【レビュー】 どっちも軽いよ! NEC「HZ300/DAB」と「HZ100/DAS」の性能を比較してみた

がじぇっとりっぷではブログを始めた当初にNECのHybrid Zeroシリーズの一つ「HZ100/DAS」がおすすめという記事を掲載しました。

こんにちは、がじぇっとりっぷです。 ところであなたが使っているPCは何でしょうか。ビジネスノート?軽量ノート?はたまたデスクトップ? 今日は...

この頃は「HZ100」にBluetoothキーボードとマウス、それに小型スタンドを合わせて持ち運んでいたのですが、それが段々と煩わしくなり、専用キーボードが欲しいなと思うようになりました。

「HZ100」の専用キーボードには薄型(PC-VP-KB37)とバッテリー内蔵(PC-VP-KB36)の2種類があり、薄型は背面にスタンド付きで角度変更不可、バッテリー付きは自立可能となっています。

ところがこのキーボード、新品で買うと薄型でも1.4万円前後、バッテリー内蔵となると3万円を超えます。
本体を3万円ちょっとで買ったのに、キーボードだけで同じくらいの値段はちょっとなぁ・・・ということで中古を探していたわけですが、キーボードだけというのはまず出てこないので、仕方なくバッテリー内蔵キーボード付きの「HZ300/DAB」を購入しました。

そんなわけで、「HZ100」と「HZ300」という、下位と上位のモデルが揃ってしまったので、比較してみました。

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スペック

メーカー NEC
名称 HZ300/DAB HZ100/DAS
発売日 2016/02
定価
実売価格
価格条件
292mm
奥行き 192.5mm
高さ 7.6mm
重量 410g
798g(キーボード込)
398g
CPU Core m3-6Y30 Pentium 4405Y
メモリ 4GB
メモリ規格 LPDDR3
グラフィック HD 515
ストレージ 128GB eMMC 64GB eMMC
画面 11.6インチ
解像度 1920×1080
ベゼル幅
表面 マルチタッチ
筆圧階調
USB2.0
USB3.0
USB type-c 1(3.0)
2(3.0)(キーボード)
1(3.0)
USB PD
wi-fi HDMI(キーボード)
Bluetooth 802.11 ac
office 4.0
カードリーダー
Webカメラ microSD
赤外線カメラ 200万画素(フロント)
200万画素(RealSense)
200万画素(フロント)
500万画素(リア)
NFC
指紋センサー
Windows Hello
オーディオジャック
マイク ステレオ
スピーカー 1W+1W
サウンド
バッテリー 15WHr
稼働時間 5.5Hr
10.3Hr(キーボード込)
6.0Hr
ACアダプタ 36W
充電時間 3.0Hr
4.7Hr(キーボード込)
3.0Hr
急速充電
カラー ブラック シルバー
その他特徴 加速度センサー
照度センサー
ジャイロスコープ
キーボード:
キーピッチ 17.5mm
キーストローク 1.2mm
加速度センサー
照度センサー
ジャイロスコープ
付属品

外観

中古なので中身は本体+キーボード、電源アダプタのみです。
電源アダプタは側面にデカデカと”36W”の文字があります。

上が「HZ300」、下が「HZ100」ですが、インターフェースはまったく同じとなっています。
左からSIMスロット(オプション)、microSDスロット、オーディオジャック、USB3.0 Type-C、電源アダプタとなっています。
反対側は電電ボタンと音量キーのみです。

本体のインターフェースの少なさというのはキーボードを併用することで解消はするのですが、もう1ポートくらい欲しかったところです。

なお、「HZ300」がちょっと浮いているのは本体が曲がっているのではなく、磁石が反発しているためです。

当たり前ですが、キーボードとの接続部分もまったく同じです。

一番違うのはカメラ部分でしょう。
「HZ100」が通常のカメラ、「HZ300」はRealSense 3Dカメラとなっています

キーボードはアイソレートタイプで、キーの角は丸くなっていません。

キーボードの背面には凹みがあり、剛性を高めています。

コネクタ部のアップです。
中心に接続端子、左右はただの支えです。

キーボードのインターフェースはUSB3.0 x2、HDMI、電源ポートとなっています。
画像が一番開いた状態で、開くとキーボードが少し浮いて角度がつくようになっています。

システム

初起動時からデスクトップはごちゃごちゃしています。
インターネットにつなぐ前なので、右上のニュースアプリは空白になっています。

起動するとLAVIEアプリが立ち上がります。
ドライバの更新などをしてくれます。

メモリは起動直後で2.3GB消費、ストレージは6割ほど空いています。
「HZ100」は64GB eMMCなのですが、使用済みが31.8GBと2/3くらいに圧縮されていて、空きが25.4GBとなっていました。

スタートアップアプリも山盛りです。

CPU情報はこんな感じです。

バッテリーは9割程度残っています。
中古の割には悪くない数字です。

デバイスにもRealSenseの文字が。
ストレージのeMMCは東芝製のようです。

なお、eMMCなのでCrystalDiskInfoでは情報が表示されません。

CrystalDiskMarkで測定すると、HDDよりはマシかなってくらいの速度でした。

USB転送速度は40〜60MB/sくらいです。
「HZ100」ではコンスタントに100MB/s出ていたので、何かが邪魔している感じです。

使用感

キーボード

とにかくペラいです。
もともとバッテリーとインターフェース基板くらいしか入っていないうえ、軽量化でギリギリまで削られているので結構たわみます。
とはいえそれほど気になるほどのものではなく、入力ラグに苛々することがないというメリットのほうが大きいですね。

表面はThinkPadのような、ちょっとざらついた感じで、触り心地がいいです。指紋も残らないのがGood。
また、CPUが液晶側にあるので、どれだけ負荷をかけても暖かくならないのはちょっと不思議な感じですね。

音質

これまたチープです。
高音、中音、低音、どれをとってもいいところがなく、音楽鑑賞には向いていません。
長所といえば、ディスプレイ脇にスピーカーがあるので、音がこもらないことくらいでしょうか。
素直にイヤホンを繋いだほうがいいでしょう。

RealSense

Intel RealSenseは2つのカメラと深度カメラの3つのカメラを使って、簡単な3Dモデリングやモーションキャプチャを行うことのできる技術です。

家にあったフクロウの置物を簡単にスキャンしてみました。
思ったよりスキャンに時間がかかるので一部だけになっていますが、丁寧にやればいい感じになりそうです。

ベンチマーク

対象アプリ一覧

※50音順

3D Mark v2.0.6762
BBench
CINEBENCH R15.0
CrystalDiskMark 6.0.2
CrystalMark 2004R7 v0.9.200.452
DQ X ベンチマーク v1.51
FF XIV 紅蓮の解放者
FF XV v1.2
Geekbench 4.4.2
Geekbench 5.0.1
PassMark 9.0
PCMark 10

※ベンチマーク条件

BBenchはキーストローク・Web巡回、およびFF XIVループの2種類
DQ Xは1280×720・標準、および1920×1080・最高品質の2種類
FF XIVは1280×720・高品質
FF XVは1280×720・標準

「HZ100」と比較

ベンチマーク結果は数字ばかりでちょっと見にくいので、先に結論から述べると、CPUはシングルスレッドで「HZ100」比150%程度、マルチスレッドは120%程度、グラフィックは同等という結果になりました。

CINEBENCHのマルチスレッドが低めですが、CPUの発熱が影響してか、開始15秒程度で動作周波数が1.2GHzくらいまで落ちてしまい、スコアが伸びなかったのが原因です。
実際、ベンチマーク中は最高温度が80度を超えることもあったので、そういった仕様になっていて当然と言えます。

不思議だったのが、発熱を抑えればいいのかと思ってアイスノンを当てながらベンチマークを取ってみても、結果が変わらなかったことです。
なので、温度を見ての判断ではなく、CPUへの負荷で判断しているものと思われます。

また、「HZ300」のスリープ時の消費電力が高くなっています。メーカーサイトで確認したところ、スリープ時の消費電力は「HZ100」が0.4W、「HZ300」が0.8Wになっていたので、仕様のようです。
「HZ300」のマルチスレッド動作時の消費電力が低いのは前述の要素のためと思われます。最初の10秒程度は10.5Wでした。

ただ、バッテリーの使い方は「HZ300」の方がうまいのか、それとも「HZ100」に何か問題があるのか(多分後者)、稼働時間に結構さが開いています。
変な急落がなければ同程度と思われるのですが・・・

ちなみにキーボード込みは測っていませんが、本体と同容量なので稼働時間はほぼ2倍になると思われます。
軽度作業で8時間、ネトゲしながらでも3時間ならまぁ、悪くはないかと。

ベンチマーク結果

メーカー NEC
モデル名 HZ300/DAB HZ100/DAS
CPU Core m-6Y30 Pentium 4405Y
GPU HD 515 HD 515
メモリ 4GB 4GB
ストレージ 128GB eMMC 64GB eMMC
PassMark
Total 1405.8 1192.7
CPU Single 1277 847
CPU Multi 3061.4 2166.8
2D 365.9 263.8
3D 555.9 571.6
Memory 1286.8 1092.7
Disk 834.2 963.1
GeekBench4
Single 2665 1889
Multi 4258 3587
OpenCL 11289 11935
OpenCL(dGPU)
GeekBench5
Single 598 396
Multi 1018 892
OpenCL 2548 2631
OpenCL(dGPU)
CrystalMark
Mark 113067 97343
ALU 28514 22744
FPU 20117 18458
MEM 24787 21546
HDD 19697 20696
GDI 10020 5510
D2D 4000 2987
OGL 5932 5402
CINEBENCH R15
OpenGL 20.43fps 18.38fps
CPU(S) 81cd 60cd
CPU(M) 132dc
1.2GHz
142cd
PCMark
ALL 1806 1445
Essensial 4803 3764
Productivity 2768 2169
DigitalContent 1205 1004
3DMark
NightRaid 1933 1552
Grapihics 2122 1709
CPU 1286 1023
TimeSpy 169 147
Graphics 149 129
CPU 830 821
CloudGate 3057 2920
Graphics 1897 3695
Phisics 1743 1684
FireStrike 394 390
Graphics 434 426
Phisics 2453 2352
Combined 134 136
SkyDiver 1696 1787
Graphic 1656 1729
Phisics 2184 2349
Combined 1476 1616
IceStorm 28220 26389
Graphics 31607 30308
Phisics 20525 18169
IceStormEX 20223 19030
Graphics 20163 19345
Phisics 20419 18004
IceStormUnlimited 37979 31879
Graphics 43656 38162
Phisics 26100 20225
DQ(1280・標準) 3060 2978
DQ(1920・最高) 1389 1324
FFXIV(1280・標準) 1003 930
FFXIV(1920・最高)
FFXV(1280・標準) 390 392
FFXV(1920・最高)
bbench
軽度(web) 15364(4.27Hr) 10560(2.93Hr)
43%→5%急落
強度(FF XIV) 4949(1.37Hr) 3619(1.0Hr)
53%→5%急落

消費電力

HZ300 HZ100
アイドル時 3.7W 4.4W
スリープ時 1.0W 0.4W
充電中(アイドル) 16.0W 14.6W
充電中(OFF) 12.9W 13.3W
CINEBENCH(S) 8.5W 6.9W
CINEBENCH(M) 8.7W 9.8W
最大 12.4W 10.8W
最大(Charge) 25.5W 25.7W

結果画像

まとめ

「HZ300」はキーボードを含めても798gと超軽量です。
プラスチッキーな筐体は強度が多少不安ですが、質感というか、持ってみると中身が詰まってないような感覚があり、それも相まって余計に軽く感じられます。

メイン機の「ideapad 720S」だって重さ1.14kgと軽量なはずですが、「HZ300」のあとに持つと、中身が詰まってそうな金属質感が余計に重く感じさせます。

「HZ300」はCore m機ということでかなりのスペックアップを期待していたのですが、「HZ100」が健闘というか、思ったほどの差がなかったのが意外でした。

「HZ300/DAS」は2015年モデルと古く、Hybrid Zeroシリーズ自体も2018年モデルを最後に終了しましたが(後継はPro Mobileシリーズ)、サブノート、モバイル、ごろ寝PCと軽作業用途ではまだしばらく活躍するでしょう。

関連リンク

LAVIE Hybrid ZERO 11.6型(モバイル):NEC
LAVIE Pro Mobile:NEC