378
Core i3-1115G42340

PassMark3DMarkの集計値に基づいています

手持ちの7840U機(AOKZOE「A1 Pro」)での計測値を見ると、TDP30W設定だとめちゃくちゃ強いです。
一方で上限を15Wに抑え込んだ時はほどほど。

他のレビューに追われてあまり触れていないので、チューニングや設定次第ではもう少し上がるかもしれません。

メモリとストレージ

メモリは16~64GB LPDDR5X-7500。現状最高速を誇る規格を採用しています。
グラフィック内蔵CPUでは本体メモリの一部をグラフィックメモリとして使う都合上、メモリの高速化はそのままグラフィックの高速化につながります。

ストレージは512GB~4TBのM.2 Gen4 SSD。公式で4TBは強いですね。
リード7,109MB/s、ライト6,316MB/sとのこと(どの容量かは不明)。

その他

無線LANはWi-fi 6E(802.11ax)に対応。Bluetoothはv5.2です。

バッテリーは48WHr。それでいて重量は580gに抑えています。
48WHrって、最廉価クラスのノートPCと同じくらいですね。

「ONEXFLY」はターゲットというかライバルをASUS「ROG Ally」に設定していて、こんな表まで作っています。

外観

本体全景です。
カラーはオプシディアンブラックと、スノーホワイトの二色が用意されています。

画面は7インチFHD(1920×1080)
WUXGA(1920×1200)だと嬉しかったのですが、そこは残念。代わりに、「ROG Ally」と同じくリフレッシュレートが120Hzとなっています。
多くのUMPCは60Hzなので、これは大きいです。色域は100% sRGBとのこと。

インターフェース。
Type-Cは上下ともにUSB4。これ、下辺はUSB3.2 Gen2って機種が多く、デュアルUSB4って意外と少ないんですよね。

また、L1/L2およびR1/R2の横に第3のボタンがあり、マクロを割り当てることができます。

サイズ感はこのくらい。

管理アプリがしっかりしていて(傘下のAOKZOEも同じアプリが入っています)、結構あれこれ設定ができます。
個人的にはRGBライティングオフが欲しいけど、「A1 Pro」はオフ設定がないという。

まとめ

「ONEXFLY」の価格は以下の通り。

・16GB+512GB:739ドル (約10.8万円)
・32GB+1TB:889ドル (約13万円)
・32GB+2TB:969ドル (約14.2万円)
・64GB+2TB:1,199ドル (約17.5万円)
・64GB+4TB:1,299ドル (約19万円)

・シリコンケース:19ドル
・ケース+スクリーンプロテクター+microSD(128GB):39.9ドル

最安の16GB+512GBは「ROG Ally」とほぼ同じ価格ですね。
上位モデルはAOKZOE「A1 Pro」とだいたい同じ程度。

価格で攻めてはいませんが、その分120Hzディスプレイだとか高速メモリだとか、USB4×2だとか、仕様面では攻めているので、他メーカーよりコスパは高いと言えるでしょう。この辺りは後発の有利な点です。

モバイルという点では6インチGPD「Win4」には及びませんが、6インチは目が死ぬので7インチは欲しいところ。
7インチで軽量を謳う「ONEXFLY」は、モバイルゲーミングに向いた一台と言えそうです。

ファンディングは9月11日終了です。

関連リンク

ONEXFLY: Most Compact and Powerful 7840U Handheld:Indiegogo

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