2018年11月15日、スマホ充電器やモバイルバッテリーなどの製造を手掛ける台湾企業のEnergieMAXから、魔法陣を描くQi対応ワイヤレス充電器「Magic Qi」がクラウドファンディングのKickstarterでファンディングを開始しました。
2019年2月14日追記:同型品をサンプル提供いただいたので、レビューしました!
2019年2月26日追記:クラウドファンディングの方は規約違反(既成品を自社開発と偽った)でキャンセルとなったようです。
スペック
メーカー | EnergieMAX |
モデル名 | Magic Qi |
価格 | 52ドル |
入力端子 | USB Type-C |
入力 | 5V@2A、9V@1.67A |
出力 | 10W |
素材 | ABS |
幅 | 25cm |
奥行き | 25cm |
高さ | 1.5cm |
重さ | 400g |
特徴
この製品の特長は、動作の様子を見れば一発で分かります。
gif画像なのでちょっと重いですが、見ての通り、ワイヤレス充電時に魔法陣が光る。それだけです。
実用性を兼ねた一発ネタとも言えますが、ロマンあふれるガジェットはがじぇっとりっぷの好物です。
ちなみに同じアイデアは日本にもあり、六秒商店さんがコンセプトイメージをTwitterに投稿しています。
魔法の力に見えるワイヤレス充電器をつくりました #6秒商店 pic.twitter.com/JhVxLd2B0W
— 6secShop/6秒商店 (@6sec_shop) September 28, 2018
六秒商店さんの充電器はルーン文字(多分アングロ・サクソンルーン)を使っていますが、「Magic Qi」はサンスクリット語(Q&Aによると仏典の一節とのこと)を用いています。
こちらが「Magic Qi」の文字全体です。
「Magic Qi」では魔法陣部分は244個のLEDを使っています。
基板です。給電部分は真ん中だけなので、端っこに置いても充電はできません。
大きさは25cm四方、厚さは1.5cm、重さは400gと結構大きいです。
見た目はキワモノですが性能は至って普通で、10W給電に対応しています。
ワイヤレス充電規格の「Qi」に対応するスマホを充電することができます。
最近のハイエンドデバイスはたいてい対応しているので、実用品としてもそんなに問題はありません。
多分毎回光るので、そこが気になる人には向かないかもしれないですね。
ここまで説明をすっ飛ばしていた「Qi」とは、ワイヤレス給電の国際給電規格です。名称の由来は「気」です。
現在の規格では15Wまでの給電規格が策定されており、将来的には120Wまで可能となるとのこと。
で、ワイヤレスといえば登場してくるのが技適(技術基準適合証明、技術基準適合認定)なわけですが、すみません、「Qi」に技適が必要かどうかが判明しませんでした。
調べた範囲では「Qi」は設置許可不要設備の要件の一つである、高周波利用設備(通信以外の設備、50W以下)に該当すると思われますが、給電中は「Qi」対応デバイスかどうかや過充電防止のための充電率、充電電力などの状況を定期的に通信しあっているため、本当に該当するのかが不明です。
(一応、充電と同じ周波数でのデータ通信を行う場合は無線設備でなく高周波利用設備に分類されるようです)
まとめ
冒頭にも書きましたがEnergieMAXは台湾の企業で、Computexにもブースを出店しています。
USB充電器やUSBケーブルなどを製造・販売しており、台湾製造というのが売りのようです。
価格は52ドル(約5900円)、ファンディング締め切りは2019年1月4日、発送は2019年2月となっています。
ただ、記事執筆時点では目標52,000ドルに対し出資額が2700ドルなので、かなり厳しそうです。
非常にロマンあふれる「Magic Qi」なのですが、ここまで書いて関連リンクを書くのにAmazonを見ると、同じものが普通に売ってました。ちょっとショック…
魔法陣の模様も同じものですが、Amazonの品は黄色光、「Magic Qi」は白色光という違いがあるようです。
出品を調べた範囲では最も古い取り扱い開始が2018年11月7日なので、OEMなのかもしれません。
価格もKickstarterより安い5,599円(10W版)なので、白色光じゃないと…って人以外はこっちでも良さそうです。
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