2024年5月20日、MINISFORUMはCore Ultra 9 185Hを搭載したミニPC「AtomMan X7 Ti」を発売しました。
スペック
■ AtomMan X7 Ti | |
CPU | Core Ultra 9 185H |
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メモリ | 0/32GB DDR5-5600 |
ストレージ | 0/1TB NVMe SSD |
画面 | 4.0インチ LCD(480×480) |
インターフェース | USB Type-C(USB4)×2 USB 3.2 Gen2 ×2 USB 3.2 Gen1 ×2 USB 2.0 ×1 HDMI 2.1 DisplayPort 2.0 OCulink ×1 5GbE 有線LAN ×2 SDXC オーディオジャック |
wi-fi | Wi-fi 7+BT5.4 |
サイズ | 145×145×48.6mm |
特徴
「AtomMan X7 Ti」はMINISFORUMの過去の知見をふんだんに盛り込んだ製品です。
デザインは「UM780 XTX」をベースに、「MC560」の要素(カメラ)を取り込んでいます。
CPU
「AtomMan X7 Ti」のCPUはCore Ultra 9 185H。
Core UltraはCPUコアを4nm相当のIntel 4、それ以外を5nm/6nmのTSMC N5/N6で製造する、タイル(チップレット)構造となっています。
ハイブリッドアーキテクチャはP+E+LPEの3層になり、グラフィックアーキテクチャがIntel ArcベースのXe-LPGに、さらにNPUも内蔵しました。
Core Ultra 9 185HはCore Ultra 7 155Hと同じ16コア22スレッド(6P8E2LPE)ながら、TDPが45-115Wと高く(155Hは28-64W)、その分きっちり性能も高くなっています。
AMD系の主力となるRyzen 7 8845HSとほぼ同じスコアで、かつグラフィックは5%ほど上回ります。
なお、「AtomMan X7 Ti」では省エネモード:45W、バランスモード:54W、パフォーマンスモード:65Wの三つのモードが用意されています。
メモリとストレージ
「AtomMan X7 Ti」はベアボーンと完成品があり、ベアボーンはメモリ・ストレージ・OSなし、完成品は32GB+1TB、Windows 11 Homeとなります。
メモリはDDR5-5600。2スロットで最大96GBまで対応します。
ストレージはM.2 Gen4 SSDが2スロット。
ただしIntel系CPUはどうも7,000MB/s前後が上限となるようです。
その他
無線LANはWi-fi 7(802.11be)に対応。合わせてBluetoothは5.4です。
Wi-fi 6は160MHz幅で最大2.4Gbpsでしたが、Wi-fi 7では320MHz幅、変調方式が1024QAMから4096QAMに変更されたことで最大5.8Gbps(6GHz帯)となりました。
有線LANは5GbEが2ポート。…また中途半端な…
5GbEはマザーボードなどで採用例はそこそこありますが、10GbEの方が圧倒的に多いんですよね…コスト的な差はそこまで大きくないんじゃないかと。
電源は19V、容量は不明ですが120~150Wくらいかと。
外観
本体です。本体を浮かせる形で吸排気が最大限に確保されています。
天板部分には1080pのWebカメラと、4インチのLCD(480×480)が埋め込まれています。カメラではWindows Hello(顔認証)も使えます。
「MC560」ではカメラだけで、設置の向きによっては無用の長物となっていましたが、LCDを組み込むことで天板が見えるような向きで設置する→カメラの画角内に顔が入るようになるという工夫がされています。
フィードバックの正しい形ですね。
インターフェース。
前後に1ポートづつUSB4があり、背面にはOCulinkもあります。
上部にはSDカードスロットとカメラのオンオフ。
SDカードは最大60MB/sとのこと。
内部イメージ。
冷却機構はかなりごつめ。
「AtomMan X7 Ti」と合わせて、OCulkink接続のGPUドッキングステーション「DEG1」も発売されます。
こんな感じでデスクトップ用のGPUと電源を載せて使います。
まとめ
「AtomMan X7 Ti」の価格はベアボーンが114,380円、完成品が146,980円。
DEG1同梱だとベアボーンが121,380円、完成品が153,980円。
DEG1単品だと13,580円です。地味に安いな…
Core Ultra 9を搭載しながら単体完成品でも15万円を切るのは割と安めですし、DEG1同梱でも15万円半ば。
DEG1はオープンスペースなのでRTX 4090やRX7900 XTXといったハイエンドGPUも使えます(さすがにCPUが負けますし、帯域も足りませんが)。
内容もハイエンド機にふさわしく、のコンパクトなハイスペック機を求めるIntel派には刺さるんじゃないかと。
関連リンク
AtomMan X7 Ti:MINISFORUM
DEG1 外付けGPU ドッキング ステーションi:MINISFORUM
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