かなり気になる。 TerraMaster「F5-422」は安いのにIntel CPUで10GbE(10GBase-T)内蔵

2019年9月9日、ストレージ製品を手掛けるTerraMasterから、Intel CPUと10GBase-Tを搭載した5ベイNAS「F5-422」が発売されました。

販売ページ:Amazon

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スペック

型番 TerraMaster
メーカー F5-422
価格 69,990円
発売日 2019/09
227mm
高さ 225mm
奥行き 136mm
CPU Celeron J3455
内部フラッシュメモリ
メモリ 4GB DDR3
最大メモリ 12GB
ベイ数 5
ホットスワップ
SSD対応
NIC
(1GbE)
2
NIC
(10GbE)
1
LA/PT
USB2.0
USB3.0 2
USB type-c
eSATA
PCIe
SDカード
HDMI 1
4K対応
DisplayPort
S/PDIF
オーディオジャック
スピーカー
赤外線
レシーバー
ハードウェア
暗号化
ハードウェア
アクセラレーション
IPカメラ
(無償)
IPカメラ
(最大)
仮想化
(VMWare)
仮想化
(Windows)
仮想化
(Citrix)
仮想化
(OpenStack)
仮想マシン
(VirtualBox)
仮想マシン
(Docker)
対応RAID 0/1/5/6/10
ファイルシステム Btrfs/EXT4
システム
ファン
80mm x 2
ノイズレベル 19.8dB
Wi-fi
消費電力 46.6W
重さ 2.3kg
DTCP+
DTCP-IP
DLNA
iSCSIターゲット 128
iSCSI LUN 256
ユーザー数 2048
グループ数 512
並列接続数 500
共有フォルダ 512
スナップショット 8192
read性能 670
write性能 650
read性能
(暗号化)
write性能
(暗号化)
備考 90W電源

特徴

10GbEを搭載したNASといえば、実売10万円以下の範囲だとQNAP「TS-431X2」「HS-453DX」、Synology「DS1817」、ASUSTOR「AS4002T/AS4004T」、Buffaro「TeraStation TS5210DN/TS5410DN」などがあります。
10万円強まで含めると、QNAP「TS-832X」、NETGEAR「ReadyNAS」シリーズなどがあり、NASメーカーがだいたい揃った感じになります。

この中でIntel CPUなのは10万円前後となる「HS-453DX」と「ReadyNAS」シリーズだけで、他はAnnapurna Labs「Alpine AL314/AL324」やMarvell「ARMADA-7020」などのARM系CPUとなっています。

ネットワークストレージとして使う分にはARM系CPUでも十分なのですが、サーバー的な使い方やコンテナ、仮想マシンまで動かそうとか考え始めると途端に性能不足や機能不足に悩むことになります。
こういう時、Intel CPUは問題なく動いてくれるので、いろいろと兼用させたい場合はIntel CPU搭載NASを基準に選ぶことになります。

「F5-422」はIntelのクアッドコアCPU「Celeron J3455」を搭載しています。
「Celeron J3455」はAtom系のApollo Lakeに属していますが、ベンチマークのPassmarkでは771/2112(シングル/マルチ)と結構高い数値を出しています。
Atom最上位のAtom x7-Z8750が587/1894であると書けば、思ったより悪くないということが解ると思います。

メモリはオンボードでDDR3 4GB。メモリスロットがあるので最大12GBまで対応しています。Apollo Lakeのメモリ制限どこいった?

がじぇっとりっぷでは以前に「F2-221」をレビューしていますが、その時はひとつ下のCeleron J3355(passmark 810/1168)、2GBメモリ(10GBまで増設可能)という構成でしたが使っている間に不便は感じませんでした。

2018年11月6日、ストレージメーカーのTerraMasterはCeleron J3355搭載の2ベイNAS「F2-221」を発表しました...

シングルスレッド性能はあまり変わりませんが、2コアだったJ3355から4コアに増えたことで、J3455のマルチスレッド性能は倍増しており、もっと快適というか、ネットワークストレージだけなら過剰性能と言えます。
複数のアプリ・サーバーを立ち上げて、コンテナを複数起動し、複数ユーザーから同時アクセスがあって、くらいまでしてようやく性能不足になるくらいには”動く”んじゃないでしょうか。

フロント画像です。
「F5-422」は5ベイNASで、ホットスワップにも対応しています。HDDベイは変わらずプラスチッキーなようで、コスト削減の跡が伺えます。
小規模/中規模ビジネス向けと位置づけられていますが、HDDベイには鍵はかかりません。
LEDは各HDDのアクセスランプ、LAN、電源とシンプルです。レビュー時と変わらないのであれば明るさも控えめだけどちゃんと分かる、ちょうどいい塩梅なはずです。

背面です。
LANポートには10GBase-Tのほか、1000Base-Tが2ポートあります。10GbEのネットワークチップは不明です。

転送速度は10GbE接続時で公称650MB/s(読込)、670MB/s(書込)となっていますが、6TB HDDを5台でRAID5を組んだ時の数字となっているので、SSDで組めばもっと高い数字になるでしょう。
というか、こういうのは限界までやってみた時の数字を出すものでは・・・?

LANポート以外はUSB3.0が2ポートとHDMIがあります。
HDMIはソフトウェアコマンド用となっています。「F2-221」レビュー時には起動シーケンスやBIOS画面くらいは見れましたが、GUIはありませんでした。
仮想マシンならワンチャンありそうですが、未だにアプリのラインナップにないみたいです。

なお、HDMI出力はできませんが、DLNAプロトコルにご完成があるので、ネットワークメディアプレイヤーとしては動作します。

ソフトウェアについては「F2-221」レビューでも書いていますが、コントロールパネル、つまりNASとしての設定に関わる部分は他社と変わらないレベルで使えるものになっています。一方、アプリのラインナップに関してはQNAPやSynologyに大きく遅れを取っています(需要の高そうな基本アプリは一応押さえられています)。

まぁ、大体はDockerでなんとかなるわけですが。

あと、レビューの時にはほぼ言及していませんでしたが、ファイルシステムに耐障害性に優れたBtrfsが選択されています(一応EXT4も選択できるようです)。
さらにRAID、スナップショット、クラウドバックアップなどを組み合わせることで、複合的なデータ保護を実現しています。

まとめ

Intel CPUで10GbEな「F5-422」の価格は定価で69,990円、Amazonだと69,000円となっています。
10GbEを内蔵したモデルとしては最安値クラスです。

価格で対抗できそうなのは、4ベイとなりますがQNAP「TS-453Be」に、PCIeの10GBase-Tカードを装着するくらいですね。
本体54,000円+10GbEカード10,000円で合計64,000円くらいです。
ほぼ一年前の機種ですが、同じCeleron J3455を搭載しており、さらにメモリスロットも2つで非公式ながら16GBまで拡張できます。

メモリはともかく、1ベイ違えば最大容量は10TB以上変わることもあるわけで、この差に5000円出す価値があるかが選択の分け目でしょう。

関連リンク


TerraMaster F5-422

F5-422 10GbE対応5ベイ プロフェッショナルNAS – TerraMaster