2024年3月12日、LenovoはCore 5 120U/Core 3 100Uを搭載した14インチノート「IdeaPad Slim 3i Gen 9 14型」を発売しました。
スペック

■ IdeaPad Slim 3i Gen 9 14型 | |
CPU | Core 5 120U Core 3 100U |
---|---|
メモリ | 8~16GB DDR5-5200 |
ストレージ | 512GB Gen4 SSD |
画面 | 14.0インチ IPS FHD |
インターフェース | USB Type-C(Gen1)×1 USB 3.2 Gen1×2 HDMI SDXC オーディオジャック |
wi-fi | Wi-fi 6+BT5.0 |
バッテリー | 47WHr |
サイズ | 324.3×213.8×17.9mm |
重さ | 1.37kg |

特徴
「IdeaPad Slim 3i Gen 9 14型」は「IdeaPad Slim 3i Gen 9」(16インチ)の14インチ版です。
どういう基準かわかりませんが、16インチモデルが無印扱いとなっています。

CPU
「IdeaPad Slim 3i Gen 9 14型」のCPUはCore U Series 1世代(実質RaptorLake-Refresh)となるCore 5 120UまたはCore 3 100Uを搭載します。
位置づけとしてはCore i5-1335UとCore i3-1315Uの後継ですね。

Meteor Lake世代のCore Ultraとは違ってLP EコアやNPUはありません。
データが少なく、特にCore 3 100Uは全く見当たらなかったのですが、第13世代Core i5-1335UとCore i3-1315Uがおおよその参考となります。
Core 3でも6コア8スレッド(2P4E)なので性能はかなり高く、Passmark(CPU)スコアはCore i3-1315U同様、12,000を超えると予想されます。
Passmark(CPU)スコアは10,000を超えれば普段使いとして不足はないと考えていいので、Core 3といっても十分なCPU性能を備えているといっていいでしょう。
グラフィックは、旧世代となるIntel UHD/Intel Xeなので、4K表示は問題ないけれどもゲームには足りない程度の性能です。
メモリとストレージ
メモリは8GBまたは16GBのDDR5-5200。カスタマイズだとCore 3は8GBオンリー、Core 5は8GB/16GBを選択できます。
オンボードで空きスロットも用意されないようなので、換装はできません。
ストレージは512GB Gen4 SSD。
TLC NAND品であることは明記されていますが、速度は不明です。おそらく5,000MB/sクラスと思われます。
その他
無線LANはWi-fi 6(802.11ax)対応。Bluetoothはv5.2です。
Wi-fi 6Eには対応しません。
バッテリーは3セルの47WHr。
駆動時間は動画再生時7.2時間、アイドル時12.6時間(JEITA3.0)。LP Eコアがないのでアイドル時は旧来の動作時間と同程度になります。
電源アダプターは65Wで、充電時間は約3.5時間(電源オフ時)とされています。
外観
外観なのですが、製品ページの画像一覧で出てくるのがなぜか16インチモデルの画像で、14インチモデルの画像が極端に少ないです。
ラインナップの画像でも16インチが混ざっているんですよね…
本体全景です。
ディスプレイは14.0インチIPS FHD(1920×080)。16インチモデルとは違い、アスペクト比は16:9のままです。
エントリークラスながらTÜVの低ブルーライト認証を取得していますが、色域は45% NTSCと広くはなく、輝度も300nitsとあまり明るくはありません。
もう一つの進化ポイントとして、webカメラが1080pになりました。
ただしIRカメラはなく、指紋認証(カスタマイズではオプション扱い)となります。
スピーカーはキーボード左右に位置します。
2.USB 3.2 Gen1
3.電源コネクタ
4.USB 3.2 Gen1
6.USB 3.2 Gen1 Type-C(Full Function)
7.マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
インターフェースは配置こそ旧世代の「IdeaPad Slim 370i」と同じですが、ついにUSB2.0がなくなりました。
電源アダプタはバレルジャックですが、USB PD給電にも対応しています。
本体内部。
上位機に比べてモジュール密度が低い分スペースが限られていて、2280サイズのSSDは使えないようです。
まとめ
「IdeaPad Slim 3i Gen 9 14型」の価格は64,249円から。
メモリ16GBだと80,958円(カスタマイズでCore 5 120U/16GBを選択)からとなります。
エントリークラスとはいっても3番台と5番台の差は少なくなっていて、実質的には限りなくメインストリームに近くなっています。実際、同程度のスペック(「IdeaPad Slim 5i Gen 9 15.3型」のCore 5/16GB)だと価格差も1万円以下です。
なので、5番台より下限が低く、最低スペックだと6万円台という点が3番台の価値となっています。
また、5番台にかなり近くなっているということで、直接の上位モデルとなる「IdeaPad Slim 5i Gen 9 14型」は量販店モデルとなり、ウェブ上でのラインナップの上位を「IdeaPad Pro 5i Gen 9 14型」とすることでメーカー内での競合を抑えています。
あとはCore 3でも16GBが選択出来て、7万円程度で購入できれば文句なしだったのですが…
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