これは気になる。UGREEN「NASync」シリーズがもうすぐファンディング開始

クラウドファンディング

2024年1月19日、UGREENは2ベイから8ベイまでのNAS「NASync」シリーズを発表、3月26日からのKickstarterでのファンディングを前に、デポジット予約を開始しました。

これ、1月に記事にしようかと思っていたけど、早すぎると忘れそうだなぁと思い、ファンディング開始1週間前のタイミングで記事にしています。

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スペック

■ DXP 2800/4800/4800Plus
CPUIntel N100
Pentium 8505
メモリ8GB DDR5
ストレージ32GB eMMC/128GB SSD
3.5インチ×2~4ベイ
M.2 SSD×2スロット
インターフェースUSB Type-C(Gen2)×1
USB 3.2 Gen2×1
USB 3.2 Gen1×1
USB 2.0×2
HDMI
有線LAN×1~2
SDXC(DXP2800を除く)
wi-fiなし
■ DXP 6800 Pro/8800 Plus
CPUCore i5-1235U
メモリ8GB DDR5
ストレージ128GB SSD
3.5インチ×6~8ベイ
M.2 SSD×2スロット
インターフェースUSB Type-C(TB4)×2
USB 3.2 Gen2×2
USB 2.0×2
HDMI
10GbE 有線LAN×2
SDXC
wi-fiなし
■ DXP 480T Plus
CPUCore i5-1235U
メモリ8GB DDR5
ストレージ128GB SSD
M.2 SSD×4スロット
インターフェースUSB Type-C(TB4)×2
USB 3.2 Gen2×1
HDMI
10GbE 有線LAN×1
wi-fiあり

特徴

UGREENは以前からNASを販売していて、公式サイトでは「DX4600」や「DH2600」が掲載されています。

参考 DX4600:UGREEN
参考 DH2600:UGREEN

とはいえ販売は天猫(Tmall)や京東(JD.com)など中国国内向けのECサイトに限られていてグローバル展開はしていなかったので、あまり知られていません。

今回は初のグローバル展開で、実機についてはCES 2024に先駆けて開催された「CES Unveiled」で公開されました。

参考 UGREENからM.2×4の小型NAS。Thunderbolt 4と10GbE搭載:PC Watch

仕様について

仕様について表にまとめるとこんな感じです。

DXP2800DXP4800DXP4800 Plus
価格$239$359$419
OSUGOS Pro
CPUN100Pentium 8505
メモリ8GB DDR5
メモリ最大16GB64GB
システムeMMC 32GBSSD 128GB
SATA244
M.2 SSD2
LAN2.5GbE×12.5GbE×210GbE×1
2.5GbE×1
PCle
インターフェースType-C Gen2×1
USB3 Gen2×1
USB3 Gen1×1
USB2.0×2
SDカードSD 3.0SD 3.0
HDMI4K対応
Wi-Fi
DXP6800 ProDXP8800 PlusDXP480T Plus
価格$599$899$479
OSUGOS Pro
CPU1235u
メモリ8GB DDR5
メモリ最大64GB
システムSSD 128GB
SATA68
M.2 SSD24
LAN10GbE×210GbE×1
PClex4 ×1
インターフェースThunderbolt4×2
USB3.2 Gen2×2
USB2.0×2
Thunderbolt4×2
USB3.2 Gen2×1
SDカードSD 4.0SD 4.0
HDMI8K対応
Wi-FiBuilt-in

下位(DXP2800/DXP4800)はIntel N100、ミドル(DXP4800 Plus)はPentium Gold 8505を搭載、上位(DXP6800 Pro/DXP8800 Plus)とAll Flashモデル(DXP480T Plus)はCore i5-1235Uを搭載します。
Intel N100はPassMarkスコアが5500、Pentium Gold 8505は9400、Core i5-1235Uは13500です。

Pentium Gold 8505は第12世代のCPUなので、5コア6スロット(1P4E)構成で割と性能が良かったり。

インターフェース面でも差が付けられていて、下位は2.5GbE、上位とAll Flashモデルは10GbEで、さらに上位とAll FlashモデルはThunderbolt4を2ポート搭載します。
この辺りはCPUの対応もありますね。

PCIeスロットは上位のDXP6800 ProとDXP8800 Plusのみがx4スロットを一つ内蔵します。

この画像の背面パネルを見るに、1スロット幅かつロープロファイルとなりそうです。
スペース的にはフルハイトも入りそうな感じなので、外部ポートのないM.2 SSD変換ボードだったらフルハイトもいけるかも?あくまで願望ですけど。

NASなので基本的に無線LANは非対応で、無線LANを内蔵するのはAll FlashなDXP480T Plusだけ
逆に言うとドライバ的には無線LANに対応できる余地があるということなので、他のモデルでもUSBドングルを使った無線LANなら対応できるかもしれません。

外観

ファンディング開始前ということもあり、外観については限られた情報しかありません。
各モデルの外観はこんな感じ。

サイズに関する記載がないものの、All Flashモデル(DXP480T Plus)は両手のひらに乗る15×20×5~6cmくらいです。

最上位となるDXP8800 Plusのインターフェース。
フロントにThunderbolt4が2ポート、背面にはデュアル10GbEで、後ろから見て右下(10GbEの右側)には電源が内蔵されます。

内部イメージ。
手前部分がPCIeスロットスペースです。

システムはUGOS Pro。おそらくはQNAPやSynologyなどと同じくLinuxベースで、追加アプリをインストールできるタイプのようです。
見えている範囲ではアルバム、同期&バックアップ、セキュリティ、Dockerなどが映っています。

まとめ

「NASync」シリーズは事前予約(5ドルのデポジット制)を行うことで、40%オフの予約価格でファンディングできるようになります。
予約価格は以下の通り。

DXP2800 (N100/2ベイ):239ドル (約36,000円)
DXP4800 (N100/4ベイ):359ドル (約54,000円)
DXP4800 Plus (8505/4ベイ):419ドル (約63,000円)
DXP6800 Pro (1235U/6ベイ):599ドル (約90,000円)
DXP8800 Plus (1235U/8ベイ):899ドル (約135,000円)
DXP480T Plus (1235U/All Flash):479ドル (約72,000円)

仕様や性能差を考えると、メモリも64GBまで増設できますし、10GbE+2.5GbEだしで、Pentium Gold 8505を搭載するDXP4800 Plusが、バランスがいいんじゃないかなぁと。あくまで個人的な感想ですが。
PCIeやThundbolt4があるDXP6800 Pro/DXP8800 Plusも、他メーカーの同程度のスペック品に比べれば格安です。とはいえ、NASでThundbolt4を使う機会がどこまであるかは謎ですが。

All FlashなDXP480T Plusは、実はちょっと微妙。CPUは強いものの、M.2×4スロットなので現実ラインとしては最大16TBですし。これが8スロットとかであればかなり良かったのですが…

初のグローバル展開ということでOSの完成度やアプリのラインナップなども気になるところですが、ここ最近のNAS相場の上がり方を考えると十分に安いですし、検討の余地は大いにあると思います。

関連リンク

UGREEN NASync Series:UGREEN
デポジット予約ページ:UGREEN
UGREEN NASync:Kickstarter

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