2019年11月27日、SBC(シングルボードコンピューター)メーカーのFriendlyElec(FriendlyARM)が「NanoPi Neo2 Black」の発売を開始いたしました。
今月初めにも一度記事にしていますが、追加要素が大きいので別記事にしています。
スペック
※比較のために「NanoPi Neo2」を併記しています。
model | NanoPi NEO2 Black | NanoPi NEO2-LTS |
メーカー | FriendlyElec | |
発売日 | 2019/11 | 2017/07 |
価格 | 39ドル | 19.99ドル |
価格(日本円) | ||
CPU | AllWinner H5 (4コア) (1.2GHz A53 x4) | |
GPU | Mali-450 MP4 | |
NPU | – | |
メモリー | 1GB DDR3 | 512MB DDR3 |
サポートOS | Ubuntu-Core Friendly-Core FriendlyWrt | |
有線LAN | 1GbE x 1 | |
Wi-fi | × | |
Bluetooth | × | |
チップ | RTL8211E | |
ストレージ | eMMC microSD | microSD |
USB | 2.0 x 1 | |
GPIO | 10pin x 1 6pin x 1 | 24pin x 1 12pin x 1 |
映像 | × | |
カメラ | × | |
オーディオジャック | △(pin) | |
その他インターフェース | serial(pin) | |
消費電力 | ||
電源 | microUSB 5V/2A | |
幅 | 40mm | |
奥行き | 40mm | |
高さ | ||
その他 | 重さ16.37g アルミケース+OLED |
特徴
「NanoPi Neo2 Black」は「NanoPi Neo2」のブラックエディションかと思いきや、ほぼ別物と言ってもいいくらいというか、新たに設計しなおしているSBCです。
SoCはクアッドコアのARM Cortex-A53なAllWinneer H5で、40mm角SBCとしては高性能な方、メモリは1GB固定です。
画像は黒いほうが「NanoPi Neo2 Black」、青いほうが「NanoPi Neo2」です。
「NanoPi Neo2」との大きな違いは、eMMCソケットが用意され、その分GPIOが削られました。
メモリチップの実装面積を確保するためにGPIO2もなくなり、audioピンなどの位置も変更されています。
「NanoPi Neo2 Black」は基板そのままでの販売ではなく、キットとしての販売となりました。
このキットがまた、ガジェット魂をくすぐるというか、一目見ただけで物欲を刺激される外観をしています。
天面には0.96インチ(解像度:128×64)のOLEDと3つのボタンが組み込まれています。
これらを使うのは簡単で、「NanoPi Neo2 Black」上で以下のコマンドを打つだけです。
git clone https://github.com/friendryarm/NanoHatOLED.git cd NanoHatOLED sudo -H ./install.sh
デフォルトでは以下が割り当てられています。
F1:日時表示
F2:システムインフォ(IP/CPU Load/Mem Usage/Disk Usage/CPU tep)
F3:シャットダウン(F1でYes/No、F2で決定)
中はこんな感じで、GPIOやaudio/USBピンが全て使われています。
3面図ならぬ4面図です。
底面はヒートシンク兼用となっています。
OLEDボードにaudioとUSBを引っ張っているので、オーディオジャックが付き、USBが2ポートに増えています。
…これ、かなり使い勝手が変わりますね。
USB Wi-fiを繋いでもまだUSBが1ポート使えるのは大きいです。
ケースサイズは44.5mm×47mm×31mmと、ボードより一回り大きい程度で収まっています。
パッケージには本体とケース、ネジ止め用のドライバー、そしてOSインストール済みの16GB microSDが同梱されます。
とはいってもせっかくeMMCソケットがあるので、eMMCを増設するのもありだと思います。
まとめ
「NanoPi Neo2 Black」の価格はキットで39ドル(約4,300円)です。
「NanoPi Neo2-LTS」が19.99ドルなのでちょっと割高感はありますが、メモリが512MB→1GBに倍増していることやキット内容を考えると、実は安価じゃないかと(microSD単体でも7.99ドルですし)。
USBカメラを繋いで監視ネットワークを構築するも良し、スピーカーを接続してネットワークオーディオにするも良し、いろいろと遊びがいがありそうです。
ブラックフライデー!
FriendlyELECもブラックフライデーセールを行っています。
BLACK FRIDAY SALES:FriendlyARM
ほとんどは2〜5ドル程度の値引きですが、元値が元値だけにお買い得感は強いです。
「NanoPC-T4」だけは149ドルが99ドルと50ドル引きです。
「NanoPi Neo2 Black」もセール対象で、現在は35ドル(約3,800円)となっています。
eMMCモジュールも各容量ともにセール対象となっているので、合わせて購入しやすいですね。
関連リンク
NanoPi Neo2 Black:FriendlyARM
NanoPi Neo2 Black:FriendlyARM wiki
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