2019年6月7日頃、SBC(シングルボードコンピューター)を手掛けるSECO USAとAidilabは、2016年に発売した「UDOO X86」のマイナーアップデート版「UDOO X86 II」を発売いたしました。
販売ページ:UDOO Shop
スペック
先代となる「UDOO X86」のスペックを併記します。
model | UDOO X86 II Advanced Plus | UDOO X86 II Ultra | UDOO X86 Basic | UDOO X86 Advanced | UDOO X86 Ultra |
メーカー | SECO | ||||
発売日 | 2019/09 | 2016/06 | |||
価格 | 174ドル | 267ドル | 109ドル | 129ドル | 209ドル |
価格(日本円) | |||||
CPU | Intel Celeron N3160(4コア) (2.24GHz x4) | Intel Celeron N3710(4コア) (2.56GHz x4) | Intel x5-E8000(4コア) | Intel Celeron N3160(4コア) (2.24GHz x4) | Intel Celeron N3710(4コア) (2.56GHz x4) |
GPU | HD 400 | HD 405 | HD Graphics | HD 400 | HD 405 |
NPU | – | ||||
メモリー | 4GB DDR3L | 8GB DDR3L | 2GB DDR3L | 4GB DDR3L | 8GB DDR3L |
サポートOS | WIndows Linux Android | ||||
有線LAN | 1GbE x 1 | ||||
Wi-fi | M.2 Key E | ||||
Bluetooth | |||||
チップ | ATmega32U4 ALC283CG | Intel Curie Arduino 101 ALC283CG | |||
ストレージ | 32GB eMMC M.2 Key B(2260、PCIe x2) SATA III microSD | 8GB eMMC M.2 Key B(2260、PCIe x2) SATA III microSD | |||
USB | 3.0 x 3 | ||||
GPIO | 20pin x 1 | ||||
映像 | HDMI(1.4) miniDP x 2 | ||||
カメラ | |||||
オーディオジャック | ○ S/PDIF | ||||
その他インターフェース | IR receiver UART x 2 Digital I/O 23pin x 1 Analog I/O 12pin x 1 | IR receiver UART x 2 Digital I/O 14pin x 1 Analog I/O 6pin x 1 | |||
消費電力 | |||||
電源 | DC12V | ||||
幅 | 120mm | ||||
奥行き | 85mm | ||||
高さ | |||||
その他 | 6軸加速度センサー |
特徴
「UDOO X86 II」と「UDOO X86」の違いはたった3点となっています。
・GPIOを制御するマイクロコントローラーの変更
・内蔵ストレージ(eMMC)の容量増加
・FC/CCマークが付いた
2点目、3点目については特に語る要素はないと思います。まぁ、初代の「UDOO X86」はFC/CCマークがなかったのかとファンディングサイトを確認しちゃいましたが。(ホントにありませんでした)
マイクロコントローラーについて、「UDOO X86」ではIntelの「Curie」を搭載していました。
IntelはPC向けCPUではオーバースペックすぎるIoT分野に食い込むべく、2013年のIDF(Intel Developpers Forum)で32ビットのMCU(もどき)である「Quark」を発表。ただ、内容がちぐはぐすぎて(フラッシュメモリがなくI2Cがソフトウェア駆動な一方、PCIeが搭載されていたりした)どこにも売れず、そのままフェードアウトしました。
この反省を活かして2015年10月に登場したのが「Curie」です。
「Curie」にはプロセッサコアは「Quark」そのままに384KBのフラッシュメモリ、BLE(Bluetooth Low Energy)、6軸加速度センサーなどを搭載、I/O周りも改善して、IoT向けプロセッサらしく仕上げてきました。
また、「Curie」は30ドルの「Arduino 101」に搭載され、ARMベースのArduinoボードに代わる選択肢となっていましたが、2017年7月に生産終了しています。
結局この間にIoT分野は、IoT向けのクラウドが先導するようになり、Intelは「Edison」や「Joule」を含むIoT系製品をすべて終息させて、牽引役から脱落することとなりました。
で、「UDOO X86」はこの「Curie」の販売終了の影響をもろに受けることとなり、マイクロコントローラーをMicrochip「ATmega32U4」に変更したモデルを発売した、というのが「UDOO X86 II」の流れです。
変更点は本当にこのくらい(公式にもそうコメントされています)で、その他の仕様はそのままとなっています。
CPUはCeleron N3160を搭載する”Advanced Plus”と、Celeron N3710を搭載する”Ultra”の2モデルがあります。
「UDOO X86」ではその下にAtom x5-E8000を搭載する”Basic”がありましたが、こちらはラインナップから外れました。
CPU世代としては2015年4月の”Braswell”となります。Atom系の”Cherry Trail”が2015年3月なのでほぼ同世代です。
2016年の「UDOO X86」登場当時は最新だったわけですが、3年たった今では2世代前になってしまいました。
メモリは4GBもしくは8GBとなっています。SBCで8GBは多く感じますが、そもそもが「Intel CPU=Windowsが動く」なので、8GBはあってもおかしくありません。
SBC的使い方ではなく、超小型Windows機にしている人も多いんじゃないでしょうか。
表面です。
CPUはファン無しヒートシンクです。
GPIOなどのピンはメスになっています。
オスだとピンが折れることがあるので、メスのほうがいいんですかね・・・?
オーディオチップにはRealtek「ALC283CG」を使っています。
「UDOO X86」の画像ですが、インターフェースです。「UDOO X86 II」は右端だけ変わっています。
HDMIとminiDPは同時出力が可能で、トリプルディスプレイができます。
裏面です。
Wi-fi/BT用のM.2 Key Eと、SSD用のM.2 Key Mがあります。SSDは2260なので、2280は装着できないという、なんとも微妙な仕様です。
なお、M.2 SSDはPCIe x2接続となります。
左端にはSATAとSATA電源コネクタがあります。
まとめ
“Braswell”は前述の通り、現行より2世代前となるので、いまさら感があるのは否めません。
仕様もほとんど変えていないことから、「UDOO X86 II」はどちらかというと「UDOO X86」の長期サポート用という側面が強いのかなぁと。
価格はN3160/4GB RAMの”Advanced Plus”が174ドル、N3710/8GB RAMの”Ultra”が267ドルです。
「UDOO X86」の価格が109ドル〜209ドル(公式ショップから外れているため、Kickstarterでの価格です)と比べるとちょっと高いですが、ストレージが8GBから32GBに増えている分を考えると・・・やっぱりちょっと高いかも。
なお、UDOOは以前にRyzen Embedded V1000シリーズを搭載する「UDOO Bolt」を記事にしたことがありますが、つい先日の2019年9月18日に発送完了のアナウンスがされています。
当初予定が2018年12月発送なので、10ヶ月遅れですね・・・
ちなみに現在はMouserで販売中です。
関連リンク
UDOO X86 II – UDOO
UDOO X86 II – UDOO Shop
UDOO X86 II Documentation – UDOO
UDOO X86 II is here! – ニュースリリース
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