2024年1月3日、TerraMasterはCPUにIntel N95を採用した2ベイNAS「F2-424」および4ベイNAS「F4-424」を発表しました。
スペック
■ F2-424/F4-424 | |
CPU | Intel N95 |
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メモリ | 8GB DDR5-4800 |
ストレージ | 3.5/2.5インチ×2/4 NVMe SSD×2 |
インターフェース | USB Type-C(Gen2)×1 USB 3.2 Gen2×1 HDMI 2.5GbE 有線LAN×2 |
消費電力 | 22W(F2-424) / 33W(F4-424) |
サイズ | 222×119×154mm (F2-424) 222×179×154mm (F4-424) |
重さ | 2.2kg (F2-424) 3.4kg (F4-424) |
特徴
「F2-424/F4-424」は型番通り、「F2-423/F4-423」の後継機に当たります。
TerraMasterは2023年から製品カラーをシルバーからブラックに変更していて、印象がかなり変わっています。
CPU
「F2-424/F4-424」のCPUはIntel N95。
「F2-423/F4-423」のCeleron N5095/N5105から順当なアップデートです。
Intel N95は現在の格安ミニPCの主流で、先代機のCeleron N5105比で30%以上の性能アップ。
ネットワークストレージとして使うだけならオーバースペック気味のCPUです。
メモリとストレージ
メモリは8GB DDR5-4800。1スロットタイプ(そもそもCPUがシングルスロットにしか対応しない)で、最大32GBまで対応。
…CPUの仕様上では最大16GBなのですが、Intelのことだから条件付きで32GBが動いたりするんだろうなぁ…
なお、先代「F2-423/F4-423」はメモリ4GBだったので、容量は倍増しています。
CPU性能がアップし、メモリにも余裕が出たことで、複数アプリを常駐させても問題ないかなってくらいの性能になっていますね。
ストレージは2.5/3.5インチが2ベイまたは4ベイ。
先代から引き続き2基のM.2 NVMeスロットを備えていて、SSDキャッシュ機能をサポートしています。
その他
無線LANは非対応。有線LANは2.5GbEが2ポート。この辺りは先代「F2-423/F4-423」と変わりません。
転送速度は最大283MB/sとされています。
OSはLinuxベースのTOS。
ディスクスペースの自動的な組み合わせや自動容量拡張に対応した独自のTRAIDに対応しています。
また静音性も高く、「F2-424」で19.0dB(本体より1m離れた地点、テスト環境17.3dB)、「F4-424」で21.0dB(同)とされています。
外観
外観は「F2-424」を中心に掲載。「F4-424」は4ベイになって幅が違うくらいの差です。
本体です。
フロントにUSBポートがないのはTerraMasterの伝統ですね。
インターフェース。
デュアル2.5GbEにUSBはType-AとType-Cが各1ポート。どちらもUSB 3.2 Gen2(10Gbps)です。Type-A×2からType-A+Type-Cへの変更ってのは時代を感じます。
ファンは「F2-424」が80mm、「F4-424」が120mmで、どちらもシングルファンです。
先代までは筒状だった筐体は分割式となり、メモリやM.2スロットにアクセスしやすくなっています。
まとめ
「F2-424」の価格は53,990円、「F4-424」の価格は69,900円です。
最近の情勢を鑑みて値上げするメーカーが多い中、先代「F2-423」「F4-423」と同価格で出してきたのは結構驚きですね。
正確には「F2-423/F4-423」が販売途中で値上げしているので、全くの値上げなしというわけではないのですが、それでも「TerraMasterは安い」のイメージを崩さない価格は維持しています。
CPUもメモリもスペックアップし、筐体一新で内部へのアクセス性も向上、ハードウェア面では文句なし。
Intel N95/N100機はQNAPやSynologyといったメジャーどころはまだ出していないので、他社からIntel N95/N100機が出るまでは新NAS検討時の有力候補となりそうです。
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