2024年1月16日、LenovoはCore Ultra Series 1を内蔵した14インチノート「IdeaPad Pro 5i Gen 9」を発売しました。
スペック
■ IdeaPad Flex 550 | |
CPU | Core Ultra 7 155H Core Ultra 5 125H |
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メモリ | 16~32GB LPDDR5X-7468 |
ストレージ | 512GB~1TB NVMe Gen4 SSD |
画面 | 14.0インチ IPS/有機EL 2.8K |
インターフェース | USB Type-C(TB4)×1 USB Type-C(Gen2)×1 USB 3.2 Gen1×2 HDMI SDXC オーディオジャック |
wi-fi | Wi-fi 6E+BT5.3 |
バッテリー | 84WHr |
サイズ | 312×221×15.99mm |
重さ | 1.46kg |
特徴
「IdeaPad Pro 5i Gen 9」はLenovo初となるCore Ultra Series 1搭載ノートです。
IdeaPadシリーズですがモデル名に”Pro”とあるように、メインストリームである「IdeaPad Slim 5」シリーズとは別のラインとなっています。
ちなみに「IdeaPad 5i Pro 14 Gen 8(14IRH8)」はCore i7-13700H/Core i5-13500H+GeForce RTX 3050(6GB)というスペックで、「Yoga Pro 7i Gen 8」として販売されていました。
CPU
「IdeaPad Pro 5i Gen 9」のCPUはCore Ultra Series 1からCore Ultra 7 155HまたはCore Ultra 5 125Hを搭載します。
Core Ultra Series 1はPコア+Eコア+LP Eコアの3層ハイブリッドとなり省電力性がアップ、グラフィックがIntel ArcベースのXe-LPGとなってRyzenシリーズ並に、またIntel CPUとして初めてNPUを搭載など、前世代(Raptor Lake)から大きく変貌を遂げました。
Core Ultra 7 165HとCore Ultra 7 155Hの差が気になるところですが、CPUはLP Eコアの追加が主なトピックであり、ピーク性能はそれほど伸びていません。
一方でグラフィック性能は大幅に向上し、Ryzen 7040シリーズと張り合えるレベルに。
ゲームタイトルやベンチマークによっては前世代までのIris Xeの2倍に迫る性能を出せそうです。
メモリとストレージ
メモリは16GBまたは32GBのLPDDR5X-7467。オンボードで、後からの増設はできません。
ストレージは512GBまたは1TBのM.2 Gen4 SSD。TLC NAND採用であることが明記されています。
その他
無線LANはWi-fi 6E(802.11ax)対応。Bluetoothはv5.3対応。
有線LANはありません。
バッテリーは4セル84WHr。稼働時間は動画再生時で約10.4時間とされています。
付属の電源アダプタは100W PD充電器で、パワーオフ時の充電時間は1.7時間。
外観
正面です。
ディスプレイは14インチ2.8K(2880×1800)で、sRGB 100%な液晶(光沢なし)と、DCI-P3 100%な有機EL(光沢あり)が選べます。
どちらも400nits、120Hzとゲーミングにも耐えられそうな仕様です。有機ELはDisplayHDR 500 True Black対応なので、映像視聴は有機ELの方がいいかも。
カメラは1080pでIRカメラ、プライバシーシャッター付き。
2.4-in-1メディアカードリーダー
3.USB 3.2 Gen1
5.USB 3.2 Gen2 Type-C
6.Thunderbolt™4 ポート
インターフェースです。
デュアルUSB4かなと思ったら、片方はUSB3.2 Gen2でした。
まぁ、USB4が2ポート必要になる場面ってのはほとんどないだろうから、これで十分ですね。
キーボード面。
一般的なIdeaPadキーボードですが、電源ボタンが細長い形状で指紋リーダー非搭載となっています。
スピーカーはキーボード左右で、2W×2。
底面は吸気口が広く開けられています。
この底面カバーには50%リサイクルアルミニウムが使用されています。また、パッケージには90%海洋由来のプラスチックを使用しています。
まとめ
「IdeaPad Pro 5i Gen 9」の価格は129,800円から。有機ELパネルは+9,900円の139,700円からとなっています。
Core Ultra 7 155HとCore Ultra 5 125HではPコアの数が6コアと4コアで違うものの、Core Ultra 5 125Hでも十分な性能を持っています。
グラフィックは8コア(128EU)と7コア(112EU)と1コア差。
Core Ultra 5→Core Ultra 7は+9,900円なので、性能差・仕様差を考えるとどっちもアリなところが悩ましい…
今後、「IdeaPad Slim」にもCore Ultra搭載モデルが来るとは思いますが、過去の機種から考えると、おそらくディスプレイは60HzのFHD(1920×1080)かWUXGA(1920×1200)になるし、バッテリー容量も少なく、USB4も非搭載になると思われます。
その辺りを加味すると、ビジネスやクリエイターの確認用、プライベートまで汎用的にこなせる内容で初手12万円台は悪くない価格でしょう。
海外では16インチの「IdeaPad Pro 5i Gen 9(16″)」もすでに出ていて、GeForce RTX 4050/3050を搭載できるようです。先代の16インチモデルは国内販売されているので、しばらく待てば来るんじゃないかと。
14インチのdGPU搭載版は「IdeaPad 5i Pro 14 Gen 8(Yoga Pro 7i Gen 8)」を考えるとありえなくはなさそうですが…内蔵GPUの性能が上がったので、こっちは期待薄かなぁ…
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