2024年4月7日、中国のミニPCメーカーCWWKは、Intel N100またはCore i3-N305を搭載するミニPCボード「X86-P5」と、NVMe拡張ボードのセットを発売しました。
スペック
■ X86-P5 | |
CPU | Core i3-N305 Intel N200 Intel N100 |
---|---|
メモリ | 0~32GB DDR5-4800 |
ストレージ | 0~1TB NVMe SSD |
インターフェース | USB 3.2 Gen2×2 HDMI×2 2.5GbE 有線LAN×2 |
wi-fi | M.2 2230ソケット |
サイズ | 90×90mm |
特徴
ミニPCボード「X86-P5」単体の発売はもっと早く、ファンレスケース付きの製品は2023年8月にはAmzonで発売されているのを確認しています。
CPU
「CW-X86-P5」のCPUはIntel N100、Intel N200、Core i3-N305。
拡張ボードとのセットはIntel N100またはCore i3-N305です。
いずれもEコアのみのCPUで、Intel N100、Intel N200は4コア4スレッド、Core i3-N305は8コア8スレッドとなります。
4コアと8コアなので、Intel N100とCore i3-N305のCPU性能は2倍弱となります。
グラフィックはIntel N100が24EU・750MHz、N200が32EU・750MHz、i3-N305が32EU・1.25GHzなので、おおよそスペック通りの差となっています。
CPU性能でN100とN200が逆転しているのは、グラフィックに割く電力の差かなぁと勝手に推測しています。
メモリとストレージ
メモリとストレージは0GB+0GBから32GB+1TBまで。
メモリはDDR5-4800、ストレージはSATA/NVMe両対応で、対応サイズは2242/2280。NVMeはPCIe Gen3 x2接続となります。
また、ボード上には非スタンダード形状な12ピンのSATAソケットが二つあります。
その他
無線LANは非搭載ですがM.2 2230スロットがあり、自腹導入は可能です。
有線LANはデュアル2.5GbE。チップはIntel i226-Vです。
電源は12V DC-IN。
外観
まずはボード単体から。
90×90mmのフットプリントにデュアル2.5GbEやデュアルHDMIがめいいっぱい詰め込まれています。
インターフェース。
Wi-fi(M.2 2230)スロットとM.2 SSDスロットが立体交差しています。
あと何気に10ピンのGPIOがあったりします。
SATAが2ポートありますが、専用ケーブルが必要です。
拡張ボードを装着した状態。
元が90×90mmなので、2280(22×80mm)のSSDを4枚並べるとみっちりです。見るだけで笑っちゃいます。
正面から。
問題はこのボード、どうやって本体と接続するのか謎なんですよね…
ファンレスケース付きだとこのくらいのサイズ感です。
まとめ
「CW-X86-P5」単体の価格はN100/0GB/0GBで138ドルから。拡張ボード込みだと152.11ドルからです。i3-N305/0GB/0GBは227.46ドル。送料は無料っぽい
AliExpressの公式ストアらしきところだと拡張ボード込みでN100/0GB/0GBが155ドル(記事執筆時レートで24,632円)、i3-N305/0GB/0GBが230ドル(同36,598円)。
拡張ボードなしだと15,631円からとなっています。
プラグが選択できるから電源アダプタ付属なのかなぁとも思いますが、その辺りの記載はありません。
またメモリ・ストレージ付属モデルでもOSは入っていないようです。
メモリ・ストレージ・OSまで考えるとそこらのミニPCよりはちょっと高いものの、クアッドM.2 SSDのインパクトは大きいです。
これで拡張ボード込みのケースもあったら完璧だったのですが、さすがにそこまではない模様。
関連リンク
公式ページ:CWWK
X86-P5+拡張ボード:AliExpress
コメント