2024年5月9日、Xiaomi(シャオミ・ジャパン)はSnapdragon 8 Gen 2を搭載した12.4インチタブレット「Xiaomi Pad 6S Pro」を発売しました。
スペック
■ Xiaomi Pad 6S Pro | |
CPU | Snapdragon 8 Gen 2 |
---|---|
メモリ | 8/12GB LPDDR5X |
ストレージ | 256/512GB UFS4.0 |
画面 | 12.4インチ IPS 3K(3048×2032) 144Hz |
インターフェース | USB Type-C(Gen1)×1 microSD オーディオジャック |
カメラ | 前:3200万画素 後:5000万画素+200万画素 |
wi-fi | Wi-fi 7+BT5.3 |
4G/5G | 4G非対応 |
バッテリー | 10,000mAh |
サイズ | 278.7×191.58×6.26mm |
重さ | 590g |
特徴
「Xiaomi Pad 6S Pro」は「Xiaomi Pad 6」、「Xiaomi Pad 6 Pro(国内未発表)」に次ぐ3機種目で、シリーズの中でも最上位に位置します。
Pad 6 | Pad 6 Pro | Pad 6S Pro | |
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SoC | Snapdragon 870 | Snapdragon 8+ Gen1 | Snapdragon 8 Gen2 |
画面 | 11インチ 2880×1800, 144Hz | 12.4インチ 3048×2032, 144Hz | |
輝度 | 550nits | 700nits | |
メモリ | 6/8GB LPDDR5 | 8/12GB LPDDR5 | 8/12GB LPDDR5X |
ストレージ | 128GB UFS3.1 | 128~512GB UFS3.1 | 256~512GB UFS4.0 |
バッテリー | 8,840mAh | 8,600mAh | 10,000mAh |
充電 | 33W充電対応 | 67W充電対応 | 120W充電対応 |
USB | 3.2 Gen1 映像出力対応 | ||
フロントカメラ | 800万画素 f/2.2 | 2000万画素 Sony IMX596 | 3200万画素 OmniVision OV32D f/2.2 |
リアカメラ | 1300万画素 f/2.2 4K/30fps撮影対応 | 5000万画素 Samsung S5KJN1 1/2.76インチ f/1.8 4K/60fps撮影対応 | |
スピーカー | クアッド | 6スピーカー | |
Wi-fi | Wi-fi 6 | Wi-fi 7 | |
Bluetooth | 5.2 | 5.3 | |
サイズ | 253.95×165.18×6.51mm | 278.7×191.58×6.26mm | |
重さ | 490g | 590g | |
価格 | 49,800円 (6GB) 59,800円 (8GB) | 未発売 | 69,800円 (8GB) 84,800円 (12GB) |
比較するとこんな感じです。
国内未発表の「Pad 6 Pro」は正しく「Pad 6」のPro版といった仕様。
対して「Pad 6S Pro」は画面サイズも変わり、他の仕様も「Pad 6」や「Pad 6 Pro」を上回っています。
“S”はSuperの頭文字なんだろうか…?
SoC
「Xiaomi Pad 6S Pro」のSoCは、Snapdragon 8 Gen 2。
最新がSnapdragon 8 Gen 3なので、ひとつ前の世代です。
「Pad 5」も「Pad 6」も微妙に旧世代のSoCだったので、ようやくほぼ最新に追いついた感があります。
SoCのざっくり比較。
数字の上がり方が半端ないのですが、「Pad 6」のSnapdragon 870比で総合スコアが7割増し、グラフィックは2倍以上となります。
メモリとストレージ
メモリは8GBまたは12GBのLPDDR5X。
ストレージは256GBまたは512GBのUFS4.0。
リード3,300MB/s、ライト3,100MB/sとM.2 SSD並みの超高速なストレージです。
その代わりというわけではありませんが、microSDには非対応です。…microSDが遅すぎるから切り捨てたんだろうなぁ…
増設ができないわけで、容量を選ぶときは慎重に決めるべきでしょう。
その他
無線LANはWi-fi 7(802.11be)。最新の規格に対応しています。
4G/LTEに対応しないWi-fi モデルであり、GPSも非対応なので、一部ゲームではプレイができない可能性があります。
バッテリーは10,000mAh。
120Wの急速充電に対応し、満充電まで最短35分。
外観
本体です。
カメラはフロントが1,300万画素(OmniVision OV32D)、リアが5,000万画素(Samsung S5KJN1)+200万画素(深度センサー)。
リアカメラは4K/60fpsのビデオ撮影に対応します。
ディスプレイはアスペクト比3:2の12.4インチ3048×2032。
書籍表示には最適なアスペクト比ですが、動画再生時は上下の帯が結構太めに出ます。
12bit入力(687億色表示)に対応し、リフレッシュレートは144Hz、輝度は標準700nits、HBM(High Brightness Mode)で900nitsと、350~400nitsあたりが多いタブレットとしては相当に明るいです。
OSはMIUIではなく、Android 14ベースのXiaomi HyperOS。
「Xiaomi Pad 6」も当初はMIUIでしたが、アップデートでHyperOSに変更されました。
操作性などは現行のAndroidに寄せ、PCのように使える「ワークステーション」機能などが組み込まれています。
スピーカーはびっくりの6スピーカー。
2種類のサイズが使われています(おそらく高音担当と低音・中音担当)。
別売りのペンやキーボードにも対応。
対応する「Xiaomi フォーカスペン」は筆圧8192段階、遅延は3ms。
目玉機能の一つに、「Miキャンバス」上に書いたラフとプロンプトからイラストを起こす「AIアート」機能があります。
要はタブレットでAI絵を描き起こせるってことです。多分サーバー側で処理しているのでしょうが、どんどんとAI絵のハードルが(ソフトウェア・ハードウェアともに)下がっていますね。
まとめ
「Pad 6S Pro」の価格は8GB/256GBで69,800円、12GB/512GBで84,800円。
現在のハイエンドクラスのタブレットでありながら10万円をかなり下回っています。
ハイエンドタブレットとしては「iPad」やSamsung「Galaxy」がありますが、2倍以上の値段差があるなど、高コスパ感がすさまじいです。
実際、発売直後は公式が用意した分は瞬殺、公式アカウントがせっせと調達状況を実況する事態になりました。
最強までは届きませんが、大画面のハイスペックディスプレイにクリエイター用途にも強いということで、人によっては「iPad」の代わり、になるやもしれません。
ただ「iPad Pro」とかは超高額だけど中身はプロフェッショナル向けであり、それに比べれば「Pad 6S Pro」はコンシューマ向けだなぁとは感じてしまうので、「iPad」を置き換えるとまでは言い切れません。
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