2023年8月29日、Shenzhen TJD Information(以下TJD)はクラウドファンディングサイトのIndiegogoで、Ryzen 7 7840Uに10.1インチディスプレイを備えたゲーミングUMPC「T101」のファンディングを開始しました。
TJD T101 :10.1 FHD Big Screen Handheld Console:Indiegogo
スペック
■ TJD T101 | |
CPU | Ryzen 7 7840U Ryzen 5 7640U |
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メモリ | 16~32GB LPDDR5-7500 |
ストレージ | 1~2TB NVMe Gen4 SSD |
画面 | 10.1インチ IPS WUXGA |
インターフェース | Type-C(USB4)×2 USB3.2 Gen2×1 microSDXC オーディオジャック |
wi-fi | Wi-fi 6E+BT5.2 |
バッテリー | 60WHr |
サイズ | 345×155×19.9mm |
重さ | 1,080g |
特徴
TJDって聞いたことがなかったのですが、中国深圳に拠点を構える2009年創業の割と老舗のメーカー、MINGZHI INTEGRATED CORPORATIONCO.,LTD.(深圳市明致集成股份有限公司)のブランドです。ラインナップを見る感じだとエントリークラスのタブレットやノートの製造が主流のようです。
自前で工場(生産ラインおよび検査設備)を所有していますね。
CPU
「T101」のCPUはRyzen 7 7840UまたはRyzen 5 7640U。2023年のゲーミングUMPCはだいたいこのCPUです。
手持ちの7840U機(AOKZOE「A1 Pro」)での計測値を見ると、TDP30W設定だとめちゃくちゃ強いです。
一方で上限を15Wに抑え込んだ時はほどほど。
他のレビューに追われてあまり触れていないので、チューニングや設定次第ではもう少し上がるかもしれません。
なお、Ryzen 5 7640Uのグラフィックスコアは見当たらなかったのですが、Ryzen 5 6600UがRyzen 7 6800U比70%なので、同程度とみなせるかと。
メモリとストレージ
メモリ・ストレージは固定です。
Ryzen 5 7640U:16GB+1TB
Ryzen 7 7840U:32GB+2TB
メモリはLPDDR5-7500でクアッドチャネル、ストレージはGen4 SSD(速度不明)が使われています。
その他
無線LANはWi-fi 6E対応。Vluetoothは5.2です。
バッテリーは60WHr。サイズの割に控えめですが、重量が1,080gと1kgオーバーなので、増やしたくても増やせなかったのかも。
充電は100W PD給電に対応しており、100Wアダプタが付属します。
外観
本体です。
ディスプレイは10.1インチWUXGA(1920×1200)。
8インチを超えるとWQHD(2560×1600)にしたがるメーカーが多いところ、WUXGAに抑えています。
まぁCPUの性能的に重いゲームを2.5Kでプレイってのは厳しいので、あえて抑えたというのは悪くない判断かと。
正直見た目は結構ダサいです。が、10.1インチという大型ディスプレイを載せてくるとどうしてもこうなっちゃうのかなぁと。
ただでかいだけあって、ゲームパッド部が広く、ボタンとジョイスティックの位置がいい感じに親指の可動域にマッチしている感じです。
インターフェースです。
特筆すべきは、底面はイヤホンとmicroSDスロットだけにして、上辺にデュアルUSB4を持ってきている点。
これ、個人的にいいなぁと。
サイズ感はこんな感じ。
1kgオーバーの重量なので、テーブルに手のひらを載せてプレイするスタイルが基本になるかと。
カラーは4色です。
240W電源に対応したUSB4接続のeGPUも開発しているようですが、詳細は不明。
まとめ
「T101」の価格は、Ryzen 5 7640Uモデルが599ドル(約88,000円)、Ryzen 7 7840Uモデルが949ドル(約14万円、いずれもLaunch Day Specialコース)となっています。
Ryzen 5モデルは6割の価格で7割の性能と考えると、意外とコスパは悪くないのかも…?と考えてしまいますね(ただしメモリは16GBですが)。
10.1インチという巨大なディスプレイを備えて、価格的には他社と変わらない程度、それでいて上辺にデュアルUSB4と考えると、普通に選択肢として考えてもいい内容です。
あとはTJDというメーカーに対する信用性ですね…
なお送料は別(25ドル)、発送は2023年11月予定となっています。
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