2019年11月8日、CES 2020(会期2020年1月7日〜10日)のサイトがオープンしました。
サイト:CES
CESとは
CESは毎年1月に開催される、世界最大級の家電・電子機器の見本市です。
初回開催は1967年と古く、年々規模を増しています。
業界向けの見本市で一般公開されていないため、来場者は17万5千人(2019年実績)とそれほど多くありませんが、カテゴリが多く(“混沌”と表現する記者もいるくらいです)、参加企業も4,500社以上(同)という一大イベントです。
また、業界向けということで数年先の世界の話が多く、年々テーマというか主役が変遷していくのも特徴です。
一時期はPC関連が主役だったのが、数年前はヘルス(スマートウォッチブームの手前頃です)、去年・一昨年くらいはスマートホーム、並行してAIと車の話が何年か続いています。
このテーマの変遷というか、守備範囲の広さは知られていて、先日もトヨタ社長が東京モーターショー事前説明会でCESを引き合いに出し、単一カテゴリなモータショーのジリ貧の状況に苦言を呈しています。
イノベーション・アワード
そんなCESの中でもがじぇっとりっぷがおすすめしたいのがイノベーション・アワードです。
イノベーション・アワード(Innovation Awards Honoree)とは、28の分野を対象として実施している年間プログラムで、毎年CESに出展する企業・製品の中でも、特に優れたものに贈られる賞です。
イノベーション・アワードの選定においては、
・CTA(全米民生技術協会:CES主催者)の選定した技術者、エンジニア、メディアによるチームが審査
・エンジニアリング、設計、機能面が充実しているか
・消費者にとっての魅力があるか
・市場の競合他社製品と比較して卓越した面があるか
といった基準が用いられています。
そのため、PCやスマホの受賞が多いのですが、それ以外にも特徴の有る製品や、これはアイデアだなぁと思うものも出てきます。
昨年の話ですと、Lenovo「Yoga Book C930」はPCの例、排泄予測デバイス「DFree」はアイデアの例ですね。
CES 2020の受賞製品についても、サイトオープンと同時に発表されています。
で、この中でいくつかピックアップをしようというのが本日の趣旨です。
画像と名称、簡単な説明だけになりますが、雰囲気を感じてもらえれば。
CoCoon
ソーラーパワーなスマート蜂の巣箱です。
CES 2019でも受賞しています。
Cybershoes® step into VR
VRにおける靴です。
CYBEX e-PRIAM
電動アシストベビーカーです。
電動アシストベビーカー自体はすでにあり、日本でも2017年には道交法に盛り込まれています。
ただアシストするのではなく、下り坂でブレーキをかけるあたりが評価のポイントだったのでしょうか。
PingPong Robot
公式サイト:PINGPONG
バッテリー、モーター、CPUボードを内蔵した”Cube”をつなぐことで、簡単に多軸・多関節のロボットをデザインできます。
これは画像だけだとイメージがつかめませんが、製品サイトを見れば一発で理解できます。
Smacircle S1
見ての通り、ユニークなデザインの折りたたみ自転車です。
他にも以前紹介したMSI「Prestige 15」なども受賞しています。
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