2024年1月30日、LenovoはCore Ultra 9 185H/Core Ultra 5 125Hを搭載する13.5インチノート「ThinkBook 13x Gen 4」を発売しました。
スペック
■ ThinkBook 13x Gen 4 | |
CPU | Core Ultra 9 185H Core Ultra 5 125H |
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メモリ | 16~32GB LPDDR5X-8400 |
ストレージ | 512GB~1TB NVMe SSD |
画面 | 13.5インチ IPS 2880×1920 |
インターフェース | USB Type-C(USB4)×3 オーディオジャック |
wi-fi | Wi-fi 6E+BT5.3 |
バッテリー | 74WHr |
サイズ | 292.9×205×12.9mm |
重さ | 1.17kg |
特徴
「ThinkBook 13x Gen 4」は2023年に発売された「ThinkBook 13x Gen 2」の後継機です。Gen3は飛ばされました。
筐体は新設計で、ディスプレイはアスペクト比16:10の13.3インチから、アスペクト比3:2の13.5インチに変更されました。
「ThinkBook 13x Gen 2」は某ハイエンドノートに似た雰囲気でしたが、デザインを変更した結果、独自色が強くなっています。
CPU
CPUは最新世代のCore Ultraシリーズから、Core Ultra 9 185HまたはCore Ultra 5 125Hを搭載。
間のCore Ultra 7 155Hはカスタマイズでも選べません。これはなかなか大胆だなぁと。
Core UltraはCPUコアを4nm相当のIntel 4、それ以外を5nm/6nmのTSMC N5/N6で製造する、タイル(チップレット)構造となっています。
ハイブリッドアーキテクチャはP+E+LP Eの3層になり、グラフィックアーキテクチャがIntel ArcベースのXe-LPGに、さらにNPUも内蔵しました。
Core Ultra 9 185H/Core Ultra 5 125HのTDPは28-64Wですが、TDP45Wの旧世代Hシリーズの9割程度のスコアを出しています。
Core Ultra 9 185Hのグラフィックスコアは見当たりませんでしたが、グラフィックは一気に性能が上がり、差を付けられていたAMDに追いついています。
Core Ultra 7 155Hのスコアを見るに、Core Ultra 9 185HはAMDを上回るものと思われます。
また、CPUとは別にLenovo LA3 AI チップというものが搭載されています。
AIチップを謳っていますが、実態は各種温度センサーやフレームレート変化から動作クロックや冷却動作を変更し、最大パフォーマンスを維持する最適化用のチップだそう。
メモリとストレージ
メモリは16GBまたは32GBのLPDDR5X-8400。
32GBにできるのはCore Ultra 9の一部モデルだけで、Core Ultra 5ではカスタマイズでも32GBにできません。
ストレージは512GBまたは1TBのM.2 Gen4 SSD。2242サイズなので5,000MB/sクラスになると思われます。
その他
無線LANはWi-fi 6E(802.11ax)に対応。チップはIntel AX211で、Bluetoothはv5.3です。
バッテリーは4セルの74WHr。
駆動時間は動画再生時で12.1時間、アイドル時は32.9時間(JEITA3.0)とされています。
Core Ultraから導入されたLP Eコアが威力を発揮していますね。
電源アダプタは65W(Type-C)で、充電時間は電源オフ状態で約2時間です。
外観
正面から。
ディスプレイはアスペクト比3:2の13.5インチ2880×1920。さすがにこんなへんてこな有機ELパネルはなかったのか、IPS液晶です。
色域は100% sRGB、輝度は500nitsでHDR400対応、リフレッシュレートは120Hz。
マルチタッチモデルは光沢パネルになります。
なお、13.5インチ2.8Kは相当に細かいので、通常は150%(1920×1280相当)か、200%(1440×960)で使うことになるでしょう。
拡大表示はエッジが滑らかになって、文字など見やすくなります。
2.マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
3.USB4 (Thunderbolt4 対応)
5.電源ボタン
6.USB4 (Thunderbolt4 対応)
インターフェースは恐ろしくシンプルというか、Thunderbolt4に対応したUSB4が3ポートだけと完全に割り切った構成です。
「ThinkBook 13x Gen 2」では2ポートだったので、1ポート増えています。
そして側面が楔形から板状に変更、というか後ろまで薄くなっています。「ThinkPad X13s Gen 1」がデザインの元でしょうか。
参考までに「ThinkBook 13x Gen 2」はこんな感じ。
サイドの形状が違うと、ずいぶん印象が変わりますね。
キーボードは引き続きエッジtoエッジ。
インターフェースが少ない(キーボードの下に端子が来ない)からこそできるスタイルです。
あと、実際には右Ctrl(“←”キーの隣)がCopilotキーになるようです。
天板はThinkBookシリーズの特徴であるツートーン。
仕様上では一部モデルではMagic Bay(外付けのカメラやライトの取り付けができる)となっていますが、国内販売モデルはMagic Bay非対応となるようです。
参考までにMagic Bayとはこんな感じでカメラ部にピンがついていて
ライトや4K Webカメラ、LTEモジュールが取り付けられます。
まとめ
「ThinkBook 13x Gen 4」の価格は157,740円から。Core Ultra 9モデルは363,000円からとなっています。
…ハイエンド寄りとはいえ、結構なお値段がしますね。価格まで某ハイエンドノートをマネしなくていいのに。
アスペクト比3:2ディスプレイとか、厚さ12.9mm、重さ1.17kgの薄型軽量モデルだとか、モノとしては非常にいいんですけどね。
オールType-Cなので場合によってはUSBハブも持ち歩く必要がありますし、人を選びそうな1台です。
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