【レビュー】 TRUEFREE O1:安価だけど音は悪くない、何気にLDAC対応なオープンイヤーイヤホン

レビュー

がじぇっとりっぷでは先日SOUNDPEATS「GoFree 2」をレビューしました。

【レビュー】 SOUNDPEATS GoFree 2:大口径なのに耳は楽。深夜の映画のお供に最適なオープンイヤーイヤホン

上の記事内でも言及していますが、SOUNDPEATSはいくつかのサブブランドを展開していて、そのうちの一つがTRUEFREEです。

今回はそのTRUEFREEブランドで発売したオープンイヤーイヤホン「TRUEFREE O1」をレビューします。紛らわしいですがゼロワンでなく、オーワンです。

当レビューはメーカーより機材提供を受けたものですが、内容自由で書かせてもらっています。機材を提供いただいたTRUEFREE様にはこの場をお借りして御礼申し上げます。
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TRUEFREE O1

GoodPoint
安価なのにLDAC対応
大口径ドライバ
バッテリーが長持ち

BadPoint
フック部が太い
操作の反応はやや遅め
ケースが大きい

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クーポンコード:6TBZPU4N
終了日 2024年3月10日 23:59

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スペック

モデルTRUEFREE O1
チップ
Bluetoothバージョンv5.3
対応プロファイル不明
対応コーデックSBC、AAC、LDAC
ドライバー径16.2mm
周波数20Hz-20kHz
バッテリー容量本体:60mAh
ケース:700mAh
バッテリー駆動時間約10時間
バッテリー駆動時間
(ケース込)
約45時間
充電時間約2時間
充電端子USB Type-C
防水&防塵規格IPX4
重量本体:片方11g
ケース込:約103g

パッケージ

内容物
・イヤホン本体
・充電ケース
・USBケーブル
・ユーザーマニュアル

操作について

左側右側
電源オン充電ケースを開ける
タッチボタン1.5秒長押し
電源オフ充電ケースに入れる
タッチボタン10秒長押し
ペアリングケースボタン3秒長押し
リセットケースボタン10秒長押し
音楽
1回押す音量-音量+
2回押す再生・一時停止
3回押すゲームモード音声アシスタント
1.5秒長押し曲戻し曲送り
通話
電話に出る2回押す
電話を切る2回押す
着信拒否1.5秒長押し
通話切り替え1.5秒長押し

メーカーとしては同じだけあって、操作系は「GoFree 2」とほぼ同じ。ペアリング・リセットがケースボタンになったくらいです。

「GoFree 2」もでしたがタッチの反応はワンテンポ遅め。そのため操作感がいまいちなのですが、複数回タッチ判定のウェイトタイムと気付いたので、これは仕方ないかなぁと。
まぁ慣れれば問題なく操作できるようになります。

使ってみた

同じオープンイヤーイヤホンとして、先にレビューした「GoFree 2」を比較対象としていますが、「GoFree 2」は7,880円(セール時6,300円程度)、対する「TRUEFREE O1」は5,380円(セール時4,250円程度)と、4割程度の価格差があります。

接続について

「TRUEFREE O1」の対応コーデックは仕様上はSBCとAACとされていますが、実際に接続したところ、高音質コーデックのLDACにも対応していました。
これはうれしい誤算です。

アプリについて

「TRUEFREE O1」はSOUNDPEATSアプリでは認識せず、専用のTRUEFREEアプリを使います

機能的にはSOUNDPEATSアプリと変わらないものの、UIがそっけなくなっています。
あと、翻訳がちょっと怪しいですね。

安価ながらマルチポイント接続や遅延60msのゲームモードに対応しています。

イコライザやタッチカスタムなど。
ここは”SOUNDPEATSクラシック”のままなのか…

この手のイコライザアプリで毎回言っているのが、ユーザー登録必須の必要はあるの?という点です。
登録したからといって何かあるわけじゃないんですよね。
単に海外での法規制対応などの可能性もありますが、「登録しないで利用する」という選択肢を用意したうえで、ユーザー登録したら保証延長などのメリットを示して登録を促すという形が、win-winじゃないかなぁと。

かけ心地

「TRUEFREE O1」は「GoFree 2」と同じく、耳フックでひっかける形になります。
装着感は、「GoFree 2」と全く異なるものの、甲乙つけがたいところがあります

というのも、まずバッテリーのふくらみが当たるので、耳の裏にわずかに違和感。慣れれば気にならなくなる程度ですが、装着直後はちょっとだけ気になります。
不快というほどではないものの、この点では耳裏の曲線に沿った形の「GoFree 2」に軍配が上がります。

一方でフックが太いため、「GoFree 2」のようなポヨポヨ感がなく、スピーカー部はしっかり固定され、タッチ操作は「GoFree 2」よりスムーズです。

フックが太く、眼鏡と干渉しやすかったのですが、何日か使っていて発見したのがこのスタイル。
上手く交差させることで干渉を回避し、モダン(眼鏡のフック部の名称)によってちょっと位置がずらされて、バッテリーのふくらみも気にならなくなるというおまけつき。

というわけで装着感がいいのは眼鏡なしだと「GoFree 2」、眼鏡ありだと「TRUEFREE O1」となります。

ただし、マスクとの相性は悪く、マスクを外すときに結構な確率で吹っ飛びます

外音について

「GoFree 2」では書いていませんでしたが、オープンイヤーの構造上、外音は普通に聞こえます。
散歩中は後ろから来る自動車も自転車も分かりますし、買い物や外食もつけっぱなしで問題なく店員とやり取りできます。

一方で耳をふさぐわけではないので、ノイズキャンセリングはありません。

音質について

「TRUEFREE O1」のドライバー径は「GoFree 2」と同じ16.2mm
ただし「GoFree 2」の持つ「ラムダ型音響空間2.0」という構造がなく、ストレートな出力のみとなります。

低音はずっしりした音とは言えませんが、10mmクラスのイヤホンに比べれば出ています。
「GoFree 2」と聞き比べると「GoFree 2」ほどには出ていないと分かりますが、「TRUEFREE O1」しか聞いてなければ結構出ているなぁと思うでしょう。

中音は、素直な音で聞きやすいです。人の声が結構くっきりしているので、ボーカルからドラマ・映画のセリフまで聞き取りやすいです。

高音は結構ストレートに耳に入ってきます。
「GoFree 2」ほどに拡散感がなく伸びやかで、インイヤーイヤホンに近いレベルの音です。高音だけなら「GoFree 2」より上かなぁと。

音の作り方の方向性が「GoFree 2」とは全く違っていて評価がしにくいのですが、高音の伸びが欲しい女性ボーカル曲は「TRUEFREE O1」、映画・ドラマなどセリフ+BGM+効果音な環境だと「GoFree 2」の方が向いているように感じました。

イコライザは、”低音強調”にすると和太鼓演奏もあまり違和感なく聞けるくらいにしっかりした低音が出るようになります。一方で中音が弱くなり、ボーカルの輪郭がぼやけるので、ジャンルをかなり選びます。
“ロック”は標準の”SOUNDPEATSクラシック”よりちょっとだけ低音が強くなり、かつ中音もはっきりしたままで、バランスのいい音になります。

音質はデバイス側のチップや再生ソフトなど、視聴環境によっても大きく変化します。また、聴き手の好みやジャンルによっても左右されます。
あくまでもレビュー者の個人的感想である点にご注意ください。

再生時間について

音量を70%くらい(うるさすぎずちょうどいい音量)に設定して映画を鑑賞。2時間の映画+30分アニメを2本見て残り80%でした。
仕様上では本体のみで最大10時間とされていますが、そのくらいは普通に使えそうです。

さらにケースには700mAhと大容量のバッテリーを内蔵(本体バッテリーは60mAh)しています。
ケース込みで最大45時間とされていますが、5.8回分の充電ができる計算なので、実際は本体・ケースともに満充電状態からだと60~70時間くらい使えるかもしれません。

外観

外箱の裏表。

技適番号もしっかり入っています。

参考 技術基準適合証明等を受けた機器の検索 (018-230086):総務省

技適は「O1,T4,T5,T6,F2,F3,F4,Soft,Soft2,O2,O3」がまとめて認証を受けています。
今後「O2」や「O3」が登場する可能性が高いですね(後継機というよりはタイプ違いみたいなモノになると思われます)。

再掲になりますが、パッケージ内容。
USBケーブルはよくある、線の細い安っぽいケーブルです。

同梱品

マニュアルは日本語あり。
フォントも翻訳も完璧で、さすが大手のSOUNDPEATS系列ですね。

ケース

ケースはかなり大きめ。
本体がかなりかさばる形状なので、そこは仕方ないところですが、ポケットには入れにくそう。

空き空間も多いので、ケースバッテリーは700mAhと大容量です。

開け口下にはLEDが4つあって(画像では内3つが点灯)、バッテリー残量が大まかにつかめます。

充電端子は背後、接続はType-Cです。

上蓋の見えにくいところに認証情報。

本体

本体は耳フックの先にバッテリーがぶら下がった形。

タッチ範囲はいまいちわからないので、なんとなくで触っています。

この2か所にマイク。
ANC(アクティブノイズキャンセリング)はないものの、ENC(通話ノイズキャンセリング)は搭載しているので、環境音マイクも搭載しています。
また、上部には余計な反響を避けるためか、音を抜くスリットが開いています。
このスリットをふさぐと変に反響して、安いラジオみたいな音になります。

重さは、片方辺り9.9g、ケース込みで104g。

比較

「GoFree 2」との比較。
ケースサイズがかなり違います。

本体比較。
大きさ自体は変わりませんがフックの太さが全然違ううえ、バッテリー部の形状が「GoFree 2」の方がスタイリッシュです。

また、筐体素材もプラスチック感の強い「TRUEFREE O1」に対し、「GoFree 2」はラバーで覆われていて柔らかく、質感は確実に「GoFree 2」の方が上です。

まとめ

「TRUEFREE O1」の価格は定価5,380円。セールのタイミングだと4,000円台前半まで下がります。

正直なところ、このレベルが4,000円強で買えていいんだろうか?ってなるくらいには音がいいです。
筐体品質こそ値段なりではありますが、音質の差は(方向性が違うとは言え)「GoFree 2」との価格差ほどにはないと感じました。

ケースが大きいのはマイナスですが、カバンに入れる分には気にならないでしょうし、本体の再生時間が長いので、半日出かける程度ならケースは家に置いていってもいいくらいです。

紛失しても壊しても泣かなくて済む価格ですし、オープンイヤーイヤホンを試してみたいという人にはいいんじゃないでしょうか。

…まぁ個人的には、ちょっと上乗せして「GoFree 2」を買った方がいいとは思いますけどね。

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