2024年1月16日、UMPCメーカーのOne-Netbook社は、Core Ultra CPU(コードネーム:Meteor Lake)搭載の10.95インチゲーミングUMPC「OneXPlayer X1」を発表、日本時間で1月24日午前1時よりクラウドファンディングサイトのIndiegogoでファンディングを開始します。
OneXPlayer X1: Best Performing 3-in-1 Handheld:Indiegogo
スペック
■ OneXPlayer X1 | |
CPU | Core Ultra 7 155H Core Ultra 5 125H |
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メモリ | 16~64GB LPDDR5X-7467 |
ストレージ | 1~4TB NVMe Gen4 SSD |
画面 | 10.95インチ LTPS 2.5K(120Hz) |
インターフェース | USB Type-C(TB4)×2 USB 3.0×2 OCuLink microSDXC オーディオジャック |
wi-fi | Wi-fi 6E+BT5.2 |
バッテリー | 65.02WHr |
サイズ | 252×163×13mm(タブレット本体) |
重さ | 本体:789g コントローラー:125g |
特徴
「OneXPlayer X1」はゲーミングUMPCとしては異例の、10.95インチという大画面を搭載するハンドヘルドゲーミングPCです。
コントローラーは着脱式で、オプションでキーボードが用意されているので小型ノートとして使うこともできます。
CPU
「OneXPlayer X1」のCPUは2023年12月に発表されたばかりのCore Ultra 7 155HまたはCore Ultra 5 125Hです。
Pコア+Eコア+LP Eコアの3層ハイブリッドとなって省電力性がアップ、グラフィックはIris XeからIntel Arc(Xe-LPG)になって一気に性能向上、NPUも初めて内蔵しました。
ちらほらと出回り始めたレビューでは、Core Ultra 7 155H(16コア22スレッド)のCPU性能は、ピーク性能はCore i7-1360Pを超えるものの、Ryzen 7 7840HSやCore i7-13700Hと同等かやや劣る程度。
PassMarkスコアでいえば30,000未満といったところです。
一方でグラフィック性能はかなり伸びて、AMD 780Mに追いつき、場合によっては超えることもあります。
Core Ultra 5 125Hは下位ながら14コア18スレッドあってPassMarkスコアも20,000程度。
グラフィックはCore Ultra 7 155Hの8コアに対し7コアなので単純計算で85%~90%程度となります。下位なのに地味に性能がいいんですよね。
メモリとストレージ
メモリは16GBから64GBのLPDDR5X-7467。Core Ultra 5が16GBで、Core Ultra 7は32GBまたは64GBです。
ストレージは1TBから4TBのM.2 Gen4 SSD。
2023年までは最下位モデルは512GBが定番でしたが、ついに最下位もTBクラスになりました。
実際にUMPCを所持している身としては、いまどきは1タイトル50GBは当たり前(今見たらCyberpunk 2077が61.3GBでした)で、512GBでもかつかつになりがちだったので、最低でも1TBってのはいい判断だと思います。
その他
無線LANはWi-fi 6E(802.11ax)対応。Bluetoothはv5.2。
バッテリーは65.02WHr。
ゲーミングUMPCだと40WHrから多くて50WHrでしたが、大画面で面積が広くなった分、バッテリー容量も増えています。
説明によるとゲーミングで3時間以上、映像視聴なら10~12時間とのこと。
多くのゲーミングUMPCが実測2時間以下であることを考えると、延びていますね。
付属電源は100W PDアダプタです。
外観
本体です。
10.95インチの大画面にコントローラをくっつけるので、見た目はちょっと異様です。
画面サイズでいえばGPD「WIN Max 2 2023」の10.1インチを超え、ゲーミングUMPC最大ですね。
解像度はアスペクト比16:10の2560×1600でリフレッシュレートは120Hz。
高速・高解像度なディスプレイが使えるのも、グラフィック性能向上の恩恵ですね。
プレイ中のイメージはこんな感じ。
UMPCやらタブレットやらをあれこれ触ってきた経験からすると、10.95インチ(11インチ)は最低でも目から40cmくらいは離さないと全体がつかみづらく、ぶっちゃけ寝ころびながらプレイは困難だったり。
座ってプレイするなら悪くないんですけどね。
コントローラを取り外してキーボードを付けた状態。本体にスタンドはなく、マグネット接続と思われるバックスタンドで支えます。
このスタイルは「OneXPlayer 2 Pro」でもできたわけですが、8.4インチでPCスタイルは結構きついので、ここは大画面化の恩恵が大きいかと。
まぁそれでも150%~200%での表示は必須でしょうけど。
なお、取り外したコントローラーはゲームパッドとして使えます。
インターフェースはあまり画像がないのですが、USB4が2ポート、USB3.2(Type-A)が1ポート。
さらにOCuLinkにも対応していて、ファンディングでもOCuLink接続のONEXGPU(Radeon RX 7600M XT内蔵)とのセットも用意されています。
63Gbpsと中途半端なのは、PCIe Gen3からGT/s(GigaTransfers per second)という概念が取り入れられたため。
高速シリアル通信ではデータだけでなくクロック信号や訂正符号なども送ります。そういったデータ以外の信号までを含めた転送速度がGT/sです。
仕様ではPCIe Gen4 x4は片方向64GT/s、実行データ転送速度は7.877GB/s。これをbpsに直すと63.016Gbpsとなります。
背面はこんな感じ。
まとめ
「OneXPlayer X1」の価格は以下の通り。
・Core Ultra 5/16GB/1TB:859ドル
・Core Ultra 7/32GB/1TB:999ドル
・Core Ultra 7/32GB/2TB:1,069ドル
・Core Ultra 7/32GB/4TB:1,399ドル
・Core Ultra 5/16GB/1TB+ONEXGPU:1,509ドル
・Core Ultra 7/32GB/1TB+ONEXGPU:1,649ドル
・Core Ultra 7/32GB/2TB+ONEXGPU:1,719ドル
・Core Ultra 7/32GB/4TB+ONEXGPU:2,049ドル
UMPCファンディング恒例の999ドルがありますね。円高の時期ならともかく、記事執筆時点のレートだと15万円弱となります。
モノに見合った価格だとは思いますが…「ROG Ally」などの10万円台UMPCが台頭した後にこの価格は、やっぱり高いなぁ…
冒頭でも書いたように、クラウドファンディング開始は1月24日午前1時。
最初の72時間は「バックスタンド、スクリーンプロテクター(保護フィルム)、コンロトーラー、バッグ、キーボード」が付属します。
72時間以後は「バックスタンド、スクリーンプロテクター(保護フィルム)、コンロトーラー」だけとなります。
キーボードの有無は大きいので、出来れば最初の72時間のうちにファンディングしておきたいですね。
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