2023年9月26日、LenovoはIntel第13世代Core CPU(コードネーム:Raptor Lake)を搭載する14インチノート「ThinkBook 14 Gen6」を発表・発売しました。
スペック
■ ThinkBook 14 Gen6 | |
CPU | Core i7-1355U Core i5-1335U Core i3-1315U |
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メモリ | 8~16GB DDR5-5200 |
ストレージ | 256GB~1TB NVMe Gen4 SSD |
画面 | 14.0インチ IPS WUXGA/2.2K |
インターフェース | USB Type-C(TB4)×1 USB Type-C(Gen2)×1 USB 3.0×2 HDMI SDXC オーディオジャック |
wi-fi | Wi-fi 6E+BT5.2 |
バッテリー | 45WHr |
サイズ | 313.5×224×16.9mm |
重さ | 1.39kg |
特徴
ThinkBookはコンシューマ向けのIdeaPadと、ビジネス向けのThinkPadの中間となるブランドとして2019年に登場しました。
2020年の第2世代からIntelモデルはThuncdebolt4を搭載、メモリはオンボード+1スロットとなり、安価なTB4搭載機としてがじぇっとりっぷでもしばしば取り上げてきました。
毎年バージョンアップを重ねて今回は第6世代、第5世代とCPUは同じながらも筐体を一新しました。
CPU
「ThinkBook 14 Gen6」のCPUは第13世代Raptor Lakeに属する、Core i7-1355U、Core i5-1335U、Core i3-1315Uが搭載されます。
海外ではTDP28WのCore i7-1360Pや、14コア20スレッドのCore i7-13700Hなどを搭載するモデルもあるようですが、国内では上の3CPUのみとなります。
PassMarkスコアはCore i3-1315Uでも12000オーバー。Core i5-1335Uだと18,000近くになります。
第11世代のCore i7-1165G7がぎりぎり10,000オーバーだったことを考えると、相当の性能向上というか、Core i3でも普通に使えるレベルになっています。
グラフィックは変わらずIris Xe/UHDで、性能も大きく変わっていません。
メモリとストレージ
メモリは8GBまたは16GBのDDR5-5200。先代までオンボード+1スロットだったのが、2スロットに変更されました。
この変更によって、最大メモリが48GB(オンボード16GB+32GB)から64GB(32GB×2)に向上しました。
推測するに、コンシューマ向けメインストリームである「IdeaPad Slim 5i」(旧機種は500番台)が2スロットスタイルからオンボードメモリとなったため、2スロットタイプに対する需要をThinkbookで吸収しようとしたのかなぁと。
ストレージは256GBから1TBのM.2 Gen4 SSD(TLC NAND)。
PSREFによると内部的にはデュアルM.2 Gen4 2280スロットとなっているようです。ちなみに先代「ThinkBook 14 Gen5」もデュアルM.2 Gen4 SSDでした。
なお、標準搭載のSSDは容量に関わらず2242サイズとなっています。
その他
無線LANはWi-fi 6E(802.11ax)対応。Bluetoothはv5.2対応です。
有線LANは1GbE。半ビジネス機であるThinkbookはThinkPad同様に有線LANを搭載しています。
バッテリーは3セルの45Whr。海外では4セルの60WHrというカスタマイズ(おそらくPシリーズやHシリーズ向け)があるようですが、国内モデルにはありません。
外観
正面です。
ディスプレイは今モデルからアスペクト比16:10となり、WUXGA(1920×1200)または2.2K(2240×1400)となります。各パネルの仕様は以下の通り。
WUXGA(1920×1200):色域 45%NTSC、300 nit、60Hz、非光沢
2.2K(2240×1400):色域 100% sRGB、300 nit、60Hz、非光沢
Webカメラは1080pです。
2.USB 3.2 Gen1
3.イーサネット・コネクター(RJ-45)
4.セキュリティキーホール
6.USB 3.2 Gen1
7.HDMI
8.Thunderblt4
9.マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
インターフェース構成は「ThinkBook 14 Gen5」から変わりませんが、順番が少し変化しました。
ThinkBookは比較的安価なシリーズですが、IntelモデルにはThunderbolt4が搭載されているのがポイントです。
大きく変わったのがキーボード。
キー配列がThinkPad系に変更、矢印キーが半段下がり、PgUP/PgDNキーが追加されました。
PgUP(PageUp)/PgDN(PageDown)キーはテキストやブラウザの高速スクロールには欠かせないキーで、ようやくThinkbookにもきたか!って気分です。
これがないと親指キーのあるマウスに割り当てて使うしかなく、親指が疲れるんですよね。
背面はThinkbookの特徴であるツートンカラー。
まとめ
「ThinkBook 14 Gen6」の価格は以下の通り。
・Core i3-1315U/8GB/256GB/WUXGA:83,600円
・Core i5-1335U/16GB/512GB/WUXGA:96,800円
・Core i7-1355U/16GB/1TB/2.2K:125,400円
また、カスタマイズモデルも用意されていて、CPU・メモリ・ストレージ・ディスプレイを変更できます。
上で見たようにCore i3でも実用レベルの性能を備えていて、事務用・ビジネス用・普段使いとして不足はありません。
メモリも非オンボードになったので、8GBモデルを買っておいて後から16GB×2に変更するなんてこともできるようになりましたし、16:10ディスプレイや新キーボードなど嬉しい変更も盛りだくさん。
少なくとも先代「ThinkBook 14 Gen5」より大きく魅力が増したことは確かでしょう。
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