2024年2月27日、LenovoはCore 5 120U/Core 3 100Uを搭載した16インチノート「IdeaPad Slim 3i Gen 9」を発売しました。
スペック
■ IdeaPad Slim 3i Gen 9 | |
CPU | Core 5 120U Core 3 100U |
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メモリ | 8~16GB DDR5-5200 |
ストレージ | 512GB Gen4 SSD |
画面 | 16.0インチ IPS WUXGA |
インターフェース | USB Type-C(Gen1)×1 USB 3.2 Gen1×2 HDMI SDXC オーディオジャック |
wi-fi | Wi-fi 6+BT5.0 |
バッテリー | 47WHr |
サイズ | 359.3×257×17.9mm |
重さ | 1.74kg |
特徴
Lenovoでは1番台~9番台までにランク分けしていて、数字が大きくなるほど上位モデルとなります。
「IdeaPad Slim 3i Gen 9」はLenovo分類の3番台(エントリークラス)にあたります。
1番台(最エントリークラス)はCeleronとかの実用には厳しいスペックなので、実用範囲としては最も安価なクラスと考えていいでしょう。
CPU
「IdeaPad Slim 3i Gen 9」のCPUはRaptorLake-Refresh世代となるCore 5 120UまたはCore 3 100Uを搭載します。
位置づけとしてはCore i5-1335UとCore i3-1315Uの後継ですね。
Meteor Lake世代のCore Ultraとは違ってLP EコアやNPUはありません。
データが少なく、特にCore 3 100Uは全く見当たらなかったのですが、第13世代Core i5-1335UとCore i3-1315Uがおおよその参考となります。
Core 3でも6コア8スレッド(2P4E)なので性能はかなり高く、Passmark(CPU)スコアはCore i3-1315U同様、12,000を超えると予想されます。
Passmark(CPU)スコアは10,000を超えれば普段使いとして不足はないと考えていいので、Core 3といっても十分なCPU性能を備えているといっていいでしょう。
グラフィックは、旧世代となるIntel UHD/Intel Xeなので、4K表示は問題ないけれどもゲームには足りない程度の性能です。
メモリとストレージ
メモリは8GBまたは16GBのDDR5-5200。Core 3は8GBオンリー、Core 5は8GB/16GBを選択できます。
オンボードで空きスロットも用意されないようなので、換装はできません。
ストレージは512GB Gen4 SSD。
TLC NAND品であることは明記されていますが、速度は不明です。おそらく5,000MB/sクラスと思われます。
その他
無線LANはWi-fi 6(802.11ax)対応。Bluetoothはv5.2です。
Wi-fi 6Eには対応しません。
バッテリーは3セルの47WHr。
駆動時間は動画再生時7.7時間、アイドル時13.9時間(JEITA3.0)。LP Eコアがないのでアイドル時は旧来の動作時間と同程度になります。
電源アダプターは65Wで、充電時間は約3時間(電源オフ時)とされています。
外観
本体全景です。
ディスプレイは16.0インチIPS WUXGA(1920×1200)。ついに3番台もアスペクト比16:10になりました。
とはいえエントリークラスながらTÜVの低ブルーライト認証を取得していますが、色域は45% NTSCと広くはなく、輝度も300nitsとあまり明るくはありません。
もう一つの進化ポイントとして、webカメラが1080pになりました。
ただしIRカメラはなく、指紋認証(カスタマイズではオプション扱い)となります。
また、スピーカーはキーボード上部にあります。
2.USB 3.2 Gen1
3.電源コネクタ
4.USB 3.2 Gen1
6.USB 3.2 Gen1 Type-C(Full Function)
7.マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
インターフェースは配置こそ旧世代の「IdeaPad Slim 370i」と同じですが、ついにUSB2.0がなくなりました。
電源アダプタはバレルジャックですが、USB PD給電にも対応しています。
スピーカーがキーボード面にあるので、底面は吸気口のみです。
まとめ
「IdeaPad Slim 3i Gen 9」の価格は66,189円から。
メモリ16GBだと82,898円(その代わりCore 5 120U)からとなります。
エントリークラスとはいっても2世代前なら5番台(当時は500番台)として通用するくらいの内容ですし、下位モデルがしっかり底上げされているなぁという印象です。
2年前なら文句を言いながら使っていた3番台(300番台)ですが、これなら文句も(ほぼ)出ないでしょう。
Lenovoはサイズごとのラインナップを一新しているようで、上位の5番台は16.0インチから15.3インチにサイズダウンしました。
「IdeaPad Pro 5i Gen 9」は14インチですし、16インチや17インチの大画面モデルが出るかは不明です。
現状では「ラインナップが揃うまで待ったほうがいいかも」といったところですが、メインストリームクラスと並んで検討リストに放り込んでもいい機種だと思います。
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