リビングに置きたくなる。 QNAP「HS-453DX」は10GbE搭載の2+2ベイなファンレスセットトップ型NAS

2018年11月29日、台湾のQNAP® Systems, Inc.は10GbE(10GBASE-T)を搭載した、2+2ベイ(3.5インチ×2+M.2×2)のセットトップ型NAS「HS-453DX」を発表しました。

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スペック

型番 HS-453DX
メーカー QNAP
価格
発売日 2018/11
404mm
高さ 42.8mm
奥行き 220mm
CPU Intel Celeron J4105 1.5GHz Quad-Core
内部フラッシュメモリ 4GB
メモリ 4/8GB SO-DIMM DDR4
最大メモリ 8GB
ホットスワップ
SSD対応
NIC
(1GbE)
1
NIC
(10GbE)
1(RJ45)
LA/PT
USB2.0 2
USB3.0 2
USB type-c 1(3.0)
eSATA
PCIe
SDカード
HDMI 1.4b x 1
2.0 x 1
4K対応 4K/30Hz
4K/60Hz
DisplayPort
S/PDIF
オーディオジャック 3(in x2/out)
スピーカー 1
赤外線
レシーバー
ハードウェア
暗号化
ハードウェア
アクセラレーション
IPカメラ
(無償)
8
IPカメラ
(最大)
128
仮想化
(VMWare)
仮想化
(Windows)
仮想化
(Citrix)
仮想化
(OpenStack)
仮想マシン
(VirtualBox)
仮想マシン
(Docker)
対応RAID 0/1/5/6/10/X-RAID2/Flex-RAID
ファイルシステム EXT4
システム
ファン
ノイズレベル 13.0dB
Wi-fi
消費電力 22.38W
重さ 2.4kg
DTCP+
DTCP-IP
DLNA
iSCSIターゲット
iSCSI LUN
ユーザー数 4096
グループ数 512
並列接続数 800
共有フォルダ 512
スナップショット 1024
read性能 677
write性能 648
read性能
(暗号化)
225
write性能
(暗号化)
225
備考 セットトップ型
90W ACアダプタ

特徴

「HS-453DX」は「HS-251+」(2016年1月)以来となる、リビング・ホームシアター向けのセットトップ型のNASです。
約2年ぶりの登場ということもあって、ほぼ全面的に大幅なスペックアップを果たしています。

CPUは2017年12月に発表されたGemini Lake世代のIntel Celeron J4105です。
Gemini Lakeはデスクトップ向けに3モデル、モバイル向けに3モデルの計6モデルがありますが、Celeron J4105はデスクトップ向けの中位となります。
4コア4スレッドCPUで、ベンチマークではPassMarkで1071/2641(シングル/マルチ)と、シングルスレッドでも4桁になっています。
参考までに、GPD Win(初代)やGPD Pocket(初代)に搭載されているAtom x7-z8750のPassMark値が589/1901です。

メモリは4GB(2GB+2GB)または8GB(4GB+4GB)で最大8GBとなっています。
Celeron J4105はASRockの「J4105-ITX」で32GBを認識した実績があるので、もしかすると8GB以上いけるかもしれません。
もしも32GBを認識できたら…神機種にばけるかもですね。

これだけの性能を持っているのに「HS-453DX」はファンレスで、ノイズレベルはHDD時で13.0dB、SSD時にいたっては6.2dBとすさまじい静音性を誇ります。

20dBが置時計の秒針の音(前方1m)と言われているので、「HS-453DX」は更にその半分くらいの音ということですね(6dB差で2倍となります)。

外観はインテリアっぽい雰囲気で、リリース文にも「静かなHS-453DXは現代的なリビングルームに完璧にフィットします」とあるくらい、リビングに置いても全く違和感がありません。
シャンパンゴールドとでもいうべき色合いが上品です。

前面にはロゴ以外何もありません。
IR(赤外線)対応なので、別売のリモコンで操作できます。

背面インターフェースです。
2ポートあるHDMIは片方がHDMI1.4b、もう片方がHDMI2.0です。HDMIの下の穴はスピーカーだと思われます。

line-inが2つあるのは…考えても理由が浮かびませんでした。

LANポートは2つあり、なんと片方は10GbE、しかも10GBASE-Tです。
チップにはAquiantaのAQC107が使われているようです。
これまでのQNAPではホームユースでの10GbE搭載モデルはなく、SMB(中小企業)向けモデルでも低価格のものは規格がSFP+で導入のハードルが高いものでした。

一般的なPCに使われるのと同じRJ45規格の10GBASE-Tを搭載している中で安いのは、10万円前後となるTS-951X(2018年5月発表)でしょうか。
位置づけはSMB向けミドルクラスとなります。

以前「TS-251B」の記事ではPCIeスロットがHOME/SOHO向けにきて今後当たり前になるだろうと書きましたが、10GbE、特に既存のLANケーブルと互換性のある10GBASE-Tを搭載するモデルもまた増えていくんじゃいかと思います。

前面パネルを開けるとこんな感じです。パネルは磁石でくっついています。
HDDはスワップ対応なので、電源を落とすことなく入れ替えができます。

真ん中に赤外線受信部と電源ボタンがあります。
まぁNASの電源なんてそう頻繁に押すものでもないので、隠れた場所にあっても問題ないのですが。

HDDトレーです。どうにも安っぽいのが気になりますが、ファンレスなので放熱性を優先した結果なのだと思います。
それでもサイドにワンタッチ取り付け機構くらいあっても良さそうなものですが…

内部です。
天板を開ければ必要な部分にアクセスできるようになっています。
HDDトレーの下部が上を向いているのは、天板に接触させて放熱板とするためですね。なので、天板には物を置かないようにとの注意があります。

「HS-453DX」は「HS-251+」と比べると高さと奥行きはほぼ変わらず、幅だけ8cm強増えているのですが、換装可能なメモリスロットと、ふたつ並んだM.2スロットがその理由ですね(「HS-251+」はオンボードメモリです)。

「HS-453DX」では3.5インチストレージとM.2 SSDを組み合わせることで、アクセス頻度でファイルの置き場所を自動的に移動するQTierを使うことができます。
これもまたQNAPの当たり前になりそうですね。

まとめ

それなりに高性能なCPUと4K対応のHDMI、高速な10GbEを搭載し、2+2ベイで高速性と容量を両立する「HS-453DX」は、ホームシアター的な使い方だけでなく、リビングPCの役割もこなせます。

開発用途には…CPUは「TS-251B」より上でメモリが8GBまで積めることから普通に使えると思いますが、ファンレスな点を考慮すると常時フルスピードで稼働させるといったことには向いてなさそうです。

ちょっと惜しいなぁと思うのは、S/PDIF、Bluetooth、SDカードスロットがないことでしょうか。
最近の音響システムはHDMI入力ができるものも多いですが、コンポやAVアンプを使う場合はS/PDIF接続になりますし、お手軽環境だとBluetooth接続のサウンドバーを使うこともあります。
3.5mm line outは大抵の状況で使うことはできますが、音質面では不利ですし…

S/PDIFは背面に余裕がありますし、SDカードスロットは、前面のHDDロックを小さくすればスペースを作るくらいできそうなものですが…次のモデルに期待ですね。

価格については、探した範囲では4GBモデルが599ドル(約68,000円)というのが見つかりました。
10GbEを搭載した上での価格と考えれば、妥当なところでしょうか。
5万円を切ってくることがあれば、10GbE付きコンパクトPCとして人気に火がつきそうな気がします。

デザイン良し、機能良し、な「HS-453DX」はマルチメディアハブを探している人におすすめできる一品です。

関連リンク


QNA HS-251+ (amazon)

HS-453DX – QNAP
ニュースリリース – QNAP